- Amazon.co.jp ・本 (203ページ)
- / ISBN・EAN: 9784947599926
感想・レビュー・書評
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以前、仕事の関係で東京の吉祥寺に住んでいたことがあり、『KuuKuu』は、とっておきのお気に入りのお店でした。
時期を同じくして高山さんもこちらで働いてらっしゃるのですが、当時は、わたしは高山さんのことを存じ上げておりませんでした。
そのあと、何冊かレシピ本やエッセイを読むようになって、高山さんのお人柄に触れていきました。
「いつも明るく、ふくふくと笑って、おいしいお料理を作ってくれる人」、そんな印象だったのですが、この初期のエッセイを読んで、当たり前だけど、高山さんにも、”こういう時代”があったのだと、なんだかほっとしました。
タイトルが好き。
巻末にレシピがのっていますが、この写真の雰囲気が好きです。
粒子が荒くて、暗くて、こじゃれていない雰囲気。
本文の雰囲気が出ていると思います。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
高山なおみさんのエッセイ。読むとほんのりさみしくなる。
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エッセイがメイン。レシピ付き。
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高山サンの原点がわかるような1冊。エッセイとお料理(写真とレシピ)が混ざった1冊。お料理本というより高山サンのスピリッツを感じる本。 日記を読み慣れてるヒトには、チョット文章にチカラが入りすぎててなじみにくいかも。レシピは別冊に分かれてて「台所に持ち込めるように。」という高山サンらしい発想。
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「日々ごはん」の合間に遡って読了。こちらはもっと小説的というか。時々夢なのかホントの話なのか?ってところが。高山さんのプライベート話もかなりかかれてあってドキドキ。でも「日々ごはん」の方が私は好きかな〜
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時間軸がめまぐるしく切り替わる不思議なエッセイ。
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感想発酵中
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日常と映画と音楽と料理を混ぜ合わせた感じ。読みやすかったけど相方は“小春日和”の使い方が間違ってるので読むの止めたらしい。。。
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以前<u><a href="http://everything.chips.jp/blog/archives/000352.html">諸国幻想料理店</a></u>で紹介した高山なおみさんのエッセイ。自分の中に沈み込んでいくような内省的?エッセイなので、好みがわかれるところでしょう。ご本人もあとがきで書いているように、いろいろと不幸なことが重なった1年のころということなので、死や老化、病のイメージが蔓延していて、ちょっと神経をかりかりと引っかかれるイメージです。特にまぶたに見える網状の模様の話とか、私が低調なときに気になるいらいらの元(このイメージにとらわれると、しばらく指と手の甲がちりちりして、脳みそにすがいったような感覚に陥る)を再体験させられて生理的にはちと堪えた本でした。しかし最初の「プロローグ」、まさに「帰ってから、お腹がすいてもいいようにと思ったのだ」は自分の父が亡くなったときのことをまさに思い出してしまって、この章を立ち読みで読んだ瞬間にこの本に捕まってしまった感があります。
彼女の本にはよく映画がでてきて、その中の食べ物が紹介されています。今回も『四月物語』のカレー、『グレン・グールド 27歳の記憶』のビスケットなどなど、それだけで映画を見てみたい、食べてみたい気にさせてくれます。ビスケットはレシピも載っていることだし、そのうち作ってみますかね。