HOUSE [DVD]

監督 : 大林宣彦 
出演 : 池上季実子  大場久美子  神保美喜  尾崎紀世彦  小林亜星 
  • 東宝 (2001年9月21日発売)
3.75
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レビュー : 23
  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988104014313

感想・レビュー・書評

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  • この映画(DVD)は、若い方・・・大学生とか社会人なりたての方は絶対に観た方がいいですね。本編ももちろんだけど、特典の大林監督インタビューがすっごく面白いので。「映画撮りたい」とか映画ファンではなくとも、いろんな「生きるヒント」が詰まってます。スピルバーグの『激突!』DVDの映像特典も、気付いたら正座して観てたんですが、あれより断然こっちの方が面白かった!インタビューの最後の方は泣きました。

    以前『ねらわれた学園』を観て
    http://booklog.jp/users/gmint/archives/1/B00005HW76
    これもすっごくハチャメチャで面白くって、大林監督の初期作品(『転校生』とか尾道三部作より前)は面白い!と思ってたんですが、やっぱり『HOUSE』は凄い!
    本編もいいけど、特典インタビューをぜひ!!

    本編の方は『ねらわれた学園』のレビューの時に書いた、すごいポイント・・・具体的にはマット・光学合成についてなんですが、それがより凄い。どんな監督も1作目にのちの作品の要素が詰まってることが多いですが、大林作品も1作目のこれが、実験的要素が強いです。

    世界観は、諸星大二郎の『栞と紙魚子』と完全に一致!あと、同じく諸星先生の『産女の来る夜』とか。これらは'90年代の作品なので、影響受けてるのかなあと思います。


    インタビューがなぜ面白かったか?というと、今ちょうど岡本喜八監督の『マジメとフマジメの間』『しどろもどろ』を読んでたんですが、喜八っつぁんのフィルモグラフィー=人生の歩みが丁度、日本映画の盛衰史と重なるわけです。
    それによると、'62年の黒澤の『椿三十郎』で一区切りでだんだん面白くなくなると。東宝に限っていえば、次の区切りが'71年。
    '70年代も無茶苦茶で面白い映画は多かったんですが、大手の監督はサラリーマンですので、だんだん面白い映画は作れなくなってってATGとかが面白くなってく。これが'70年代後半ぐらいまで。

    日本映画界のそんな状況下で、この『HOUSE』が生まれた経緯が監督の口から語られてて、それが本当に面白いわけです。『HOUSE』以降、大林監督+角川映画、ディレカンの相米監督等につづいていく。

    そしてやはり、泣けるのは喜八っつぁんの話。'75年ごろだから東宝を退社する直前ぐらい?ですが、その頃は年功序列で行くと東宝のボスというか、組合長かなにかだったらしいです。大林監督という社外・部外者が東宝で映画を・・・というのは前代未聞だったけど、喜八っつぁんが説得した力が大きかった、と・・・。
    というのは、喜八っつぁん自身も東宝という組織に散々ダメ出し・オクラ入りにされた過去があること。それと自身も『ああ爆弾』やらハチャメチャなものを作ってたからじゃないかなあと。カットを細かくしたり、実験的だったりアニメーションを入れたり等、共通してるところも多いですし。

    (追記:岡本喜八監督の東宝退社年はざっと調べたけどよくわかりませんでした。'68年に退社して『肉弾』をATGで作ったという記述もあれば、'75年の『吶喊』の後だという説も。)

  • 美形白人、青春劇、ホームドラマ……日本人が羨望していたあらゆる事象が渾然とし、セット丸出しの舞台と激烈な映像編集が、作り物に溢れた時代性を剥き出しにします。そんなシニカルさが次々とこちらの感覚を刺激。洋楽志向だったゴダイゴの登用もそうした構造の一部と思うとまた恐ろしい。「やりすぎる」残酷描写にファンタジーとノスタルジーを掛け合わせた面はサム・ライミより早く、そしてはるかに深淵を感じられる傑作かと思います。女子高生たちのあだ名も当時の雰囲気と相まって絶妙なんですこれまた(^o^)

