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- / ISBN・EAN: 4988006178205
感想・レビュー・書評
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2002年4枚目、ラストアルバム
1. NUM-HEAVYMETALLIC
2. INUZINI
3. NUM-AMI-DABUTZ
4. Tombo the electric bloodred
5. delayed brain
6. CIBICCOさん
7. MANGA SICK
8. FU・SI・GI
9. 性的少女
10. Frustration in my blood
11. 黒目がちな少女詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
1. NUM-HEAVYMETALLIC 2. INUZINI 3. NUM-AMI-DABUTZ 4. Tombo the electric bloodred 5. delayed brain 6. CIBICCOさん 7. MANGASICK 8. FU・SI・GI 9. 性的少女 10. Frustration in my blood 11. 黒目がちな少女
1995年結成の福岡出身男女4人組ガレージパンクバンド、ナンバーガールの2002年の3rdアルバムは、デイヴ・フリッドマンをプロデューサーに迎えてのアメリカ録音。
MM0年代ベストアルバム邦楽81 -
1995年結成の福岡出身男女4人組ガレージパンクバンド、ナンバーガールの3rdアルバムは、ジェーンズ・アディクション、マーキュリー・レヴや、グループのシングル(「ディストラクション・ベイビー」、「URBAN GUITAR SAYONARA」)を手がけた、デイヴ・フリッドマンをプロデューサーに迎えてアメリカ録音を敢行。
向井秀徳の絶叫から始まり、民謡風メロディやメタリックなドラムが重なる<1>、切り裂くようなギターカッティングや、現代社会=<冷凍都市>の風刺が強烈な第6弾シングル<3>など、刺激的なサウンドを繰り広げる。(宮原亜矢)
メディア掲載レビューほか
1曲目にはびっくり。あまりに直接的な日本民謡咀嚼を経ての、ダビーなロック曲で。らしい、と言えばあまりにらしいメジャー3作目。曲調、リズム、歌い方など、幅は広がる。ひりひりする感覚と醒めた感覚が、獰猛な音像とともに、思うままあふれ出る。
-- 内容(「CDジャーナル」データベースより)
いきなりの咆哮に続きダビーに打ち鳴らされるドラムスとキラキラ輝くメタリックなギターのリフに乗って、八木節をモティーフにしたかのようなあらエッサッサーな日本民謡風メロディが紡がれてゆくオープニングのアルバム・タイトル曲が、農民一揆の如き土俗パワーをぶちまけており大変興味深い。前作『SAPPUKEI』ではそれまでとだいぶ変わったという印象を持ったが、今作はその違いがよりくっきりはっきりしてきたなと、この曲を聴いただけで思ったわけだ。前作に続き今回もまたデイヴ・フリッドマン(マーキュリー・レヴ)のプロデュース/エンジニアリング。ということは本人たちもこの路線が気に入っているのだろう。フリッドマンのプロダクションは、アンサンブルのバースト感を損なうことなく各楽器の爆音の分離を押し進めた(特にボトムと高音部)結果、全体の感触がとてもクリアかつマッシヴになったし、また歌詞も非常に聴きとりやすくなった。くるり同様ナンバーガールの場合は、ほかのバンド以上に歌詞が重要(つまり歌詞が面白く意味深)だから、これは大きなプラス・ポイントだと思う。向井の言葉の隅々に張り巡らされた突き放したような冷めた視線も、クリアな爆音の中で一層冴えわたっているようだ。リズムの組み立て方は今回も多彩であり、またヒップホップ的にたたみかけてゆく歌い方も板についてきた感じ。リズム・パターンやアレンジなどがまるでイエスの『危機』を思わせる全力疾走の(4)も新鮮である。ただ、かつてのように発声がほとんど絶叫調で占められることはなくなったものの、依然、ピクシーズだのソニック・ユースだのスティーヴ・アルビニだのといったアメリカン・ガレージ/グランジに依拠した演奏語法が目立ちすぎることは、個人的には退屈さにつながってしまう。切れがグンと良くなってきただけに、もうちょっと憶えやすい、つまりポップなメロディが増えれば、客層も格段に増えそうな気がするが。 (松山晋也) --- 2002年05月号 -- 内容 (「CDジャーナル・レビュー」より) -
