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- Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
- / ISBN・EAN: 9784990263768
作品紹介・あらすじ
ドヤ街の社会調査を続ける著者は、ある朝、横浜寿町の労働センター前で、奇妙な男に英語で話しかけられる。
彼の名は西川紀光(キミツ)。海と焼酎を愛する港湾労働者。彼は膨大な量の読書で世界の思想とつながり、独特の哲学を紡いでいた。
交流を深めるうち、著者はキミツの言葉を文字に残したいと強く思う。
聞き取りの時間が始まった。
あるときは喫茶店「亜歩郎(あぽろ)」で、あるときはドヤ(宿)で、あるときは山下公園で———
この本は天才キミツの人生と哲学の書であり、22年にわたる2人の友情の記録である。
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第1版(2013年)の刊行から7年が経ち、大幅な増補を伴う完全版として刊行した。
聞き書き前のエピソードをいれ、「実存主義、20世紀最後のヒーロー」たる紀光の姿を活写する。
また、聞き書き後のことや家族からの証言も加わり、紀光の視線から日本社会を知る貴重な「一人民族誌」となっている。
感想・レビュー・書評
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新文化より:横浜の日雇い労働者の思想をイギリス人の社会学者が聞き取り本にまとめたもの。西川さんの言うアフォーダンスを著者は当初阿呆ダンスと勘違いしていた。
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新聞で英国出身の著者自身がコラムで紹介していた本。元自衛官で、当時日雇い労働をしていた、とても深い教養を持つ西川さんと何度も対話を繰り返して生まれた本らしい。読んでみたい。
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