隔離の文学 ハンセン病療養所の自己表現史

  • 書肆アルス (2011年11月30日発売)
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本 ・本 (344ページ) / ISBN・EAN: 9784990559540

作品紹介・あらすじ

ハンセン病者への隔離政策が確立する一九三〇年代から、軍靴の音響くアジア・太平洋戦争期を経て、民主主義を謳歌する一九五〇年代まで-この激動の時代に、病者自身が描いた文学作品を研究・考察した十章から成る。ハンセン病者たちは、自分たちを抑圧し、抹消しようとする社会風潮や国家権力と、いかに向き合ってきたのか。また逆に、どのような言葉を駆使して抗してきたのか。終生隔離という極限状況に置かれた者が、いかにして「抑圧された生命を生きる意味」を紡ぎだすのかという普遍的な問題に挑む。

感想・レビュー・書評

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  • 「隔離の文学―ハンセン病療養所の自己表現史」書評 文学への衝動生んだ葛藤|好書好日(評者:中島岳志 / 朝日新聞掲載:2012年01月29日)
    https://book.asahi.com/article/11639888

    隔離の文学―ハンセン病療養所の自己表現史 | ハンセン病図書室 | ハンセン病制圧活動サイト Leprosy.jp
    https://leprosy.jp/special/books/2381/

    荒井裕樹 | 受賞者一覧 | (池田晶子記念)わたくし、つまり Nobody賞(2022年 第15回)
    https://www.nobody.or.jp/jushou/15_arai/

    荒井 裕樹 | 研究室紹介 | 学部学科 | 二松学舎大学
    https://www.nishogakusha-u.ac.jp/gakubugakka/faculty/kokubun/arai.html

    隔離の文学 ハンセン病療養所の自己表現史 | 書肆アルス
    https://x.gd/e9VlS

  • 専門畑の違いから、読み通せるか不安に思いつつ手に取ったけど、最後まで食い入るように読んだ。衝撃だった。差別の歴史と単純に区分けすることはできない複雑さがある。患者が罪の意識を感じなければならないとはどういうことなのか。非合法のまま公然と断種が行われていたこと、癩文学という言葉も知らなかった。知らないことが、多すぎる。反省とともに、多くの人に推薦したい。

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著者プロフィール

荒井祐樹(あらい・ゆうき)
二松学舎大学文学部教授。日本近現代文学・障害者文化論(マイノリティの自己表現活動)。著書『障害者差別を問いなおす』(筑摩書房、2020年)、『まとまらない言葉を生きる』(柏書房、2021年)などがある。2022年「第15回 池田晶子記念 わたくし、つまりNobody賞」受賞。

「2025年 『【新装版】ここから始める文学研究』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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