  • 子供の頃、夏休みで留守番をしている昼下がりにテレビで放映されているのを兄と一緒に観て
    カルチャーショックを受け兄共々呆然とした思い出。

    自分にとって近年まで昔みた悪い夢か亡霊のような作品だったけど、ようやく一本の映画と認識できて満足。
    コラージュのような映像がキッチュでとても可愛い。少女性の描かれ方が大好き。

    良し悪しはよくわからないけど、個人的に大事な作品です。

  • 大林宣彦監督というと「転校生」とか「ねらわれた学園」みたいな、あんまり毒もない娯楽映画を作っている人だと思っていたのだが、この初監督作品はそうした印象を覆すものだった。
    といっても、きっと私もこれを同時代に見ていたら「アホな映画」という印象だけで終わっていたように思う。
    というのも、この映画は公開された当時は、きっと「映像を着色したりして、小細工を入れすぎる」と不評であったのではないかと思われる。しかし、CGが普通になっている現代では、そうした先入観、偏見がないだけに、この映画の演出をストレートに楽しめる状況になったのだ。そういう意味では大林監督のこの作品はひじょうに時代の先を行っていたとも言えるんじゃないだろうか。この映画は近年、諸外国でも評価をされるようになったらしいが、それは当然だろうと思ったのであった。
    しかし、これだけの作品を作った人が、その後はどうでもいいアイドル映画を撮るようになるとはね・・・惜しいことをした。

  • Japan Society主催の「大林宣彦祭」、この開催がHalloweenにちょっと間に合わなかったことは悔やままれるものの、もしかするとそのおかげだったかもと思わせられたりもするまさかの初日Sold Out。

    その理由はここ数年に起こった北米での「HOUSE = 大林 ≒ 現人神」騒ぎだったらしいということはつゆ知らず状態で劇場に到着するが、今回は数年前のATG祭での「野ゆき山ゆき海べゆき」(1986) 、意外や京都での「少年ケニヤ」(1984) 、昨年これまたJapan Societyでの「野のなななのか」(2014) といった鑑賞歴が引き金となっての全作前売り大人買いの快挙が功を奏して余裕の会場入りと相成った次第。(直近では「哀しみのベラドンナ」(1973) の上映日に油断して、Waiting List入りとなった記憶が真新しい。)

    さらなる誤算は翌日のイベントでお目にかかれるはずであった大林宣彦監督が上演前にご本人登場!いやおうなしに会場の熱気は高まる。この御仁、世が世なら秀吉についた「人たらし」という称号を同じく贈ってもよいのではよいのではないかといえるほどの魅力にあふれた方。その発せられる言葉のひとことひとことが含蓄に富んでいて、情熱に染まっていて、かつ温もりにもあふれている。この街に住んで以来日本の偉大な映画監督に触れる機会は十分に与えられては来ていたが、それでも存命のかつ既に多大なる功績を残しているという監督に拝謁出来る機会というのはほぼなかった。それがこの週末また実現したのだという気がした。(自分にとっての最初のその人は羽仁進監督!)

    作品はというと…

    おそらく既鑑賞組がたくさんいたであろう会場ながら、これでもかとどっかんどっかん盛り上がっていた。分類としては限りなく「B級ホラー」なのであろうが、その作品が産まれた頃の世相と、監督が本作を産み出すに至った過程をその本人の口から聞きいてしまったが故に、単なる「B級」ではなく「Bazooka級ホラー映画」と題するにいたってしまう。だって当時11歳の原案作成者である実の娘さんにも同夜お目にかかれることができたのですから。

    個人的には映画発表の2年も前にサントラを録りきっていたゴダイゴの面々が大林監督とともにカメオ出演する下りがツボ。大場久美子については自分の記憶より若すぎて最後まで確信持てず、一方で尾崎紀世彦の端役ブリは秀逸であった。

    お!そして最大のツボは「歌:成田賢」かも(笑) 

    これについては反応できた自分が誇らしかった!

