メディアを語る (別冊思想地図β ニコ生対談本シリーズ#2) (別冊思想地図β ニコ生対談本シリーズ # 2)

制作 : 東 浩紀 
  • コンテクチュアズ
3.74
  • (1)
  • (12)
  • (6)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 98
レビュー : 6
  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784990524333

作品紹介・あらすじ

メディアが見せる未来

ネットはマスメディアに代わってなにをなしうるのか。奇妙なコミュニケーションを生成するアーキテクチャ。人々を連帯に誘う祝祭空間。匿名の空間に生まれる民主主義の可能性とは。
ネット中継で新しい言論の場を創造する試み、『ニコ生思想地図』。メディアの最先端を担う論者の目には、どんな未来が映っているのか——。
好評『別冊思想地図β』シリーズ第2巻。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 宇川さんの対談が、読めるのが貴重かな。音楽関係の人のインタビューしか目にしていないので、東さんみたいな音楽関係以外の人との話は、貴重でした。
    それとプレ一般意志2.0でもある。
    読みやすいので、おすすめです。

  • ニコニコの川上会長が語るメディア論に惹かれる本書は興味深い。

  • 3本対談が収められている中で、東浩紀と濱野智史の対談『アーキテクチャの生態系』とその後が面白かった。

    ・日本でしか力を持つことはないだろうと思われていた2ちゃんねる、ニコニコ動画的な巨大匿名サービス、WikiLeasks(ウィキリークス)、Anonymous(アノニマス)、4chan(4ちゃん)などが、ここ最近海外でも力を持ち始めている。
    ・WikiLeaksは匿名の内部告発サイトであり、ネタで盛り上がる2ちゃんねるとは異なる。しかし、濱野のアサンジに対する第一印象は、「やっと向こうにもひろゆきみたいなやつが出てきた」というものだった。
    ・WikiLeaks代表のアサンジはメディアでバッシングされた。アサンジさえ潰せばなんとかなるんじゃないかという状況は、初期2ちゃんねるのひろゆきをめぐる状況と近い。
    ・ニュースをにぎわせたAnonymousは、匿名のハッカー集団とされているが、実態は2ちゃんねらーに近い。
    ・Anonymousの行動ロジックは、ネットの自由を侵害する組織が出てきたら、そいつらを潰すぞと言って殺到し、すごい勢いで荒らしをかける。これはきわめて2ちゃんねる的な行動。
    ・WikiLeaksもAnonymousも、2ちゃんねるの行動ロジックに政治理念をつけて、少しまじめにしたようなもの。両者には理念と目的があり、目的を達成するため、匿名性を利用している。
    ・対して2ちゃんねるやニコニコ動画は、理念やイデオロギーがない。かわりにシニカルさと強い批判意識はあり、ネタで遊んでいる。
    ・理念の有無が、欧米と日本の匿名サイトの相違点である。
    ・匿名サイトの活動がよいか悪いかという価値判断は保留するとして、世界で2ちゃんねる的な匿名サイトが成長しているのは事実。

    (所感)
    自分も実名より匿名の方が好き。匿名の方が自由に表現できる。権力をおそれずに意見を表明できる。海外サイトは実名が主流で、匿名の多い日本のネット利用はガラパゴス的などと言われもしてきたけれど、ニコニコ動画発の初音ミクが世界で受けて、匿名のWikiLeaksやAnonymousが政治的理念を持って匿名を利用する今は、匿名、無名の集合知ブームか。

    実名でパワーを持つ者たちにとってはたまったものではないから、匿名の動きを取り締まる法律が整備されていくだろうが。

  • 川上量生さんとの対談だけ読みたかったのだけど、お三方とも面白くて、鬱憤もだいぶ晴れてスッキリした。

    「メディアというとジャーナリズムばかりが注目される」とか「ツールだけが暴走している状況」とか、そうそう、匿名だろうが実名だろうが、あんまり面白い使われ方をしていないことに変わりはない。

    なかでも、濱野智史さんとのアーキテクチャの話が面白かった。

    じつは海外でも匿名サービスは浸透しているという話から、WikiLeaks を例に、日本の匿名には「理念」がないという指摘。まったくその通り!

    そこをすっ飛ばして可能性の話なんかされると、薄気味が悪くて僕は引いてしまいます。

    でも最後に東さんがまとめているように、新しいクリエイティブの話をするためにゲストを招きながらも、クリエイティブの話ばかりしているわけにもいかない気持ちが生じ、会話がすれ違う「亀裂」がいくつも記録されている対談でもあるという認識に、「おおっ!」と思った。

    なんか、人と話すことも難しくなりましたよねえ……。んだんだ。

  • 思想地図βを読まないとと思いつつ読んでいなかったら、別冊第2弾が出てしまった。酔っ払い同士の対談に最もページ数をさいています。活字だからまだいいけど、ニコ生放送時は相当ひどかったのでは。

  • 言論てよみものとしては面白いけど、自分の生活には関係ないというか人生を変えてくれるようなわくわく感はない。そこが本当に出会うべき良い本との違いだろうか。

    世の中を変えてくれる爆弾本、今のところ短歌とミシマ社。

全6件中 1 - 6件を表示

著者プロフィール

川上 量生(かわかみ のぶお)
1968年生まれの実業家、映画プロデューサー。京都大学工学部卒業。ニコニコ動画を運営する株式会社ドワンゴの代表取締役会長を務めていたが、2014年5月、ドワンゴとKADOKAWAの経営統合を発表し、2014年10月に設立されたKADOKAWA・DWANGO(現カドカワ)の代表取締役会長に就任。2015年5月に同社代表取締役社長に就任。その後2017年12月21日にドワンゴの代表取締役会長を退任し、取締役CTOに。

川上量生の作品

メディアを語る (別冊思想地図β ニコ生対談本シリーズ#2) (別冊思想地図β ニコ生対談本シリーズ # 2)を本棚に登録しているひと

ツイートする