ジョンの魂 ~ミレニアム・エディション~

アーティスト : ジョン・レノン 
制作 : ジョン・レノン  ヨーコ・オノ 
  • EMIミュージック・ジャパン (2000年10月9日発売)
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レビュー : 3
  • Amazon.co.jp ・音楽
  • / ISBN・EAN: 4988006785045

感想・レビュー・書評

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  • まさに、ジョンの裸の魂の叫び、本物のロックがそこにあるといえよう。
    ジョンのビートルズ解散後初めてのアルバム。

    1.マザー(母)
    荘厳な鐘の音とともに、自分を捨てた、親への叫び、そして子供たちへのメッセージが歌われる。

    2.HOLD ON(がんばれジョン)
    「ひとりぼっちで周りに誰も助けがなかったら、自分で自分にがんばれって言ってやれ」と、結局のところ自分を支えるのは自分しかないんだよというジョン本人に対する励ましであろうが、その歌はリスナーの内面にも響くものである。

    3.I FOUND OUT(悟り)
    ジョンの「悟り」とは何だろうか?
    「自分のやってきたことは見せられるよ、だけど、あんたが行動するときは人の言葉に頼ってちゃだめだ。自分のことは自分で決めなきゃ。」
    「あんたの心を見透かしてくれるありがたい教祖なんていない。」
    「薬を使って逃げることで、自分の痛みをごまかすな!」
    赤裸々なジョンの「リアル」が、ギターをかき鳴らしながら力強く歌われる。

    自分が一番気に入っている曲。

    7.LOVE(愛)
    ここまでシンプルな曲、シンプルな歌詞
    しかし、その内容は実に深く普遍性をもったものである。

    愛とはなにか?
    愛は、真実。真実は愛。
    触れ合い、求め、知ること。

    10.GOD(神)
    このアルバムの一番力のこもった中心的な歌と言えるのではないだろうか。

    「神なんて、悲しみを測るための概念にしか過ぎない。」
    という、なんとも「バチあたりなこと」をはっきりといってのけ、

    そのあとに、奇術や、聖書、ケネディ、ヒトラー、キング、イエス、仏陀・・・と
    「信じない」ものを挙げていく。

    さいごに「ビートルズ」までも信じない。

    信じるものは、自分とヨーコだけ。

    夢は終わった。
    そして、僕は僕なのだ。


    この歌は、単なるネガティブでニヒリスティックなものではない。
    自分に取り付いて、本当の自分の在り方から自分を遠ざけた「幻想」なんてものをみんなみんな取り払って、
    現実をしっかり生きようという決意なのだ。
    つまり、単に「俺はあらゆる偉いものなんぞ認めない。俺が一番偉いんだ。」という権威否定の歌ではないのだ。

    ここに、本当に「生きた神」が立ち現われてくるのではないだろうか。

    そして、「夢は終わった」と宣言しつつも、
    次のアルバム「イマジン」では、国境や宗教のない平和な世界という「幻想」に思えることを堂々と歌い上げているのだ。

  • 誰もが知っている、ジョン・レノン。
    僕はビートルズで誰が一番好きっていうのはあまり無いんですよね。
    ジョンも好きだし、ポールも好きだし、ジョージも好きだし、リンゴも好き。
    で、ジョンの曲にしろ、ポールの曲にしろ、ジョージの曲にしろ、やっぱり好きなんですよ。
    でも、やっぱり作曲家としての才能が一番大きいのはポールじゃないですか。
    ジョンの曲よりポールの曲のほうが出来が数段上だと思う。
    だけど、やっぱり音楽って曲の出来とかだけじゃないんですよね。
    一人の人間の内からでてくるものですから。
    彼のことを少しでも知ってる人なら分かると思いますが、彼の歌、曲、歌詞、なんでもいいけど、そういったものには彼自身がすごく現されているんですよね。
    だから、ジョン・レノンというのは音楽家より、むしろ表現者と表したほうが適切な感じもする訳で。

    まあ、そんな能書きは止しとしまして、やっぱりこのアルバムは、邦題『ジョンの魂』が表すとおり、やっぱり彼自身の最も根源的なものが表されていると思います。
    それは弱さであったり、孤独感であったり、苛立ちであったり。
    愛と平和のジョン・レノンよりも、私としてはやっぱりこういった一人の人間としてのジョンが一番好きですね。
    ウォルラスのジョンも嫌いではないですけど。
    と言っても、S58生まれの私にそんなの分かる訳も無いのかも知れませんが。
    誰もが知らない、ジョン・レノン。

  • ■Love.■
    2004/12/31
    Love

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著者プロフィール

1940年10月9日、イギリス、リヴァプール生まれ。1957年にクオーリー・バンク校の友人たちとクオーリーメンを結成、のちにポール・マッカートニーとジョージ・ハリスンが加わり、ビートルズへと発展する。1962年6月にEMI傘下のパーロフォン・レーベルと契約、リンゴ・スターの加入を経て10月5日に〈ラヴ・ミー・ドゥ〉でレコード・デビューを果たす。1969年9月にビートルズ脱退をメンバーに告げると、同年3 月に結婚したオノ・ヨーコとの音楽活動を開始する。1975年からは主夫として第一線を退くも、1980年11月に『ダブル・ファンタジー』をリリースしてカムバック。それから約3週間後の12月8日夜、ニューヨーク市内の自宅前で襲撃されて死去する。

「2018年 『ジョン・レノン 音楽と思想を語る』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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