- Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784990523510
感想・レビュー・書評
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ビジネス
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最後の最後東さんが筒井康隆との事が面白い。最初の宇野さんも。
そして、デザイン思考がどこから発信されたのかが分かってびっくり。
時代を感じるけど貴重な記録でもある。 -
従来のミニコミ誌に、ミニ・コミュニケーションを足した「ミニコミ」の現在について、主に対談・鼎談を収録。従来の出版業界に対する批判およびtwitterやUstleamなどインターネットツールについて着目した対談が多い。
慣れない分野であるためか、よくわからんままつらーっと表面をなぞっているうちに読み終わってしまった。 -
2011 11/29読了。文学フリマで購入。
以前から気になっていて図書館にリクエストしたりもしていたものの、結局自分で買ってしまった本。
「メディアとコミュニケーション」について考える「ミニコミ2.0」というイベントや取材の成果をまとめた本。
最後のミニコミにとどまっていてはできないことが多い、という東浩紀の論考が象徴的で、2.0となっているのもその辺もあるのかも知れないけれど、ミニ/マスの話している状況じゃないだろう、的な内容が多いのが面白かった。 -
ソーシャルのおさらいのつもりだったが、先のアーキテクチャの生態系と含め、改めてソーシャルとの付き合い方、活用の様々な視点をもらえた感じ。
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その気になれば、いつでも、どこでも、誰でも、気軽に何でも配信できる時代である。メディアを運営する単位が企業から団体・個人にまで行きわたり、ミニメディアという形のメディアが乱立するようになった。それはかつての「ミニコミ誌」と呼ばれたものとも違い、多様性と発展性を帯びた新しいメディアとコミュニケーションを生み出している。本書はそんな「ミニコミ」の未来を、対話によって描いた一冊である。
この判型や文体を見ると、かつて広告業界にあった「広告批評」を思い出す。その当時には分からなかったが、無くなった今思うのは、業界内からの健全な批判こそが、業界の進化を生み出してたということである。そういった意味で「ミニコミ」という小さなメディアに、これだけの錚々たるメンバーが終結し、批評を行っていることこそが一つの事件であり、新しいメディアへの可能性を感じることでもある。
◆本書の目次
Ⅰ 出版
宇野常寛×黒瀬洋平×橋本倫史 ミニコミ・コミュニケーション
宇野常寛×速水健朗 「誰でもメディア時代」の雑誌
小林弘人×新城カズマ 「誰でもメディア」時代の情報戦略
市川真人×西田亮介 メディアと流通の未来
Ⅱ 放送/空間
そらの Liveメディアが情報を繋ぐ
李明喜 後期デザインへ
Ⅲ インターネット
片桐孝憲 pixivを巡るコミュニケーションとプラットフォーム
湯川鶴章 情報化社会の条件
津田大介 Twitterの公共性とミニメディアの可能性
Ⅳ メディア
東 浩紀 メディアを考える、メディアから考える
印象的なのは、いずれの語り手も「ミニコミ」を礼賛もしていなければ、否定もしていないということである。それは「マスコミ」に対しても同じような態度であり、各人が特有のバランスで臨んでいる様子が伺える。
その中で新しく見えてきたものは「メタメディア」という概念である。「メディアのためのメディア」、「送り手のためのメディア」と言ったら良いだろうか。かつての自己満足型の閉じた「ミニコミ」とは違い、新しい「ミニコミ」は、シーンへの影響力や積極的な関与を希求する。ミニコミの先にいる1000人が、さらにその先の10万人に網状に広げるために、レガシーメディアたる「マスコミ」をどのように組み込むのか、そして「ミニコミ」が「メタメディア」としてどのような役割を担うのか、そこが今後の争点になってくるのではないだろうか。
この状態が「マスコミ」から「ミニコミ」へという大きな変化の過渡期に生じた「つなぎ」としての状態にすぎないのか、そして「メタメディア」という概念が「ミニコミ」や「マスコミ」にどのような変容をもたしていくのか。今後の動向に向けて、非常に興味深い示唆を得た一冊であった。