人間・失格-たとえばぼくが死んだら- DVD-BOX

出演 : 堂本剛  堂本光一  黒田勇樹  赤井英和  桜井幸子  横山めぐみ  加勢大周  荻野目慶子 
  • TBS
3.90
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4947127520140

感想・レビュー・書評

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  • なつかしの野島シリーズをもう一度見ようと聖者→未成年と見ていよいよ人間・失格!実はこれが一番印象に残ってる。壮絶なイジメ。そして自殺とみせかけて殺されたという事実。当時は相当ショッキングだったわけですが。最近はこんなニュースばかり。特に大津いじめ事件を思い出させるドラマです。若いkinkiの二人。演技もびっくりするほどヘタ(笑)でもかわいい♪黒田勇樹もこれまた偶然にも最近よく話題になってるけど、当時は女の子のようにかわいかったのよね。強く印象に残ってるドラマだけどあんな早くに主人公が死んだっけ? と驚いた。そしてその後は復讐劇となり話のテイストがガラリと変わってしまうので正直ひくけど、当時はハラハラしながら見てた覚えがあります。とにかくみんな演技がひどいのでいい俳優陣で高校教師のようにリメイクして欲しいな。問題提起作品としても。こんなひどいいじめが本当にあるんだって事。いつの時代もイジメはなくならないんだろうけど最近のはもう犯罪だよね。ドラマではイジメの証拠となる教科書を焼いちゃったりしたけどこれからは裁判の時代になるからそんな事しちゃダメ。

  • 誰が彼を殺したのか。クラスメイト、教師、家庭、社会。

  • 野島伸司 脚本 1994年作品

    バブルが崩壊したことで 
    なぜか ネジ1本 ぬけたような人たちが徘徊する。
    そんな物語 だった。

    みていると むかつく。
    むかつきながらみているのは どうも冥いニンゲンの様だ。

    主人公は 誠(堂本剛)は 転向した進学校で 学年1位となる。
    正義感の強い少年が 屈折したニンゲンたちには 
    虐めの対象となる。

    加勢大周が 不気味な屈折したセンセイを演じる。
    本屋で万引きをしたところを 誠に目撃される。
    それを根に持って 写真部に入った 
    誠に古い写真機を貸す。
    それを後で 父親 衛(赤井英和)に盗まれたという。
    誠と衛の信頼関係が崩れていく。

    加勢大周はターニングポイントで シャッターを切る。
    斉藤洋介は体育の教師 見合いでいつも断られることで
    その鬱憤を授業の中で晴らす・・最低な教師。
    ある時 女装して コンビニに行くが 
    加勢大周のカメラに撮られる そしてばら撒かれるが・・・
    誠の責任にするように仕向ける。

    斉藤洋介は 徹底して 誠に 体罰的な行為をする。
    狂気の教師に クラスの誰もが何も言わない。
    加勢大周は 執拗に その体罰の模様を写真に撮る。

    かわいいだけで 近眼で どじな女子教師 桜井幸子は
    クラスで起こっていることが まったく見えない。
    鈍感 であり 生徒をきちんと見ていない。
    校長は事なかれ主義で 教師たちもろくなものがいない。

    誠は 学校でも 家でも 居場所がなくなり
    孤独な時間をすごすようになる・・・
    ただ 前の学校のガールフレンドに手紙を出すだけが
    彼の精神の救いであった。
    不登校になり、家にも帰らず 
    神戸の母親の墓の前に うつぶせになっている誠を
    衛は みつけて やっと 元の父子の関係に戻る。

    元気になって学校に行く誠・・・
    その日に 虐めにあい 屋上から飛び降りる。
    父親は 誠をきちんと理解してやらなかったことを
    激しく後悔する・・・

    誠のガールフレンドが 葬式に駆けつけ
    誠の 手紙を 父親 衛にわたす。
    そこで、衛は 『僕は殺される』という言葉を見て
    真相を知りたいと 校門に立つ。
    そんなところに 誠への体罰をしている斉藤洋介の
    写真が 衛の所に届く・・・。

    衛は 斉藤洋介のところに行って
    『あやまれ』というが、斉藤洋介は開き直る。
    ふたたび その写真が送られることで
    斉藤洋介を プールで殺害する。
    その場面を加勢大周は カメラに収める。

    父親の復讐は それだけにとどまらずに
    『オオカミの群れ』を探し始める。
    景山ルカ(堂本光一)は リーダー格。
    次第に誠にひかれていく・・・
    誠が飛び降りたことで 大きな衝撃をうけて
    引きこもり状態になる
    黒田勇樹は 次第に頭角を現し リーダーとなる。
    黒田勇樹の 変質的な虐めは 気味が悪い。

