フライロッドを片手に雑誌をつくった: 27人が語る、「FFJ」と「フライの雑誌」をつくった編集者のこと 中沢孝とその時
- 渡渉舎 (2005年7月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (301ページ)
- / ISBN・EAN: 9784990259907
感想・レビュー・書評
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「フライの雑誌」を作った中沢孝は早くに亡くなったらしい。友人や、一緒に仕事をした人たちが書いた追悼文集。
中沢孝は有名人ではないし、世界に大きなインパクトを与えた偉人というわけでもない。こつこつと誠実に、好きな仕事に情熱を傾けて、それなりのものを残したひと、というだけで、似たようなひとはゴマンといるだろう。逆に言えば、そういう普通の人はまわりの人にどんなものを遺すのだろう?
文を寄せたひとの多くは書き手としては素人だし、中沢孝の一面しか知らない。中には直接会ったことがない人もいる。悪口は言いづらいだろうし、仕事ができてよい人だった、といったありがちな印象が並んでいて、結局中沢孝の生きた姿は立ち上がってこない。家族がいたのか、誰を愛して誰が嫌いだったのか、何をしたかったのかはわからない。本人が本書を編集したとしたら、どうしただろう?
断片的ながら、日本のフライ界?の創世記?の雰囲気が伝わってくるので、そこに興味がある人は面白いかも。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2011/12/15購入
2011/12/21読了 -
本当に貴重な人を喪ってしまったのだと実感する。あれほど素晴らしかったかの雑誌はこれからどうなるのだろう?
最近の紙面を見る限りではいささか心配である。 -
趣味が、フライフィッシングですので、読んでみたい本です。いまから楽しみです。読んだ人は感想を聞かせてください。