こここ、これはマニアックだ。すげえマニアックです。ツアードキュメンタリーであり、アルバム製作ドキュメンタリーであり、とにかく、すげえマニアックだぞ。
これって、普通に考えたら、単独の作品で売り出すもんでもないですよね?ざっくり言うならば、この作品の映像って、ライブDVDや、アルバムの特典映像で付属されてるような内容でっせ?これが、DVDでもなく、VHSビデオとして発売されたのが1999年か。この時代、DVDという媒体が生まれる前ですものね。こういうのが、こういう形態で発売される時代だったんだなあ、、、というのが、なにしろ趣深い。
まあ、それが可能だったというのが、当時のB'Zの凄さ、というのを、逆説的に物語っている?のかも?という気もします。普通に考えて、こんなマニアックな内容の映像作品、よっぽどのB'Zファンの方しか、買わないですよ?或いは、バンド活動、というものに、興味を持っているバンドマン&バンドウーマン&ロックンロールじゃなくても、音楽活動関係者。
そんなかたがたにしか希求しないであろう作品を、商品として流通させて、そして、おそらく、結構な本数をさばいた、という事実。オリコン調べで、音楽ドキュメンタリー作品として、歴代1位の作品、らしいのですが、他の参照対象作品ってあるのかね?と心配になるジャンルですが、とりあえず、オリコンを信じる。B'Zマジ凄い!って単純に信じる。
いやしかし、ホンマに、ウルトラに激烈にマニアックです。こんな作品を成立させたというB'Zの力業と底力と人気は、やっぱ、とんでもねえなあ。ってね、思いますね。
以下、なんなりと感想を、つらつらと。
松本さんの自宅?レコーディング用に借りてる部屋?で、メンバーで「さあ今からアルバム作るにあたっての意見出し合いまっせ!ノンビリ色々話し合おうぜ!」みたいな感じで始まるんですが、そこにあるCDアルバムのなかで、レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンのセカンド「イーヴィル・エンパイア」がバッチリと映像で映っているのは素敵。こんとき、レイジの、2nd発売して、3rdがリリースされる前の、ちょうどバンバン注目浴びてた時でしょ?やっぱ松本さんも稲葉さんも、注目してたんだなあ~、っていうのがグッときますね。あと、パソコンの画面がブラウン管。そんな時代だったんだよね、、、液晶じゃ、ないんだよね、、、
あと、その曲そもそも、アルバムのブラザーフッドに収録されてないじゃん、っていうONEの製作過程から始まるのは萌えますね。ONE、めちゃんこ好きなんですよねえ。ド名曲ですよねえ、、、稲葉さん、ノートに自筆で書いてる!テーブル使ってない!学生か!とか。マジで仮歌は英語なんだ!とか。あのノート、オークションに出したら、すげえ値段つくんじゃねえか?
あと、レコーディング中、色んな人が、ありとあらゆる場所でガンガンとタバコを喫ってますね、、、この時代、分煙しましょう、とか、禁煙ムード、とか、一切なかったんだなあ、、、とか、そんなん思うと、時代の流れって凄いよね。
ロサンジェルス?で、シングルの「ギリギリchop」のPV撮影したみたいなんですが、現地のスタッフの、撮影時のカチンコ?の文字が「gill gill chop」なんですよ。ギルギルチョップ!?おい、日本語!って突っ込みたくなりますね。おもろいなあ。こういうのが分かるのも、なんつーか、ドキュメンタリーの面白さだよなあ。ギルギルチョップ、、、言語の言葉の壁ってデカいですよね。
あと、東京で、ライブ前のリハーサルしてる時の映像で、稲葉さん。カルティエの時計、パシャCを着けているんですよ!くおお、稲葉さん、パシャCいきますか!というそのセンス。オシャレすぎやで。いや多分、高級な腕時計、いっぱい持っていると思うんですが、男性でパシャCが似合うってのは、やっぱ、稲葉さん、いいなあ~って思うんですよね。ユニセックスな感じで。男臭さありつつ、中性的なところも絶対あるのが、やっぱ稲葉さんって王子様ですね!とか、そんなところに感動する俺ってなんやねん、とか思いますね。
あとはやっぱ、ライブツアーが始まって、ドームツアーで?ステージから飛び出しての会場ど真ん中での花道歩いた先のセンターステージで、カルテット演奏?で、ソロ作品の「遠くまで」歌うやないですか、稲葉さん。ぐああ素敵!って思うんですが、
最初の日の、演奏上手くいかなかった時に、あの聖人君子的雰囲気の稲葉さんが「あかん!全然あかんかったなあ!!あんなに合わんもんかね!!?」って、不満ガンガンぶちまけるやないですか。舞台裏で。そこがこう、凄く、良い。で、次の日のライブで、きっちり全員完璧に合わせて喜び爆発、みたいなね。あれはねえ、、、ドラマだなあ、、、いいなあ、、、感動って、そういうことじゃないのかね。スポ根的ですが、ああいうの、やっぱ、素直に凄い好きです。
とまあ、ツラツラと感想上げるとしたら、そんな感じでした。
しかしまあ、ホンマにマニアックですよこの作品は。こんなんをリリースしてた、というだけで、やっぱB'Z、凄いですね。大尊敬やでホンマ。