贅沢な骨 [DVD]

監督 : 行定勲 
出演 : 麻生久美子  つぐみ  永瀬正敏 
制作 : 行定勲 
  • ケイエスエス (2012年8月16日発売)
3.43
  • (53)
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  • (29)
  • (7)
本棚登録 : 484
レビュー : 82
  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988707543074

感想・レビュー・書評

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  • 2001年公開。

    一般的な評価は賛否あるけど、
    日活ロマンポルノチックなけだるさと、
    こだわりが見える映像美と、

    全編に流れるフェティシズム、
    切なく胸を締め付ける
    息苦しいまでの
    濃密な空気感がツボで、

    個人的には
    かなり好きな作品です。


    一人の男が現れたことにより
    変わっていく女二人の関係が
    エロティックに
    スタイリッシュに描かれています。


    罪悪感やストレスから
    喉に違和感を感じ、
    金魚みたいに
    口をパクパクやってる
    麻生久美子の
    エロいことエロいこと(笑)


    不感症だから
    体売っても平気だと
    サキコを養い、

    自分から新谷へ仕掛けておきながら
    サキコへの嫉妬に苦しみ、

    サキコを傷つけてしまう度に
    呼吸ができなくなっていくミヤコが
    愚かでいて
    なんとも切ない。


    そしてなんと言ってもこの作品に関しては
    サキコを演じた
    つぐみに尽きます!

    園子温監督の傑作
    「紀子の食卓」でも思ったけど、
    全く違う役に生まれ変わる
    「なりきり力」と、
    主演を喰ってしまう存在感は
    ほんとスゴい。



    ジューサーの中の3匹の金魚は
    表向きはオシャレだけど、

    スイッチひとつで刃が回転し
    粉々になってしまう、
    まさに登場人物3人の
    危うい関係を表していて、
    緊張感を煽る演出にも
    一役買っていたように思います。



    人はいつか死ぬ。

    別れは突然にやってくる。

    だから大事な言葉は声に出して
    伝え続けなきゃ、

    大切な者の言葉を聞き逃さないよう
    耳を傾ける努力をしなきゃ。

    永遠に続くものなんて
    何ひとつないんやから。



    人混みの中、
    新谷さんが幻聴に呼ばれて
    手を上げるラスト間際のシーンは
    名シーンですね。

    手を挙げる仕草だけで
    一瞬にして人を引きつけられるのは
    永瀬正敏だからこそだと思う。



    観る者に答えをゆだねた作りなので、
    鑑賞後は
    誰もが「なぜの嵐」に襲われます。


    唐突に終わるラストシーン。

    答えは風の中だけど、
    サキコはすべてを理解したように
    自分には見えました。


    麻生さんとつぐみのエロティックな魅力満載の

    弱い人間のためにある映画であり、

    居場所のない人たちのために
    寄り添う作品です。


    意外と中毒性ありますよ☆

  • 贅沢な骨=うなぎの骨が喉に刺さったと訴える、ホテトル嬢のミヤコと、彼女の同居人で無職でジャージ姿のサキコと、二人の間に入ってきた元バンドマンと思しき新谷さんの三人が織りなす刹那的な日常が描かれる。買春するミヤコが初めてオーガスムに達した相手が、新谷だったことから、ミヤコは新谷に惹かれていくかのような描写がちらつくものの、実は、「ミヤコはサキコを思いながらセックスをすることでオーガスムに達していた」のである。もちろん、新谷との相性は抜群によかったのだろう。ミヤコはいつだってサキコを思っていたのだから。とはいえ、逆に肉体的な相性のいい新谷を利用することで、サキコとセックスしている、そして、感じているつもりに、なっていたという顛末なのである。だから、ミヤコが新谷を求めるのは、サキコとセックスしている気持ちを味わいたかったからからなのである。ミヤコが、新谷とサキコが仲良くしているシーンで、よくいらつている描写がなされていたが、それは、サキコが新谷と仲良くしていることへの「嫉妬」なのであった。早い話が、新谷は、ミヤコにとっては、性玩具みたいな感じだったのだろう。とはいえ、それだけでは言い切れない何かが二人の間にあったのは間違いなく、だから、ミヤコは新谷との別れで泣くし、新谷はミヤコの死を感じて街中で手を挙げて叫ぶのである。


