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- / ISBN・EAN: 4988135529480
感想・レビュー・書評
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モーロックのモンスターデザインが秀逸。
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タイムマシンは未来に限る。夢がある。
過去も空想できるけど検証されれば白けてしまう。
でも未来は誰にも判らない。クリエイターの腕の見せ処だ。
本作は、かのH.G.ウェルズ原作、80万年後の未来が描かれる。
80万年後、かつての富裕層は低知能な人種イーロイとなり地上で遊び暮らし、労働者層は獣の姿に変わり果て地下の工場で暮らしている。
イーロイはモーロックから食料と衣服を供給されのんびり暮らしているが、実はモーロックの家畜であり食料だった。
これある意味痛快なのだが、映画ではモーロックが悪役だ。主人公はイーロイを煽り、モーロックを滅ぼしてしまった。
完全なる内政干渉。主人公は、独り善がりの正義を振りかざした独裁者だ。
たぶん彼等は上手くやっていたと思う。イーロイはこれから食料も衣服も自分達で用意しなければならないが低能の彼等にできるだろうか。下手すりゃ皆飢え死にで絶滅だ。映画では主人公が未来に残りイーロイに人間らしい生活を教えたが、教えが功を奏したとしてまた核戦争で自滅した歴史を辿らせるだけじゃなかろうか。
きっと原作は、イーロイとモーロックの関係をもっとシビアに捉えていると期待したい。
大衆受けを求められる映画ならではの脚本だろう。しかし独り善がりの正義を振りかざす主人公を肯定するストーリーは、1960年当時の世界の警察アメリカのプロバガンダと感じた。子供への影響力はいかほどか。
素直にSF映画として見たら味があって面白かったです。
〔081103鑑賞〕 -
原作の世界観がすばらしかったので、映画も見てみました。
タイムマシンのデザインは、よかったです。しかし、ウィーナが私の想像とはだいぶ違ってました。もっと中性的でなものをイメージしていました。 -
60年 アメリカ
80万年後というのがちょっと大げさ?
原作が1895年でタイムマシンが初お目見えした作品なので、
その辺はまぁ良いとして、きぐるみがちゃちいのがちょっと減点・・・
だけど、主人公と親友との友情が本当に素晴らしい。 -
[○2007/12/23鑑賞](The Time Machine)先に見た同タイトルの映画が本映画のリメイクだとは知らなかったです。途中まで見て気がつきました(映画を観る前にはなるべく下調べしないので)。あのH.G.Wells原作と知って驚きました。正直こちらの映画のほうが面白かったです。メイキングの友人との再会シーンが良いです。あの友情にはイギリスっぽさや日本っぽさを感じました(どことなくアメリカとは違う感じ)。今後H.G.Wells関係もいろいろ見てみたいと思いました。今のSFXと比較するとモーロックには微笑みがでますが、仕方がないですね(笑)。「人類ははるか将来、進化が分岐するのか?。するとどうなるのか?」などと夢想してしまう話でした。時空旅行はテーマとしてはやはり面白いですね。
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1960年(昭和35年)
第33回アカデミー賞/
★特殊効果賞:視覚=ジーン・ウォーレン、ティム・バー / 出演:ロッド・テイラー、アラン・ヤング、イヴェット・ミミュー、セバスチャン・キャボット、トム・ヘルモア、ウィット・ビッセル / 原作:H・G・ウェルズ / 脚本:デイヴィッド・ダンカン / 製作・監督:ジョージ・パル / (DVD) / ※ジョージ・パルの手がけた作品は、1950年「月世界征服」、1951年「地球最後の日」、1953年「宇宙戦争」、1958年「親指トム」が、この年までに特殊効果賞を受賞しています。