  • 宮藤官九郎のコラムきっかけ。

    豊富な特典で監督の娘が原作と知る。

    女の子5人、うるさくてつかみようがなく、被害者になるはずなのに不気味。
    「オシャレ」って名前何回連呼されただろう。
    クンフーが突然格闘するのがツボ。

    ラストの新しい母のスローはなんだろう。
    尾崎キヨヒコの意味の無さもとても笑える。

    予告編見てみるとメインの特撮全部流してる。。

  • ファンタジーオカルトギャグ!全部サイコー!

  • 「ダレン・シャン」をやだって言ってるのになんでコレを観せるのよ!じゅうぶん、気持ちわるい!
    このカラテすげー!行けー!シロをやっちまえ!
    この子みたいに最後にひとりになるより、最初の方がよくない?(S8)

     大場久美子が丸い!
    池上季実子が若い!綺麗!ぽろりぽろりと大サービス!
    ねらわれた学園とか、このビビビビっていうのたまらないな~!

  • 家に美少女達が食べられていくケレン味の効いた映画。クンフーかわいい。

  • 東宝特撮DVDコレクション

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著者プロフィール

映画作家。1938年広島県尾道市生まれ。
 3歳の時に自宅の納戸で出合った活動写真機で、個人映画の製作を始める。上京後、16㎜フィルムによる自主製作映画『ÈMOTION=伝説の午後・いつか見たドラキュラ』が、画廊・ホール・大学を中心に上映されジャーナリズムで高い評価を得る。
 『喰べた人』(63)はベルギー国際実験映画祭で審査員特別賞を受賞。この頃からテレビコマーシャルの草創期に本格的に関わり始め、チャールズ・ブロンソンの「マンダム」、ソフィア・ローレン、カトリーヌ・ドヌーヴなど外国人スターを多数起用、その数は2000本を超える。
 77年『HOUSE/ハウス』で劇場映画にも進出。同年の『瞳の中の訪問者』と共に“ブルーリボン新人賞”を受賞。故郷で撮影された『転校生』(82)『時をかける少女』(83)『さびしんぼう』(85)は“尾道三部作”と称され親しまれている。
 『異人たちとの夏』(88)で“毎日映画コンクール監督賞”、『北京的西瓜』(89)で“山路ふみ子監督賞”、『ふたり』(91)で“アメリカ・ファンタスティックサターン賞”、『青春デンデケデケデケ』(92)で“平成4年度文化庁優秀映画作品賞”、『SADA』で“ベルリン国際映画祭国際批評家連盟賞”、宮部みゆき原作『理由』(04)で“日本映画批評家大賞・監督賞”、“藤本賞奨励賞”を受賞。『なごり雪』(02)『22才の別れ Lycoris葉見ず花見ず物語』(06)、『転校生 さよならあなた』(07)、『その日のまえに』(08)、最新作に『この空の花──長岡花火物語』(11)、『野のなななのか』(14)、『花筺──HANAGATAMI』など多数。
 著作物も多く、近刊は第21回日本文芸大賞・特別賞受賞の「日日世は好日」(たちばな出版)、「なぜ若者は老人に席を譲らなくなったのか」(幻冬舎新書)、「大林宣彦の映画談義大全《転校生》読本」(発行:角川学芸出版)、「ぼくの映画人生」(実業之日本社)「大林宣彦の体験的仕事論」(中川右介共著/PHP新書)など。
 現在、倉敷芸術科学大学で客員教授を、長岡造形大学でも客員教授に就任中。また毎年各地で開催される「古里映画学校」では“校長”なども務めている。2004年春の紫綬褒章受章、2009年秋の旭日小綬章受章。他、近年では、日本映画復興賞。イタリア ウディネで行われた「ファー・イースト・映画祭」で、生涯功労賞を受賞。海外での映画上映活動が多い。また、NPO日本民家再生協会の会長を務めている。

「2017年 『大林宣彦の映画は歴史、 映画はジャーナリズム。』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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