日本外交の150年: 幕末・維新から平成まで

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  • 日本外交協会
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  • Amazon.co.jp ・本 (375ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784990122416

感想・レビュー・書評

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  • 東2法経図・6F開架:319.1A/H42n//K

  •  大人の教科書という感じ。カラー刷り、写真やコラムも豊富だが、A4版約380頁は重い。どういう読者層を想定しているのだろうか。
     20世紀初頭は国際協調、特に対英米協調を基軸としていたことが分かる。辛亥革命時に独自出兵をしなかった、石井・ランシング協定、新四国借款団、シベリア出兵、そしてワシントン体制。1922〜30年の章の題名は「国際協調とその揺らぎ」だ。その後に満洲事変はあるも、1933〜37年(盧溝橋事件直前)の章の題名は「揺らぐ国際協調と日中協力」。この時期でも一定の国際協調は存在していたようだ。ならば、対中そして対英米戦争はどの時点から必然的だったのだろう。
     更に言えば、1942〜45年の章の題名は「太平洋戦争と戦時外交」。大東亜会議(これは外交なのか)、日ソ外交、対中和平工作、と、太平洋戦争中でさえも「外交」はあったことになる。

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著者プロフィール

現職:筑波大学名誉教授
専門分野:日本政治外交史
代表著書:『「徴用工」問題とは何か――朝鮮人労務動員の実態と日韓対立』中公新書、中央公論新社、2020年
『幕僚たちの真珠湾』朝日新聞出版、一九九一年/吉川弘文館、2013年
『宰相鈴木貫太郎の決断――「聖断」と戦後日本』岩波書店、2015年
『国家と歴史――戦後日本の歴史問題』中公新書、中央公論新社、2011年
『太平洋戦争とアジア外交』東京大学出版会、1996年

「2022年 『国家間和解の揺らぎと深化』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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