靴のおはなし1

  • ループ舎
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  • Amazon.co.jp ・本 (117ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784990978204

作品紹介・あらすじ

「わたしたちがふだん、この星と接しているのは、靴底でだけです。」ーーいしいしんじ「靴みがきの目」より

個性豊かな5名の著者が、「靴」をテーマにお話を繰り広げます。
それぞれの視点が光る、小説やエッセイがギュッと一冊に。
巻末には、著者に聞く「靴にまつわるQ&A」も収録。

いしいしんじ「靴みがきの目」
大竹昭子「ひとつも捨てない」
近藤良平「いっぽの旅」
千葉聡「忘れ靴クラブ」
広瀬裕子「あたらしい靴」

感想・レビュー・書評

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  • 2年前Rさんと西荻を歩いた日にtitleで買ってくれた本。
    自由丁寄贈にあたり、最後のいしいしんじさんの章をやっと読んだ。
    想い出に一線引いた気分。

    >こういう靴は幸せもんですよ
    >いい靴は、一生もんですよ。友だち以上です。
    >おわかりですか、わたしたちが普段、この星と接しているのは、靴底だけです。

    余談ですが、loop舎と系列のNAOTの靴が好きで、毎日履いてます。
    「人見知りでもセレンディピティ」の出版イベントではハマチャチャというダンスを教わり、その時も履いてステップを踏んでました。

  • 靴に関する5人の短編集。
    やっぱりいしいさんはすごい、最後に全部持っていく感じだった。
    「わたしたちがふだん、この星と接しているのは、靴底でだけです。靴ってものは、わたしたちを、この世界につないでくれる『橋』だと、そういって、まったく見当外れではないでしょうね」
    いろんなとびきり上等な靴たち、三センチ浮いた靴底、靴で人生をわけあう二人。いしいさんの文章はおはなしだけど、いつも私の中でほんとうになる、心で種がめばえて豊かに育つ気がする。

  • 靴にまつわる、ごくごく短い小説やエッセイめいた文章が集められているアンソロジーだ。

    片足がない靴磨きの男が話す靴の物語、学校に落ちていた大きな靴の落し物をめぐる思い出。

    さまざまな物語が綴られていて、どれもさらりと読める短さで、読みやすい。

  • 靴についてのおはなし。

    いろんな人が思う靴のこと、それぞれの考えや紡ぐ物語が面白い。

    新しい靴を履いたときの、ちょっと浮かれた気持ち。スニーカーをガシガシ洗って乾燥させたその手触りや匂い、日常のなかのふとしたときに靴に感情を揺さぶられることがある。普段は、いつも履いていても何も思わないのに。
    そんな靴のおはなしが、とても面白くて愛おしいと思う。

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著者プロフィール

いしい しんじ:作家。1966年、大阪生まれ。京都大学文学部卒業。94年『アムステルダムの犬』でデビュー。2003年『麦ふみクーツェ』で坪田譲二文学賞、12年『ある一日』で織田作之助賞、16年『悪声』で河合隼雄物語賞を受賞。そのほか『トリツカレ男』『ぶらんこ乗り』『ポーの話』『海と山のピアノ』『げんじものがたり』など著書多数。趣味はレコード、蓄音機、歌舞伎、茶道、落語。

「2024年 『マリアさま』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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