3.NUM-AMI-DABUTZ
http://nico.ms/sm5916574
7. MANGA SICK
https://youtu.be/QG-6YHm_AGI
9. 性的少女 -
【曲調】
馴染み易いのにどこか怪奇。
鋭さ、爽快感が一種の妙を内包している印象です。
【類別】
ロック。ややポストロック。
【楽器・声】
エレキギター、ベース、ドラムス等。
男声。 -
ZAZEN BOYSは、NUMBERGIRLで抱いていた試みを向井が直にコントロールし洗練された一方で挑戦し続けてるバンドだ。対してNUMBER GIRLはメンバー4人の調和と一種の軋轢をもってしてうまれたバンドである。この2つのバンドのまさに中間地点に置かれるアルバムが『NUM-HEAVYMETALLIC』なわけで、それ故永遠に不完全なまま異彩を放っている。田渕のギターリフは嗚咽をあげ、機械的な冷えた中尾のべース、アヒトのドラミングは破綻寸前。各々のフラストレーションを持ちながらも、向井の試みがナンバガ史上最も色濃く顕われた、妙にセンチメンタルな純和製の最高傑作なのだ!
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都市生活を独特の切り口で描写したギター・ヴォーカルの向井秀徳による詩は、それだけでNumber Girlという唯一無二の存在を証明できるのだが、音だけを切り出してしまうと、テレヴィジョン、ハスカー・ドゥ、ソニック・ユース、ピクシーズといった、80年代~90年代前半アメリカのポスト・パンク~オルタナティブ・ロックからの影響が全面に出ていた。しかし、ラスト・アルバムとなった本作は明らかに異質。アートワークを含め、おどろおどろしい雰囲気をかもし出している。
1曲目の"NUM-HEAVYMETALLIC"で民謡+ダブといった融合をはかり、続く"INUZINI"では祭囃子の要素を取り入れている。そんな和との融合に加え、"NUM-AMI-DABUTZ"ではこのアルバムの集大成を見せている。アヒト・イナザワの特異な変則的ドラミング、一人地道なリフを繰り返しながらも図太いグルーヴを生み出す中尾憲太郎のベース、妖気を放つあまりにも鋭い田渕ひさ子のギター・ソロ、ヒップホップ・クラシックとして知られるNASの『Illmatic』に影響を受けている向井が、自分なりにあみ出した「念仏ラップ」と彼特有の言葉の選択。
そういった比類のないオリジナリティが、アルバム全体に散りばめられている。日本のオルタナティブ・ロック史に爪痕を残す一枚。 -
21世紀が明けて濃密な地下空気が来る白けた時代に拡散してしまうのを予告するかのように、
“ 家に帰る、家に帰る ”という詩をラストトラックに残しこのバンドは本作を持って舞台を降りることになる。
早逝、あまりに惜しすぎる解散、とも思ったが、今を思えば宿命だったのかもしれない。
今思えばここで降りたことでこのバンドは完成された気もする。
勿論当時は続きが見たいと思っていたけど。
この年代、くるり・スーパーカー・ナンバーガールと横に並びTMGE、クラムボン、キリンジなどその他地下にもいわゆる日本の若者的最高峰的なほんとにいい空気があった。私の気のせいや思い込みなどではない。
この時代に彼らと同じように若かったこと、それを間近で見聴きできたことを幸せに思う。 -
はじめて聞いたときに衝撃を受けました。洋楽には無い、日本のロックです。個人的に、こんなに衝撃を受けたのはRADIOHEADに「KID A」以来でした。
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歪みねぇ