わたしの旅に何をする。

著者 :
  • 旅行人
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感想 : 22
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  • Amazon.co.jp ・本 (251ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784947702289

感想・レビュー・書評

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  • 声を出して笑っちゃうようなエッセイが読みたい…と思い、迷わずタマキングをチョイス。
    期待に反しないおもしろさに、にまにましながら読みました。

    本書を読みつつ、タマキングの海外旅行のエッセイは読んだことがなかったことに気付きました。
    若い頃の文章だからなのか、海外だからなのかはわかりませんが、自由っぷりに拍車がかかっているように感じて、にんまり。
    アジア圏の旅についての文章なのですが、行く先行く先でなんでそんなにおもしろいことばかりに遭遇するのか…そんな星の下に生まれたのでしょうか。
    そしてそれをおもしろおかしく描写する筆力に脱帽です。

    自身の中にふつふつと沸き立つ旅願望を感じつつ読了。
    未読のタマキング作品もこれから読んでいきたいと思います。

  • 爆笑旅エッセイなんてジャンルは二度と見向きしないでおこう

  • 見聞きしたものをおもしろおかしく書き伝えるのがホント上手。
    随所で笑えます。こんな自由な人、多分一人で生活してるんだろうなーと思ったらまさかの妻帯者!そこもまたおもしろい。

  • 旅行エッセイにハマって調べてたらおすすめされてたのがこの本。図書館で借りて数ページ読んでみたけど、早くも失速。文体とか内容が古い感じ、、?2000年くらいに出た本みたいで、ちゃんと読めば面白いと思うのだけど、断念。。。

  • 物事に対する独特な解釈に大いに笑った。

  • エンタメ旅行記のハシリ、でしょうか。タマキング〈=著者)の唯我独尊ぶり、自意識過剰ぶり、エバって落とす方式の独特の笑いに引き込まれます。笑いたい時、会社が嫌になった時読む本。

  • ひょんなことから宮田珠己の本を初めて読み(いちばん最初に読んだのは『はるか南の海のかなたに愉快な本の大陸がある』)、「こ、これは…」と、もう20年くらい会ってない友にはがきを書く。このニオイは、かつて友からもらった、あの原田宗典の本に似ている。あれを思い出したよー、と書いて送った。

    すると、友から打ち返すようにはがきが届く。はたして友はすでに宮田珠己の本を愛読していたのだった。自分にとって、この本はこうであの本はああで、「宮田珠己が好きな人がいてウレシイな~」と書いてあった。

    友が、電車の中で読むことはすすめられない、飲物を飲みながらもすすめられない、と書いてきたのが『わたしの旅に何をする』だ。内容はたしかに友の注意のとおりであった。装画も著者本人だというところもイイ。

    「あとがき」に書かれている、こんなところも、イイな~と思う。

    ▼…さて、場当たり的に書いてきた旅行エッセイだったが、こうして一冊にまとめてみると、結果的に「たいした将来の見通しもなく会社を辞め、とりあえず旅行しまくりたいと考えた浅薄なサラリーマンのその後」といった展開にもなっている。
     もちろんまだ何の結果も出ていないので現在進行形だけれども、自分の未来がよくわからないのは案外いいものだ、と最近は思う。このさき四十年もこうして働くのかと暗澹たる気持ちで高い給料をもらっていた頃よりも、来年のこともどうなるかわからないし、収入だってその頃の何分の一もない今のほうがよほど愉快である。…(pp.250-251)

    2000年、つまりは20世紀の最後の春にこのあとがきを書いた宮田は「二十一世紀がやってくるんだから何とかなるだろう」(p.251)とも記している。

    「自分の未来がよくわからないのは案外いいものだ」。そして「何とかなるだろう」という気分。イイよな~と思う。

    そして、おもしろいもので、別の友からも「宮田珠己をちょうど読んでいた!」とはがきが来た。二人の友とは、同じ場所ですごしたことがあるのだ。あの頃に、種は蒔かれていたのかもしれない。

    (3/10了)

  • おもしろかった。

  • 96年から4年間に渡って雑誌に掲載された旅行記エッセイをまとめた4冊目の単行本。

    ☆☆☆

    好きに旅行するために脱サラした宮田珠己はどこへゆくのか。旅に出て毎度とんでもない事件に巻き込まれそうになっているのを面白可笑しく綴られると旅も人も人生もなんにも怖いものがないように思えてくる。旅に出たくなるエッセイ。

  • おもしろいです。ニヤニヤしながら読む旅行記って初めてで新鮮でした。著者の経験の豊富さもすごくてあらゆる意味で読み応えある一冊です。

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著者プロフィール

旅と散歩と石ころと変な生きものを愛し、いかに仕事をサボって楽しく過ごすかを追究している作家兼エッセイスト。その作風は、読めば仕事のやる気がゼロになると、働きたくない人たちの間で高く評価されている。主な著書は『いい感じの石ころを拾いに』(中公文庫)、『東京近郊スペクタクル散歩』(新潮社)、『アーサー・マンデヴィルの不合理な冒険』(大福書林)、『明日ロト7が私を救う』(本の雑誌社)など。

「2023年 『路上のセンス・オブ・ワンダーと遥かなるそこらへんの旅』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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