絵本の絵を読み解く

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制作 : 「この本読んで!」編集部 
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  • Amazon.co.jp ・本 (160ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784990417154

作品紹介・あらすじ

絵本は"絵"を読め!『スーホの白い馬』、『はじめてのおつかい』、『あおくんときいろちゃん』、『もりのなか』…名作絵本24冊の"絵"を、絵本作家で装丁家の杉浦範茂が味わい深く読み解いた本。絵本の楽しみ方新発見!

感想・レビュー・書評

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  • 雑誌連載エッセイそのまま本になってる感じです
    カラーで読みやすいけど、そのままですねー
    良い本を選んであるけど共感するところがちがうなぁ
    専門家らしい着眼点が、興味深いです!

  • 毒にも薬にもならない絵本論。絵本の選択眼はたしか。

  • 絵本の絵の見方というよりも、著者の感覚を知るエッセイと思って読むといいかもしれない。

  • 数多あるクリスマス絵本のなかでも大好きな1冊『サンタクロースってほんとにいるの?』の絵を描いている、すぎうらはんもさんが、絵本の絵を読み解く本を書いたとあれば読まないわけにはいきません。

    大人はついつい字だけを追いがちになりますが、絵本の絵というのはただ文章をイラスト化したものとは違うのです。
    文章のイメージを広げ、時に文章には書いていないことまで絵に描かれていることがあります。

    私はそういう絵本の絵の読み方を子どもに教えられました。
    本の読み手である私が気がつかない物語のその後やサイドストーリーなど、子どもたちの方がしっかり読み取っているのです。
    「どうしてわかったの?」と聞くと「ここに描いてあるじゃん」
    小さな小さな画家のメッセージを、きちんと受け取っていました。

    しかし、はんもさん、絵本画家であるだけではなく装丁もなさる、本をデザインするプロ中のプロです。
    ですからレイアウトから、文字の大きさから、インクの重ね具合やトリミングのポイントなど、本当に細かなところにまで目をいきわたらせて、絵本制作に携わる人たちの思いやこだわりを読み解いてくれます。
    時に「自分だったらこうする」など書いてあって、なるほどと思うことも多々ありました。

    “頭で描いた絵は頭で読みとり易いが、心で描いた絵は心で感じとる他ないように思います。”

    “本は創る側が読者の疲れを背負い込まなければいけない”

    もう一度ゆっくり絵本の絵を読みなおしたいと思います。

  • 雑誌に連載していた絵本のコラム。
    古今東西の名作絵本の絵を徹底解読。
    言い訳がついていたり、作家とのエピソードがあったり、エッセイとしても面白い!!

  • 絵本画家である著者が、他の作家の絵本について感じたことをエッセイにしたもの。雑誌に掲載されていたものとのことである。私も息子も大好きだった「ぐるんぱのようちえん」がとりあげられてて、うれしかった。基本このようなエッセイは、あまり批判をしないものだと思っていたが、取り上げられた何冊かは批判されていたところが新鮮。唐突ですが、小さなお子さんをお持ちの方はぜひたくさんの絵本の読み聞かせをしてあげてください。

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著者プロフィール

1931年、愛知県生まれ。東京芸術大学美術学部卒。グラフィック・デザインと児童図書のイラストレーションで活躍。1979年『ふるやのもり』(フレーベル館)で小学館絵画賞。1983年、『まつげの海のひこうせん』(偕成社)で絵本にっぽん大賞、ボローニャ国際児童図書展グラフィック賞を受賞。1985年には芸術選奨文部大臣新人賞を受賞。

「2020年 『ルドルフとノラねこブッチー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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