シンプルな少女の内面もの、では、決してない。
成長した女性が少女のころを語るという形式になっている。
そのため記憶の「飛び」「抜け」があるのか、どこかしら幻想的な場面切り替えになっている。
夢か現かというやつ。
屋敷の重厚な雰囲気、はかなげな母親、重苦しい大人たちの関係、抑揚を与えるBGM。
いい映画。
「ミツバチのささやき」を見返していて思ったのだけれど、アナ・トレントの素晴らしさはもちろん彼女自身の魅力にもよるが、加えて服装や髪形にも負うところがあるのでは、と。
今回ぴんときた。バルテュスだ!