養老先生のさかさま人間学 (ZouSan Books)

著者 :
  • ミチコーポレーション
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  • Amazon.co.jp ・本 (233ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784990315054

感想・レビュー・書評

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  • 考えることを楽しむ(考えずにはいられない?)姿勢。考えないフィジカルゲーは楽だけどあとで後悔する。「後悔する」というのは、苦しむとか大変、とういよりは、楽しめなくなる、に近いのかと思う。年をとって、いろんなことが終わっていって、自分でできることが減っていくときに、今まで考えたことの蓄積の延長で世界を見ることができたら退屈しないで住みそう。そういう生き方を体現してる人だと思った。

  •  養老先生の著書の中では易しい文体です。解剖学者だからか物事を多角的に分析、本質に迫る。本当に頭の良い方で人柄も温かく大好きな方です。私の中の素敵な大人リストの中でも燦然と輝いております。
     最後の福島の被災した高校での講話には感動した。「勉強がつまらないのは真剣にやっていないからだ。」「問題を自力で解いたことがある人なら皆知っている。解く前と後の自分は全然違っている」
    高校生相手の話だったから、勉強が例に挙がったが、大人にも言える。人生の行く先々でぶち当たる困難。自力で解いた前と後では自分が全然違っている。そうやって大人になっていく。自分探しなど必要ないと。
     繰り返し読みたい本です。

  • 養老先生は考えることの大切さと面白さを教えてくれる。草木などの自然はそれ自体が「解」。だから、それが美しくみえる。
    研究とは「解」から「問題」を導くこと。たとえば、解が「7」でも、1+6なのか、10-3なのか、2×2+3なのか。それを解き明かしていくこと。
    印象的だった言葉は、自分が変われば世界は変わってみえる。自分が育っていなければ、世界はずっと同じにしかみえない。
    養老先生の他の本も読んでいきたい。

  • 勉強がつまらないのは、学んだことによって自分自身が変わったという経験がないからだ。変わった後には、変わらなかった自分はもういない。

    フランクルの言葉。「人生の意味は、自分の中にない」考えてみれば、人と出逢って感じて、意味を見つけ出すものなのかもしれない。
    (20220718)

  • 漢字で一言っていう本。

    読者に子供を想定して書かれているので、読み易いのは良い点だけど、短いので少し物足りない。

    適当に選んだ一つの漢字で思いついた事を書かれているので、話の幅が広いのは良かった。

  • なんとかできるもの、なんともできないもの。
    変わるのは自分
    つまらないのは自分が変化がないから
    遊ぶ時間をとろう
    流されるのではなく流れを作る
    自然は正解の姿、人間が作ってない物を眺めよう(葉っぱはどれだけ太陽を浴びて光合成できるか理にかなった並び)

  • いつも変わらぬ養老節。ほんとに賢くて、話もうまくて、稀な人だなぁ。若い人向けだから、読みやすくて、どんどん進む。愛猫まるのイラストも可愛い。とは言え、何が残ったかというと、忘れっぽい私はすぐにわすれてしまって。。。残らない。残念な読者だ。

  • 読者の対象は小中学生みたいですが、大人でも養老ワールドは楽しめます。

  • 人の細胞は7年で入れ替わる。しかし、人は自分は同じと思う。物事の差異を切り捨て同じだと思うのは意識のクセ。言葉とはそういうもの。
    《しかし、その意識を生み出す脳もまた細胞という不思議。言葉が先か、物が先か。》

    戦後は変化の少ない時代。
    《今は変化の激しい時代だというビジネススクールやコンサルの言葉との違い》

    著者は人前で話すのが嫌い。

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著者プロフィール

養老 孟司(ようろう・たけし):1937年神奈川県鎌倉市生まれ。東京大学名誉教授。医学博士(解剖学)。『からだの見方』でサントリー学芸賞受賞。『バカの壁』(新潮社)で毎日出版文化賞特別賞受賞。同書は450万部を超えるベストセラー。対談、共著、講演録を含め、著書は200冊近い。近著に『養老先生、病院へ行く』『養老先生、再び病院へ行く』(中川恵一共著、エクスナレッジ)『〈自分〉を知りたい君たちへ 読書の壁』(毎日新聞出版)、『ものがわかるということ』(祥伝社)など。

「2023年 『ヒトの幸福とはなにか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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