吉本隆明×吉本ばなな

  • ロッキングオン
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本棚登録 : 199
レビュー : 21
  • Amazon.co.jp ・本 (349ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784947599483

作品紹介・あらすじ

家族ってなに?親子ってなに?日本一文学偏差値の高い親子が初めて明かした吉本家の謎の数々。「次女、真秀子」と名付けられた小さな苗木は、こうして「吉本ばなな」という花を咲かせた。初の親子対談集。

感想・レビュー・書評

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  • 吉本隆明さんにもよしもとばななさんにも今とても興味がある。
    父娘対談ということで、2人の会話から垣間見える(気がする)親密さと照れがなんだか微笑ましい。
    なんか可愛いなぁなんて、失礼かもだけど思ってしまった。

    対談も最後のよしもとばななさんだけのインタビューも、もっとばななさんの小説をいろいろ読んでいたらもっと楽しめたな…とそこだけ残念。
    まだまだ不勉強でした。
    でも、ばななさんのちょっと不思議な感性については興味津々。
    もっと他の人ともこういう話をしてみたい。
    きっと自分とは違う感覚がごろごろしてるんだろうな。
    でも、残念ながらここまでつっこんだ話が出来る関係性がどの程度のものなのか私にはいまいち分からない。
    うーん…人との距離感って本当に難しい。

  • ばななの父ちゃんすっげーな!!
    かっけーな!!
    ようしゃべるな!!

  • 吉本隆明とばななの対談。こんなに緻密に考えてかいていたなんてしらなかったよ…
    ばななさんは個を強烈に持っていて、それに他人の干渉をうけたくないと思っているのかなあと思う。
    やや太宰(笑)のところじゃないけど、ばななであることを意識してるってことなのかしら。
    自分が変わることも嫌そう。可能であれば幼少からの全ての記憶を覚えていたいのではないかしら、と妄想した。
    ばなな好きはぜひ。隆明好きはちょっとだけぜひ。
    ばななさんのコミュニケーションの概念はきっと人と違うんだろうなあ。

  • 吉本隆明と吉本ばななの対談集。
    すごく思想的な部分に踏み込んで親子が対話するのの面白さがすごくあった。

    一方で、ロッキング・オンだから仕方ないのかもしれないけど
    私はこの語り口というか、文面のリズムがどうしても好きになれず読みずらかった。

    内容も、面白さ3割どうでもいい7割、で
    でもこの3割がすごい面白いから読んじゃう、って感じで

    すごい暇なときに読めばいいと思う。

  • 思想家である吉本隆明も作家である吉本ばななもどちらも(時期には寄るけど)好きな人物。あまり親子で直接語り合うものをみたことが無かったので、インタビューが渋谷陽一ということもあり読み始めました。何でもないことを話しているのだけれども、時々ふわっとカーテンが揺れる陰から妙に面白いものが顔を覗かせるような印象。

  • 父と娘という濃さをもちながらもそこには甘えは一切ない、ひとりとひとりの会話。しかし随所入ってくる渋谷さんが苦手。

  • 批評家の吉本隆明、その娘で小説家である吉本ばなな。この二人による対談集。ここまで論理性や思想を意識して会話する親子はおそらく彼らだけだろう。
    吉本隆明の批評家、思想家としての原点は思いがけないものだった。不倫によって一緒になった妻、その事によって生じた罪悪感や贖罪の願望は吉本氏の根幹にのしかかることになり消えることがなかった。彼は自らの行為を正当化するためではなく、肯定性を窺わせるための論理によって多少なりとも楽になりたかったのだろう。深く思考することで得られる肯定の可能性に頼ることで、納得はしないがらも消極的判断を多用するある種の負の連鎖には陥らずに済んだのだと私は解釈した。そこから、彼のスタイルでもある肯定的な批評、哲学、思考が生まれたのだ。

    「父の記憶、娘の記憶。」では、家族との思い出や親子の関係性、子育てについて会話がなされていて、吉本隆明と子育てというのがどうも噛み合わないところに可笑しさがあった。また、彼ら二人がしきりに「濃い」「薄い」で人の存在を説明する箇所があり、このような形容詞によって人間性を捉えることは彼らならではと言うか究極の表現手法のようなものとして考えさせてもらった。もはや人間の内面を通り越してその人個人から放出される「ムード」を視てるような。

    「父は批評家 、娘は小説家。」では、父吉本隆明と司会を務めた渋谷陽一が徹底的に吉本ばななの小説を自己評価し、ばなながそれに対して著書的観点での説明をする。個人的には、対談する場合どこかで両者がぶつかるかまたは牽制しあってほしいくらいには思っているので、余りにも両者の意見が一致しすぎていたのが物足りないなかったかも(まあ親子だから価値観の近似はしょうがないだろうけど、親子だからこそ感覚的に譲れない部分が多くあったり、またその譲れない部分というものがあるという事実に気づいていると思うのだ)
    それか、渋谷氏が方向性のシフトをチェンジしてみても面白かったかもしれない。司会としての切れ味はほとんど見られなかったからな。
    まあ、吉本ばななの小説が国際的にウケてる理由はとても分かりやすく分析されてるよ。「やや太宰治」とかの半抽象的考察も吉本隆明ならではであり、「なるほど」と首肯してしまった。

    最後の「吉本家の子として生まれて。」
    吉本ばななの単独インタビュー。彼女の小説が持つ魅力について余す事なく語られる。村上春樹や太宰治が危うい人を描くのと同じ様に、吉本ばななの小説には超能力などの非現実的状況を取り入れることで小説のメッセージ力の深みに繋げているのだ。

    十分に楽しめる対談集。

    追記:漫画家である吉本ばななの姉についてもっと詳しく知りたい、切実に。吉本家の一番のキチガイは伊達じゃないはず。

  • この親にしてこの子あり。

  • 変わってる家族だけど、嫌いじゃないならいいね。

  • はじめのほうはいい本、特に吉本隆明が分析する吉本ばななというのがおもしろい 最後のほうはどうでもいい感じの吉本ばななのはなし。もったいないくらいどうでもいいかった ひととかかわるほうがやんわりとおもしろいふうになるひともいる、ひとりだとだいじなところのちょっとよこのどうでもいいちょっとかわったところばかりが注目されがちで それよりもおなじところにあってどうなのかというところに興味があるものなのに。表現することの限界とか、連綿と続いていく、これも仕事だという真剣さとかがじわりと感じられて人生のそこはかとない「つづく/つづかない」に愕然としてしまった

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著者プロフィール

1924年、東京・月島生まれ。詩人、文芸批評家、思想家。東京工業大学工学部電気化学科卒業後、工場に勤務しながら詩作や評論活動をつづける。日本の戦後思想に大きな影響を与え「戦後思想界の巨人」と呼ばれる。2012年3月16日逝去。

「2019年 『吉本隆明全集20 1983-1986』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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