    終局は、ミヤコの死、である。新谷と別れ、二人は旅行に行くことを計画するが、恐らく、仕事の途中でミヤコは死ぬ。喉に骨が刺さっているのではなくて、咽頭がんだったのだろう。相当痛かったはずなのだけれど、それを我慢していたのだろうか?たぶん、途中からは自分でもわかっていたはずなのだが、わかっていて諦めてしまっていたのだろう。それでも、最後まで仕事に行くところがミヤコらしいと言えばらしいのか。ちなみに、サキコ(=つぐみ)の胸のハリみたいなのがなんかすごかった。ミヤコはすごい退廃的に描かれていたが、死に顔はすごく肌がきれいで、なんというか、ギャップがすごかった、というのと、あと、新谷(=永瀬正敏)の唄もなんかよかったね。


    「愚かさを恨むよりも、欲望のほうが先を行くの。あなたを独占したい思いが強いから。服にしみた雨の模様があなたの横顔にさえ見える。どこで時間を潰そう?」

    ちなみに、金魚を三匹ミキサーで買うのだけれど、あれを、かきまぜちゃうシーンが想像していたとはいえ、すさまじかったね。一応、妄想の中でという設定だったけれどあれを撮影するためには……」

  • 元々こういうものはあまり見ないけど他人から勧められたから見て、正直微妙。
    新谷さんがアンドゥトロワと呟いてた時に遠くて踊ってた少女の映像は、合成であってほしかった。実際に同じ空間で踊ってると想像すると可笑しい。
    そしてまさかの百合展開、でもそれなら納得できる部分も多少あったかもしれない。
    「私は汚い」「人間はみんな汚いんだよ!」とかもベタだなあと思った。
    別れは切ないけれど、「ハンバーグ弁当美味しかったよ!」のセリフも吹いた。
    ラストはなんだか納得いかない。
    監督の偏見が混ざっているのではないかと思った。
    自分なりに解釈すれば、骨なんて刺さっていないのに、どうしても引っかかる=何故だか言えない、本当の事が言えない、幸せはいつも一瞬、気付いた時には遅かったとかそういうこと…?

  • ふつう
    もう一度見たい

  • 君だけに拾って欲しい。
    二回目が面白い。

  • 永瀬はやっぱりカッコイイ。インテリアがおシャレ。
    それだけかな。

  • 何度か観たい作品。
    暗いけど嫌じゃない
    何が云いたいんだろ?とか、
    これはこんな韻を踏んでる...
    とか色んなことを考えられる。
    行定勲の世界かな。

  • ウォンカーウァイの影響を感じる、
    スタイリッシュな映像。

    役者陣も良い。
    男女の3角関係、デリヘル嬢の主人公のストーリー。

    ここまで条件が揃っても、
    何でつまんないんだろう?

    全体的にクサ過ぎ?

  • 夢見る男の人が描いた少女漫画のような脚本。。。
    とにかく台詞がクサイ。
    クサくなければもうちょっと良かっただろうに。

    基本はヤリまくっているだけなので...
    共感も何も無い。

    永瀬の役の設定がブレてるからつまらないのかな。
    で、麻生久美子の顔があんまりかわいくない残念さ。

  • 麻生久美子、今とは随分顔が違う。

    似たような雰囲気の映画を見たことがあるな~と考えていたら、「スローなブギにしてくれ」だった。 

    映像が良かった。

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プロフィール

1968年熊本県熊本市生まれ。映画監督。演出家。2000年『ひまわり』で第5回釜山国際映画祭国際批評家連盟賞受賞。『GO』で第25回日本アカデミー賞作品賞・最優秀監督賞を始め数々の映画賞を総なめにし脚光を浴びる。04年『世界の中心で、愛をさけぶ』が観客動員数620万人を記録。10年『パレード』は第60回ベルリン国際映画祭パノラマ部門国際批評家連盟賞を受賞。16年には『ブエノスアイレス午前零時』『タンゴ・冬の終わり』の演出において第18回千田是也賞を受賞。

「2017年 『きょうも映画作りはつづく』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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