- Amazon.co.jp ・本 (509ページ)
- / ISBN・EAN: 9784947599438
感想・レビュー・書評
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高校生1年生から大学卒業まで(1994年~2000年)まで、「ロッキング・オン」を愛読してました。
今更ながらその「ロッキング・オン」を作った渋谷陽一さんってどんな人なんだろう、と思って読んでみました。(図書館で借りました)
内容は「ロッキング・オン」に載った文章や、CDのライナー、創刊された別の雑誌に書かれた物などをまとめたものです。
それらの主な読者が10代~20代前半くらいだと思われるので、それに合わせてあえて幼稚な内容を書いたような、本当に下らない文章が多くてうんざりしました。
大人が読む価値のある本ではないです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
日本を代表するロック評論雑誌、「ロッキンオン」の創設者であり、評論家である渋谷陽一の、80年代後半から90年代前半のレビュー集。
「産業ロック」という当意即妙の言葉を創りながらも、「ポップミュージックであることが何が悪い!」と主張し、ロック少年と出版社経営者の狭間で、悪態と冷笑を思い出したようにばら撒く。
一見矛盾とも取れるその言動は、「どんな事にだってひとつ位はいいこともあるし、理由もあるよ」的な、ネットが当たり前になった時代特有の多元主義と同調圧力の中で、心ある(心などない奴も)ミュージシャンが、「自分達がイイと思える音楽を創りたい」と、自らマスに背を向ける態度を取らざるを得ない、2000年代最初の10年を経て読むと、かなり新鮮だ。
気にいらないものは気にいらねえ!
時折吐く、渋谷の悪態はきっと間違っていない気がする。 -
ロッキングオンを立ち上げた渋谷陽一のロックメディア、ロックそのものとの果てしない戦いをうかがい知ることのできる貴重な一冊。他誌に論争をふっかけたり、日本のロックの構造を憂いたり、そんな好戦的な姿勢も結局メジャーになってしまったロッキングオンがCCCD問題でなんもできなかったりと、今読めば皮肉もちょっと感じてしまう。