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- / ISBN・EAN: 4988126200633
感想・レビュー・書評
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「信教の自由」などないような村に降り立った不思議な母娘。この場合の「信教の自由」というのは,キリスト教を信じるしかない,ちゃんと教会に通う,などという「縛り」のことだ。「伝統を重んじる」「村八分的な発想」「余所者を排除する」などという世界に,新しい文化を持ち込もうとするのが,北風に乗ってやってきたチョコレート屋を開く母娘と,移動民?のジョニー・ディップだ。
キリスト教だって発足当時は革命的な考え方だったはず。しかしそれも時代と共に保守になってくる。ある意味,「魔女狩り」のような部分も批判しているだろう。
糖尿病でインシュリンを打っているにもかかわらずチョコレート屋さんに出入りしているお婆ちゃん。一番保守的なはずの老女が残してくれたものがいい。このお婆ちゃんのような老人になりたいものだ。
《NHKプレミアムシネマの解説を転載》
ジュリエット・ビノシュ、ジョニー・デップ共演。幸せを運ぶ不思議なチョコレートを売る母娘を名匠ラッセ・ハルストレム監督が描くヒューマンファンタジー。伝統と戒律を重んじるフランスの小さな村。ある日、謎めいた母娘がやってきてチョコレートの店を開く。 村人たちは最初は警戒していたが、母ヴィアンヌが作る絶品のチョコレートに次第に心を開いていく・・・。ジュディ・デンチ、レナ・オリンなど、国際的な名優の共演も魅力的。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
終始背徳感から生じる高揚を感じさせてくれる作品です。なんていうか、つまるところエロい!そんなシーンないのに。ジョニー・デップ氏のかっこよさはこれとリバティーンが二強だと思います。
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不思議なチョコレートを売る母娘が因習に閉ざされた小さな村を幸せに導くファンタジー。かき鳴らされた音楽と、くすんだ街並み、そして凍りついた心を持った村の人々、そこに沁みこむチョコの妖艶さが、物語になんともいえない味わいをかもし出している。演技の良さが際立つ秀作。
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まるでおとぎばなしを読んでいるようでした。
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街の雰囲気や映像が全体的に幻想的で綺麗でした
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魅惑のショコラです!
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人を信じる事から、始めたいと思った。
第一印象や見た目や噂等に惑わされずに。
彼女の笑顔は、見返りなどなく。
真っ直ぐで純粋で。
温かくて。
チョコレートを通して、彼女の人柄が伝わってくる様に。
誰かの心を解きほぐせる様に。
甘い物やチョコレートを一つ摘まんだ時に感じる、ほっこりしたり。
誰かの腕の中の温もりに触れた様な。
劇中に出てくるチョコレートドリンクこそ。
まさに彼女を表しているのではないかと。
たおやかに。
日々を愛おしむ生き方を。
心が疲れた時に。
でも、だからと言ってお勧めする訳でなく。
何気なくふと手にして欲しいなぁって…。
そしていつか何かのきっかけでこの映画について話しが出来たら…。