    衛は 虐めグループを突き止めて
    復讐を始める・・・・。
    加勢大周が万引きすることで 警察に捕まり・・・
    引き換え条件で 衛が斉藤洋介殺人の犯人であることが
    明らかにされる・・・。

    いくら愚鈍で鈍感な 桜井洋子でも 虐めがクラスの中にあり
    そして 婚約者 加勢大周が おかしなことをやっていること
    を理解し始める・・・。
    時はまさにクライマックスでしか気がつかない。

    衛は 誠の復讐をやりきるのか それとも
    警察に捕まるのか?・・・ドラマは。

    というような筋 たてである。
    『ネジ1本はずれた』人たちの物語は見ていて
    ひどく疲れる・・・。
    よく、こんな脚本をよく書くよ。

    自殺する理由・・・誰からも愛されないという
    復讐する理由・・・自分がまず許せないという
    そして イジメる理由・・・自分だけがよければという

    理由を書くことが 野島伸司のメッセージとなる。
    しかし、理由がなくなっていることの方が
    いまの時代の特徴ではないだろうか。

    母親が妻子のある男性と付き合うこと。
    親が金持ちの医者で何でも与えてくれること
    両親が交通事故で死んでしまったこと
    そういうものに遭遇したことが 理由 なのだろうか?

    最後に 必死に 演壇から話そうとする桜井洋子
    演説や言葉だけでかえる事ができない時代のなのに
    最後に正しいことを言えば それで解決すると思っている
    安易さは どうしたことだろう。
    聞く生徒がいるというだけで 喜ぶとは
    なんと 単純なことだろう。

    プロデューサーは言う
    『物語も父と子の愛情、女教師と同僚教師との恋愛、少年愛という3つの愛を軸に展開します。・・・普通の人が負を背負い込む姿を描いていきたい』

    野島伸司は言う
    『今回のドラマは赤井さんの復讐劇です。
    父親が、息子を死に追いやった者を法にゆだねず自分の手で裁いていく、という意味で『人間失格』となるんですよ。・・・いじめ問題はドラマの中の一つのスパイスとしか考えていないとか。最後にはエンターテイメントな作品になるよう、書き進めている』

    社会性のある問題を そうならないように
    スパイスのように扱う。
    つくるヒトの言葉は 意外とぞんざいなものだ。

    『自然界では例えば、狼の群れがナワバリ争いをしても、
    殺したりはしない種の保存にかかわるから。
    けど家畜の犬同士は、時に殺し合ってしまう』

    イジメとは 自然界でおこらず・・・
    人工的な社会では起こる・・・という話。

    それはちゃうで・・・。
    種の保存を意識して生きるわけない。
    共食いはいずれにしてもあるわけで・・・
    イジメ という陰湿な行為は 人間の特有の現象といえる。

    加勢大周は言う
    『ある大金持の主婦に盗癖がある
    医学的に調べると、新陳代謝率が高く副腎の活動が異常に活発になるらしい
    これは生殖腺と密接に関係があって、
    生理の出血の度に大量のアドレナリンが分泌されるんだ
    彼女は鎮静剤と腺の除去によって、ピタリと盗癖が収まった
    つまり、身体的な理由によるものなんだ』

    女子の生理のときの説明にはなるが
    男子の加勢大周の万引きの説明にはならない。
    屁理屈が ややこしいし、意味がない。

    『狼たちには良心の痛みなどない
    集団だから、罪悪感は薄れていくんだ
    あぁ…僕に鉄の体があれば、彼らと戦うことができるのに
    鋭い牙も決して通すことのない、鉄の体と強い意思が…』

    集団 というものの合理化。
    責任転嫁はいかようにもできる。

    桜井洋子は言う
    『私は真実を知った今、諦めるわけにはいきません
    自分の責任が問われても投げ出すわけにはいかないんです
    イジメや体罰が私の知らないところであったんです
    大場君は…知らなかったじゃ済まないんです
    自分の責任ははっきりさせたいんです
    それが教師…いえ、人間としての義務だと思います』

    事実を知ったときに どう対応するのか?
    裁判での証言だけが 重要ではあるまい。
    舞台となった学校は イジメが横行している・・・
    なくす為に どうあるべきなのか?
    という 方向は まったくかかれていない。
    いじめをなくすには 日常的な あり方が問われている。
    そのことに 鈍感すぎる。
    教師も人間なのだ・・という開き直りが野島伸司の中には
    根強くある。

