サロメ

  • エクリ
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感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (35ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784990330835

感想・レビュー・書評

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  •  今週の日曜美術館(再)でモロー描くサロメに接し、サロメ愛が再燃する。
     何処かの画廊で入手した詩画集があったはず。本棚から引っ張り出して鑑賞する。

     宇野亜喜良の描くロリータ的サロメも妖艶にして婀娜っぽい。少年少女の横顔の名手。AQUIRAX というサインも洒落ている。先行するビアズリーやシュトゥックらによるサロメへのリスペクトも怠りなし。

     余談/女優は美女でも美少女でもないのだが、映像化されたサロメの中、ケン・ラッセル版がお気に入り。

  • 宇野亞喜良氏による、サロメ絵本。
    オスカー・ワイルドの戯曲『サロメ』にとどまらず、その前身ともいうべきギュスターヴ・フローベール『ヘロディア』、影響を受けたアポリネール『サロメ』など、その変容から完成された「サロメ」のイメージを堪能する。
    巻末には金原瑞人氏による寄稿「サロメの時代」収録。
    19世紀に出来上がった妖艶なサロメのイメージ――純粋で、悪魔的な少女、肉感的なダンスを披露する――を払拭できないことを意識させた。

  • 壱岐などを舞台とした作品です。

  • ここに生首があります。生首には蛆虫が這っています。
    その周りには孵化した蛾がばさばさ飛び交い、月の光だけが灯っているような腐臭漂う宇野様の絵でございました。

    ビアズリーの構図を借りた絵などもあり、サロメファン(あ、わたくしは只の俄かファン)には必見だと思います。

    実はこの本が読みたいが為の一連のサロメでした。
    目的はやっぱり、宇野様の絵と蜂飼耳の詩なのでした。わたしのサロメはこれにて完結です。

  • 理想の純愛。キスしたいってだけで首を欲しがる。私も首から上がいいな。あと指も好き

  • 絵と言葉の美が結晶された本です。原書のイメージからさらに幅を拡げてくれます。

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著者プロフィール

1854年アイルランド・ダブリンに生まれる。19世記末の耽美主義文学の代表的存在。詩人・小説家・劇作家として多彩な文筆活動で名声を得る。講演の名手としても知られ、社交界の花形であった。小説に『ドリアン=グレーの肖像』戯曲に『サロメ』『ウィンダミア卿夫人の扇』回想記に『獄中記』などがある。1900年没。

「2022年 『オスカー・ワイルド ショートセレクション 幸せな王子』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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