Tarot of the Renaissance

著者 : PietroAlligo GiorgioTrevisan

• Lo Scarabeo (2006年3月31日発売)

感想・レビュー・書評

[伊達さんの感想 · 2009年8月30日]

小さいサイズの綺麗なタロット。小アルカナも含めて全絵札。裏面は対称の図柄なのでリバースにも使用できる。
実はこれの大きなサイズのものを買おうとして、間違って購入してしまった。サイズとしては同社のHARMONIES TAROT（ミニ版）と同じで、そちらを買った時に「失敗した」と思っただけに、箱を見た時には渋い顔になったのだが、中を見るとこちらは悪くない。
水彩画風の優しい色合いのタロットで、一枚一枚にあまりクセがない。HARMONIESのように色調がベージュで統一されているわけではないので、小さくても識別にはあまり困らないだろう。やはりシャッフルはしにくいのだが、スプレッドがコンパクトにまとまるので、ケルティッククロスのような場所を取るスプレットをする時には便利かもしれない。
「世界」のナンバーが間違っている（解釈の違いとかではなく、単純に誤植がある）が、そういうのを気にしない人ならお勧めできる。

大アルカナは必ずしもウェイト版に忠実なわけではないが、さほど大胆な変更が加えられているわけではないので、分かりやすい。
小アルカナの絵は独自性が強い。が、その小アルカナが面白いので気に入っている。