努力する人間になってはいけない―学校と仕事と社会の新人論

著者 :
  • ロゼッタストーン
3.82
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本棚登録 : 621
レビュー : 39
  • Amazon.co.jp ・本 (496ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784947767127

作品紹介・あらすじ

哲学者であり、教育者でもある芦田宏直先生が2001年以来書き続けてきたブログ記事や、専門学校校長時代の式辞、2010年の講演録などを大幅に加筆・修正してまとめたものです。「教育とはの産出・発見」という筆者は、若者に勉強や仕事の本質をわかりやすく説く一方で、個性重視の教育や、「キャリア教育」「コミュニケーション教育」に力を入れる教育の現状を鋭く批判します。さらに、読み進むにつれて内容は深みを増し、現代に蔓延する「機能主義」の問題点、独自の視点で見たツイッター論、ハイデガーの説を解釈した「新人論」まで、読む者を「知」の世界にいざないます。
仕事や勉強への心構えが変わる提言から、思わずホロリとするいい話、理解できそうでできない頭の中をひっかきまわされるような内容まで、何度も読み返したくなる、中身がぎっしり詰まった1冊です。

感想・レビュー・書評

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  • うーん、なんだろう。私にはこの本の「像」は見えなかったようだ。
    聞く耳を持たないおじさんに延々と説教されている感。付き合いで宗教団体の集会に連れてかれた時のことを思い出した。特に、何かを褒めるときに別のものを落とす感じ。この手法をする人はどうも好きになれない。
    ツイッター微分論を読むべき、とどこかで見た気がしたのだが、哲学論に目が滑る。

  • 内容はバラバラで本としてのまとまりは全くない。題名も内容を表していない。が、物理的な1冊の本にはなっている。たぶん著者はそれを意図してやったのだろうと思われる。(でなかったら過去ネタを本にしただけの単なるやっつけ仕事でしかない。)
    勤務する専門学校の入学式・卒業式の式辞の文字起こし。どっかの講演内容の文字起こし。ブログ記事。対談記事。果てにはツイッターでのつぶやきの羅列まで、公私にわたるありとあらゆる話体の形式が1冊の本として提示されている。こういう風に見せ付けられると、言葉と文体の関係性というか、人に何かを伝える事の表現形式と効果・影響について考えさせれる。
    言文一致ってたかだか100年ちょっとの歴史しかないはずだが、21世紀にはネットによる言葉のフロー化により新・言文一致というか、ある種の言文分離が起きているような気もする。400ページ以上の分厚い本が見た目に反して結構あっさりと読めてしまう事に功罪を感じた。

  • 学生への入学式・卒業式の式辞は、すっと理解できる平易な文章で、これから社会人になる若者への力強いエールとなっている。率直にいい文章だなと感じた。
    その後の仕事論や、教育論、ツイッター論が本書のメインだが、哲学をまじえた著者の考えを、剛速球で次々と投げられているように感じた。哲学書やビジネス書というよりはエッセイに近い印象。(著者のブログや、雑誌での対談などを再録したものであるから当然か)中には「何言ってんだこのインチキくさいおじさん」というように私には理解しがたいものもあった。

  • 題名で勘違いしがちだが、必ずしも努力を否定してはいない。もっと深い意味があるらしく、これから読み進めるつもりである。 追記:68Pでギブアップ

  • よかった。批判的精神って感じでした。次元はそんなに高くないけど、色々と参考になった。少し確実系。

  • ◆きっかけ
    ブクログ。nicchoさんの本棚より。タイトル。自分のこと!?とドキっとして。2016/8/23

  • 自分の持っていた価値観や考え方、物の見方を見事にぶっ壊してくれた。

    特に自立心。親に頼らず、自分で情報を集め考えることが大切だと思っていたのだが、この本に書いてあることは違う。動物のようにすぐに自立しようとせず、学ぶことが大切。驚き、恥じ、そして発見の連続で人は成長していく。

    この本は是非とも学生に読んでもらいたい。ほんの少し前にこの本を読んでいたら、私は迷わず大学進学を決めたことだろう。

  • 33 THINKの反対語は「行動しろ」ではなく、努力しろ、ということ。努力する人は考えない人。
    43 仕事は自分からすすんでするものというのは間違い。会社は「顧客」を相手に仕事をする。だからいつでも真剣勝負。
    71 アルバイトをしたり、家を出たくなるというのは、言ってみればメダカ状態にを自らを追い込むこと。…自分の力だけで生きている人というのは、誰の言うことも聞かない唯我独尊状態。自分しか自分の支持者でない。美徳ではなく悲劇。
    89 卒業するまでに分厚い専門書を最低10冊は〈心〉まで読み込んでみて。それだけで一生死ぬまで〈社会人〉に勝てる。
    116 competencyとしての根性。austrag。他者に届くほどに十分な能力。それが根性。
    118 バカほど「自分の夢」を語りたがる。しかし能力とは他人を養う力のことをいう。そのことを踏まえた根性探しをすべし。

  • タイトルに興味があって読んでみたが、思ったより小難しい本だった。教育論や哲学に興味がある人が読むべき本であって、私のような何も考えていない人間が読むような本ではなかった。著者のものすごい上から目線で他者をバカ呼ばわりする視点には全く共感できないが、論じている内容には少なからず共感できるものもあり(社会人とは、イノセント、学歴社会に対する考え方など)、何も考えていない人間でも、読んで価値がないわけではない本だが、いかんせん教育論や哲学に興味がない人間にとっては、興味がないゆえに頭に入ってこないのである。

  • 何度も読みかけては中断し,また最初から読み直しを繰り返し,ようやく読破した.
    芦田先生らしさが溢れていて(などと私が言うのはおこがましいが),普段から仰っていることの再整理になった.
    ただ,本当はもう少し完成度を上げたかったが,出版という納期に迫られて出してしまったという面があるのかも知れない.
    いずれにしても大切な一冊にしたい.(きっと賛否両論あるのだろうなと思いながら・・・)

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