ののの

著者 :
  • 書肆汽水域
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本棚登録 : 34
感想 : 1
  • Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784990889937

作品紹介・あらすじ

「何かを想像する時には、その想像の中で自分が想像していないことが起こりうることを想像しておけ」(「ののの」より)
「視線を向けられるのはせいぜい一つの所だけだろう。外ではなく内に視線を注げと、誰かに強要されている気持ちになる。でもその誰かとは、一体誰だろうか」(「かぜまち」より)
「海が縮んだ分、砂漠が減っている。そうなると世界はみんな均一になって人間も同じ顔になっちゃいそうだ」(「ろんど」より)

曖昧な世界の境界線、簡単にはわかりあえない他者との関係を描き、「自由とは何か?」という問いを投げかける太田靖久の小説は、読者に「目を凝らし想像すること」を求めているかのようです。
すぐには全体が見渡せない不穏な作品世界の中を、一歩一歩想像しながら歩いていると、いつしか道が開け自由な場所へと導かれる。そんな、自由で不自由な小説集です。
(「ののの」「かぜまち」「ろんど」の三編を収録)

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著者プロフィール

小説家/1975年神奈川県生まれ。2010年「ののの」で第42回新潮新人賞を受賞。著書に『サマートリップ 他二編』(すばるDigitalBook、集英社、2019年)、『ののの』(書肆汽水域、2020年)。文芸ZINE『ODD ZINE』を企画編集。古本にオリジナルの創作を載せた帯を付けて販売するブックマート川太郎の店主。Twitterで犬をめぐる自由律俳句を不定期につぶやいているほか、ブログ「いぬの看板」でさまざまな市区町村の犬の看板を紹介している。

「2021年 『犬たちの状態』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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