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- / ISBN・EAN: 4988135526342
感想・レビュー・書評
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バーネットの『秘密の花園』をアニエスカ・ホランドが映画化。プロデューサーはフランシス・フォード・コッポラ。
いろいろと原作と違う点を探しながら観るのが楽しかった。例えばメアリの両親はコレラではなく地震で死ぬ。それに、原作に流れるわりとゆったりとした時間が、映画版ではわりと短いショットをつないでどんどん展開していく。
なるほどたしかに、原作どおりにすると映画版では間が持たないかもしれない。
映像は期待以上。ディコンが乗る白馬がいいアクセントになっていた。屋敷の緑のトンネルを抜けた向こうにある荒野に、白馬が立っているショットが印象に残る。またこの馬の動きがショットどうしをつなぐ役割も果たしている。
もちろん、花園のシーンも、映像で見せられると原作を読んで想像していた以上に植物の種類に圧倒された。コマドリやヤギ、カラス、キツネ、リスなどの動物のふるまいも、映像で観るとけして想像では及ばない細部の発見と感動がある。
なにより嬉しかったのは、メドロック夫人役を大好きなマギー・スミスが演じていたこと。原作よりもちょっと悪っぽく描かれていたがこれも映画的演出。
ディコンの母親が一切登場しなかったのが残念といえば残念。彼女は、原作ではけっこう象徴的な存在だと思うから。彼女を出すと出さないとでは、また映画の趣向も大きくかわってくるだろう。
そうそう、マーサのヨークシャー訛りを聞けたのもよかった。まろかやな子音と母音が耳に心地よかった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
久しぶりに見ました。おそらく10年以上ぶりです。
どうも記憶違いのところが多々あって話はこんなのだったかなと思う反面、衣装や家など視覚的なところが好きです。
ブルーレイで発売されたら欲しいかもしれません。 -
THE SECRET GARDEN
1993年 アメリカ
監督:アニエスカ・ホランド
原作:フランシス・バーネット『秘密の花園』
出演:ケイト・メイバリー
原作は有名な児童文学。子供の頃愛読しましたが、この映画はその頃の記憶にそのまま美しい彩色をほどこしたのような理想の映像化でした。
(1993/11/25)渋谷東急2 -
Francis Ford Coppola制作総指揮の1993年に公開された映画。多少の変更等は見られますが、バーネットによる有名な原作を奇をてらわずに正統派な映画として見事に映像化しています。原作だと、庭師、コマドリとの交流やマーサの家族との交流などが描かれていますが、その辺をある程度カットして、おじさんや従兄弟のコリンとの交流に焦点を絞っています。そのため、メアリーの成長よりも、家族の再生としての側面が強調されているように感じます。また、舞台の中心になる英国庭園はとても綺麗です。
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メアリーが泣くことがわからない(人に心を閉ざしてる)こと、まわりの人もどこか病んでいることが、閉じられた花園の荒廃具合とリンクしていて、美しい庭がよみがえるとまさに魔法みたいに全てが上手くゆく.
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メアリーの「かわいくない子供」感が出てていいけど三角関係っぽい描写は要らないと思った。
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原作は有名ですが、実は内容を知らなかったので、ちゃんと原作も読まないとです。
お庭が再生していく様は美しく、登場人物のお洋服は可愛かったです。
動物もたくさん出てきて、映像が綺麗でした~ -
何度も何度も見返している。
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花園を撮影のために一から作り上げたそのこだわりがいいなぁとおもう。
ミュージカルの曲が好きです。