- Amazon.co.jp ・映画
- / ISBN・EAN: 4900950215102
感想・レビュー・書評
-
クラレンス(クリスチャン・スレイター)は、エルビスとカンフー映画を愛するオタク青年。
そんな彼が誕生日に出会った美女アラバマ(パトリシア・アークエット)と恋におちるが、彼女は訳ありだった。
鬼才クエンティン・タランティーノの初脚本をタランティーノのオリジナリティを生かして過激に映画化。
クリスチャン・スレイター演じるクラレンスが、オタク青年なのに度胸満点の切れ者でかっこいいし、パトリシア・アークエット演じるアラバマが一途でキュートで、拷問するマフィアに反撃するタフなヒロインで素敵だし、タランティーノ得意の味のある駆け引きが楽しめる痛快なラブストーリーでした。
デニス・ホッパーとクリストファー・ウォーケンとの絶妙なシチリア人ネタの尋問シーン、クラレンスと残忍なポン引きドレクセルとの駆け引きなど、名シーンが満載だし、ラストの警察とギャングと用心棒の三つどもえの銃撃戦も面白いです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
変な後味。
-
タクシー・ドライバーのオマージュ、明日に向かって撃てに似た逃避行と、ニューシネマ感が強い。
脚本がタランティーノだが、監督作ではないだけに少々口当たりが甘くまとまった感じがある。
タランティーノ作品で出てくる脇役がちょいちょい出てくるのが面白かった。
ブラッド・ピットがいい味を出している。
オタクの妄想する理想の彼女、というのはいい得て妙だ。“男の子”のお話とも言える。 -
タンティーノ節炸裂。
監督はトムスコットで、脚本だけタランティーノ(処女作)でも、ここまで映画をタランティーノ色にしてしまうことが驚愕。それだけ、独自性が確立されていたということ。
場面場面に惹きこまれるし、会話の中の突然の暴力による緩急が荒唐無稽なはずなのに非常にリアリティがある。絵空事なのに、実存感があるというか。
また、キャラが立っている。
登場人物たちがきらきらしている。一番の価値はここかも。
その人たちのコアの良さを荒唐無稽な脚本なのに引き出せる。
非常に血なまぐさい、希望のない逃避行のはずが、タイトル通りにロマンティックになっているのは、流れるスティールパンの南国的な音楽のせいなのではないかと思った。
天国のような、南国の幸せ感。
ラストはタランティーノの脚本を変更しハッピーエンドへ。
確かに主人公達は、元の脚本通りに死んだ方が、タランティーノの描きたかったことは描けたのだと思う。
とにかく登場する人たちが次々に簡単に死んでいく。
安定感のない、自分たちに生きる権利すらないような世界。
その不安定な世界で、生きたいように衝動的に生き、愛し合う主人公二人。自分たちに正直に、刹那的に生きる。それは、とても非常識な行動。
彼らはスーパーヒーローでもない。ただのそこら辺にいる弱い人間。
だからこそ、うまく行かなく、血だらけになる。
その軌道を逸した行為が、彼らを傷つけているのだ。
どうにもならないけど、自分は自分でいるしかない。弱い人間がそんなことしたら最後は死ぬしかない。
でもそうするしかない。
その一瞬の生命の躍動感を描きたいのではないか。
皆死んでしまうという現実だったら全く救いのない結末。でも映画というフィクション(「あくまでお話しですよ」という前提)だからこそ、その結末を見せられる。
タランティーノはそれを狙っていたのだと思う。
監督のトムスコットは、あまりにも救いのないラストに救いを与えたい、観客の為に、救いを。と思ったのだろう。その気持ちもわかる。
ただ、テーマが、刹那的な生命の輝きが、結果として若干薄まってしまったのではないか。
その部分が若干残念。だが、かなり、魅力的な映画。 -
ヌードル食ってるドレッド
-
公開当時新聞の映画評でけっこういい評価だった記憶。ブラッド・ピットが出ているというのは知っていたがほんの少しだった(麻薬常習の男)。 趣味じゃない内容だった。だめだこういうの。人が死にすぎる。半分位で耐えられなくなって後半早送りでなんとか見た。
1993公開アメリカ
2018.5.18BSプレミアム -
このふたりのイチャイチャが甚だ不快になったが、デニスホッパーに♡
-
クリスチャン・スレイターって、こういう役を本当に楽しそうにやってくれる。
久々に観ても、やっぱ面白い。
むちゃくちゃ過ぎることが起きてるんだけどね(笑)
クリスもすごいけど、ゲイリー・オールドマンってば、ほんっとうに名優。ろくでもない役があんなにうまいってどういうことでしょ(笑)
守られるばっかりでないヒロインのアラバマちゃんも素敵。
あんなに素晴らしいクリスを、もっとたくさん観たいよ~。