蜘蛛の瞳 [DVD]

監督 : 黒沢清 
出演 : 哀川翔  ダンカン  大杉漣  菅田俊  寺島進 
  • 東芝デジタルフロンティア (2001年1月25日発売)
3.35
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本棚登録 : 35
レビュー : 6
  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4540088001408

感想・レビュー・書評

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  • 脚本や二本撮りといったメタ事情により、
    「蛇の道」とはパラレルワールドっぽい世界観。
    ただし「蛇の道」が復讐そのものならば、本作は復習のあと。
    おとぼけ。飄々。オフビートコメディ。
    といった清の特徴が前作よりもぐいぐい前に出てくる。
    とはいえ乾いた暴力や、幽霊の登場! などは背筋を凍らせるものがある。
    前作で「CURE」「回路」を連想したが、本作では「アカルイミライ」や「降霊」を連想した。
    白い布をかぶった幽霊が、実は棒切れに過ぎなかったと判明するラストは、物語すべてを無化する恐ろしさ。
    遡るようにして、登場人物すべてがまるで幽霊のようだったと思わせる。
    とはいえ筋の通った前作の方がインパクトは強い。

  • (1998年作品)

  • WOWOW。キタノタッチ。
    前編の脚本が出来上がる前に作ったらしい。シリーズものとして観ると?だらけだけど、単作として観るとおもしろいのかも。

  • 『蛇の道』の続編、前作よりはちょっと凹凸がない感じがした。哀川翔を象徴する白いシーツがまかれた草原の棒が印象的である。サイコ性が増したためか。

    殺された我が子の復讐を終えた男が、日常に回帰することなく、ずるずると暴力の世界に留まってしまう。今回は、共演がダンカン、寺島進、大杉漣といった顔ぶれで、まるで北野映画に哀川翔が迷い込んだような感覚さえする。タイミングを外した暴力描写なども、北野映画との共通点かも。芝居がベタベタせずにぶっきらぼうだが、どことなくゴダール的な突発性が見え隠れし、少し萎えた。ガランとしたセットや、スカスカな空間処理なども、北野映画につながる冷たさを感じさせるが、これは監督の趣味というより、低予算を逆手に取った苦肉の策だろう。『CURE/キュア』にはもっと別のテイストがあった。全体に画面がざらざらしているのは、16ミリで撮影しているためで、35ミリで撮ると、無言の「間」が生きたろうに、

    哀川翔は特に主体性を持つことなく、周囲の状況に流されて行く。流されるというより、一ヶ所で足踏みを続ける主人公の周囲で、状況だけが勝手に目まぐるしく変わり、事件は起き、勝手に収束してしまう印象だ。流れの中に立つ、一本の棒杭が主人公。しかし動かない棒杭の周りでも、水は渦を巻く。主人公が組織の中に入ったことで、ダンカン扮する岩松の中には、野心が大きく膨れ上がって行く。しかし主人公は、そんな野心に無縁だ。彼はたまたま殺し屋をやっているが、それはそういう水が流れてきたからそこに入り込んでいるだけで、別の水が流れてくれば、彼はそちらに染まるだろう。

     組織を裏切った岩松を殺せと命令された哀川に、岩松の愛人でもある女が「新島さんの言うことは何でも聞くから、岩松を見逃して」と懇願する場面があるが、抱き合い唇を重ね会うふたりの姿に、エロスはない。


    【ストーリー】
    殺された娘の復讐を果たした新島は、生きる目的を失い、ただ淡々とした日々を送っていた。そんな時、同級生だった岩松に再会、誘われるままにビジネスとして殺しを行っていく。

    ある日、新島は組織の上司・依田に岩松の監視を命令される。岩松を裏切る自分に嫌悪感を抱きながらも、依田に説得され新島は監視を続ける。やがて、岩松が暴力団・金政会の会長と接触していることが発覚する。

    岩松が仕事にかなりのストレスを感じていることを知った新島は、カタギになってやり直すことを進めるが、岩松はなかなかその踏ん切りがつかない。その事を隠した報告書を依田は信用し、新島は組織のボス・日沼と会い、そこで金政会の会長を殺すように命令される。

    だが、岩松の裏切りにより計画は失敗、日沼から岩松を殺す命令が下される。新島が事務所に戻るとすでに岩松の姿はなく、依田も殺されていた。

    湖で見つけた岩松から日沼を殺すことを告白された新島は、岩松を殺す。そして、新島の前には新たな絶望が現れるのだった。

    復讐を果たし、生きる目的を失った男のその後を描いたドラマ。監督は「蛇の道」の黒沢清。脚本は西山洋一、黒沢清、撮影は「2/デュオ」の田村正毅。主演は「蛇の道」の哀川翔、「みんな~やってるか!」のダンカン。

  • 前半全然わけがわからなくて、観終わって同じ感覚だったから困った!難しいことはわからないが、個人の感情とかすっ飛ばして撮っている感じで、ある意味ゴダールっぽいかも。大杉漣が車で付きまとってくる長廻しのシーンが緊張感(どうやって撮っているのだろうという)があって好きだ。

  • スピードが無いからあんまり…

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