    父親 衛 赤井英和はいう
    『俺の中に、もう一人の俺がおったんや 
    誠は何しても、生き返って来えへん
    学校であったことは、警察や先生にまかせて裁判で明らかにしたらええ
    そう頭で分かってる俺と、抑えの効かん人間がな
    いや、人間やない
    確かに俺は人間やなくなってた
    その時俺は、ためらいや心の痛みなんか、一切感じんかったんや
    ・・・人間の心を失うことで
    誠の気持ち理解してやれんかった自分を、一時忘れられたんや』

    この物語は 人間・失格 という題名であるが
    一体誰が 失格者なのか よくわからないところがある。
    だれもが 失格者だといいたいようだ。

    このドラマは 人間失格というより
    教師失格といったほうがよさそうだ。

  • ザ・あ、主人公こっちだったの?作品。というくらい最初は、誠のターン!、いや留加でいけここは、むしろ宮崎先生の意味のない女装だ!と話がもつれていく。いじめで息子を失う父親がほんのり浮気したりする。焦点があっちゃこっちゃするのに話はブレず、人間模様がねちょねちょするかんじ、日本ドラマの真骨頂。

  • 野島ワールドw
    ちっちゃいキンキのふたりがかわいすぎる♥
    インタビューの剛の子どもみたいなしゃべり方がかわいすぎる(*´艸`*) w

  • いじめに耐えて何かを訴える話かと思いきや、まさかの主人公自殺で唖然。
    後半はお父さんの復讐劇だった。
    面白いけど、前半と後半のストーリー展開の格差がすごい。

    本当にたまたま、いろんな人の思惑がうまく重なってしまって主人公は自殺してしまったけど、ここでこうしていれば、と思うシーンが多々あってもどかしくて仕方ない。
    黒幕・・・というか写真部顧問の背中を押したのは主人公の幽霊?っぽい終わり方だったけど、ちょっともやっとする。そんなことするかなぁって。

  • あまり日本ドラマを観る方ではないですが日本のドラマではトップクラスだと思います! イジメや親子のスレ違い、人間の深淵たる殺人衝動に魅せられた『人間として失格した者ども』の群像劇。複雑多岐に絡まる思惑を、すさまじい強度で保ちつづけながら、よく1クールで収めた! 重くて眼を背けたくなる。それでも視聴者を釘付けにしてしまう野島伸司氏の超絶技巧に感嘆の念は絶えない。僕の一生に突き刺さる名作です!

  • 暗い話は苦手だということを再認しました。

  • 大人になった今こそ、あのドラマを観てみよう第3弾。野島伸司自身が語る自身の3部作第2弾。正直、観るのにちょっと抵抗感があった。
    あの例の過激なイジメの描写が若干トラウマの様に、嫌悪感と共に今だに覚えているからだ。しかし、改めて見直して…素晴らしかった。これまでひとつ屋根の下、高校教師と観てきたが、その携帯小説のように取って付けたようで、あまりに安易におきる後半の急で過激な展開に、げんなりして、ガッカリしたが、このドラマは違った。
    その描写ひとつひとつに深い意味があり、他のドラマの様に無理矢理過激な描写を盛り込んでいる分けではない。それには理由もあるし、登場人物達の深い思いもある。
    問題のイジメのシーンだが、やはり今観ても目を背けたくなるようにエグい。しかし、それはドラマだから過剰な演出をしていると一笑に付す事は出来ない。もちろん、同じ様な所を見た事があるわけではないが、人間が想像できる時点で、その出来事は行われていると考えて間違いない。

    実際、子供の時見た俺は、そのシーンを克明に覚えていたわけで、あれだけ過激だと、苦情がくるのは致し方ないとは思うが、作品の意味を理解しようとせず、ただ、目の前の上っ面の部分だけしか見ずに、臭い物には蓋をしようとするクレーマーなクソババァは、同じようにイジメが目の前に起きていても、その事実を見ようとせず、見て見ぬふりをしようとするだろう。

    その暴力的なシーンばかりがクローズアップされがちだが、このドラマは素直に素晴らしいと思う。社会に対するメッセージ、訴えが感じられた。けしてハッピーエンドでは無いかも知れないし、そうなんども見たいと思うドラマではないが、野島伸司がただの流行作家ではなかったのだと思えた。見終わったあと、キャッチボールがしたくなった。ラストの演説シーンに、さりげなく大場誠がいるのにも注目。
    ただ、留加が何か尻切れトンボな感じにフェードアウトしたことが残念。絶対もう一回出てくると思ってた。

  • 衝撃的だったなあ〜

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