フォロウィング [DVD]

監督 : クリストファー・ノーラン 
出演 : ジェレミー・セオボルド  ルーシー・ラッセル  アレクッス・ハウ 
  • アミューズ・ビデオ
3.63
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感想 : 40
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4900950218509

感想・レビュー・書評

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  • 『フォロウィング』、よく行くTSUTAYAには置いてないのでノーチェックだったのですが、他のお店で見つけたので鑑賞。めっちゃ好き!

    僕はノーラン懐疑主義者なんですけど、嫌いなわけではなくて。ネットで散見される「ノーラン天才!」みたいなのが嫌いなだけです。そうじゃねえだろと。
    「『冨樫義博天才!』ってたまにネットで言う人がいるけどあれなんなんすかね?幽白とかH×Hは好きで何回も読んでて面白いけど、天才ではないでしょ」と後輩が言ってたんだけど、それに近しいものがある。

    というわけだけど『ダンケルク』も好きだし『フォロウィング』も好きです。たぶん、ノーランを買ってる部分がちょっと違うのかなと。
    僕が好きなのは、CGを極力使いたくないってとこと、フィルム撮影に拘ってるところ。ノーランの映画愛を感じられるとこは大好きです。
    (最近の考え事は『ダンケルク』の秒針の音の演出の元ネタです。ご存知の方いたらご一報ください。)

    『メメント』を観たのはだいぶ前なのでもう忘れてますが、あんまり好きじゃなかったです。『フォロウィング』は好きです。
    初監督作品とか初期のやつは重要だったり面白いことが多いけど、これもそうでした。
    予算も時間もない中で作られてるからシンプル。名監督は制約が作り出すってことが多々あるけどまさにそう。フィルムの粒状感があるところがすごく好き。

    フィルムノワールはあまり詳しくない。特に「これ面白い!」ってのは今まであまり観てないです。
    自分が観た中で近いのはやっぱり『勝手にしやがれ』と、『マンハッタンの二人の男』とか。
    で、『フォロウィング』はたぶんキューブリックの『現金に体を張れ』がルーツ。これ『ダークナイト』の元ネタでもあるんじゃないかな。
    90年代のイギリスのクライム映画の流れと、昔のフィルムノワールを合体させてると思う。

    初期作品は私小説になってることも多いんですが、この映画の主人公もノーラン本人が投影されてると思う。だから好き。
    自宅のドアにバットマンのエンブレムが貼ってあるけど、のちにバットマンを撮るなんてこの時はまだ思ってもみなかったことでしょう。

    「全部嘘」とか「分裂したもうひとりの人格」とも考察できるので、意外と深いですね。ノーラン作品はそこまで深く掘り下げたことないけど、今度また全部観返してみたくなりました。

  • クリストファー・ノーランのデビュー作らしい。すごかった。69分のストーリーでここまで語れるものなのか。

    2回目は、DVDの「クロノロジカル・シークエンス再生」で見た。すでに新鮮な驚きはないわけだが、ストーリー把握には便利だった。

    白黒というのも斬新。黒澤映画ではないが、白黒もいいものだ。エンドロールで、cobb以外のキャストはthe young manとかthe blondeなど、役名すら表示されていないところが笑えた。

  • 尾行癖のある男ビルと、侵入を楽しむ男コッブ。ビルがコッブを尾行したことによって二人の人生が交わる。そしてその先に待ち受けていたものとはーー。
    ノーラン監督の映画デビュー作らしいですが、用意周到に仕込まれた伏線と、観衆を裏切ってまた裏切っての展開からは、ただのトリッキーな人間ドラマあるいはサスペンスでは終わらせませんよという気概と才気を感じます。時系列を乱れさせることで裏切りのインパクトを高める手法は、メメントへのステップというか、原点のようなものを感じさせます。めちゃくちゃ面白い!というほどではないですが、上手いなーと感嘆します。
    モノクロのフィルム映像もデビュー作としてのチャレンジ精神を多分に感じさせるもので、ノーラン監督、もともとからクリエイターとして優等生だったんですね。。のちにインセプションやインターステラーという超傑作を生み出すのもなるほど、納得です。

  • 作家志望のビル(ジェレミー・セオボルド)は創作のヒントを得ようと、通りすがりの人を尾行する生活を送っていた。ある日、他人の生活を覗き見るのが趣味な男・コッブ(アレックス・ハウ)と出会い、思わぬ事件に巻き込まれてしまう。

    クリストファー・ノーラン監督のデビュー作。時系列をシャッフルし次第に登場人物の詳細が明らかになっていく構成ですが、もともと捻りのあるストーリーなので、わざわざ時系列を複雑に弄らなくても良かった気がします。
    それでも制作費わずか6000ドルの超低予算ながら、モノクロ映像や無機質な音楽など雰囲気作りが巧く、監督の非凡さを感じさせられます。

  • ノーランのデビュー作!見る前はもっと精神世界みたいなハチャメチャな展開をするかと思ってたんだけど(笑)作品の規模は少ないながらも、上質なサスペンス映画で面白かった!犯罪を行う側を描くって、娯楽としてすごく大事な要素だと思うなぁ・・・!

  • これ好き!面白かったー☆

  • これがノーランの長編映画処女作ですってよ。
    流石といった構成で私は面白く観ました。
    それ程ひねった脚本でもないけど、時間軸をいじる事で魅せていると感じた。

  • 編集で面白くもなり、つまらなくもなり。
    観終わったあと、また冒頭部分だけ見直したけど
    違って見えるのは、やっぱりすごいな。

  • メメントを先に観てしまったため?そこまで衝撃を受けなかった。でもコブとビルの演技にはぞくぞくした。特にビルの大きな目が印象的だった。とてもノーラン。

  • ネタ探しのために人を尾行し続ける作家志望の男が、ある時尾行した泥棒である男の片棒を担がされる。

    ‪クリストファー・ノーラン‬のデビュー作。

    尾行する男も泥棒する男も、どちらもどんな人間か知りたいと言う目的が同じ所が面白い。

    最終的には用意周到な騙しのどんでん返しがあり、さすがだなぁと思わされる。

    主人公が哀れで仕方が無いが。

    結末に向かうに連れて時系列が収束して行く感じは、次のメメントに生かされてるか。

    ノイズ中心の音楽も作品の雰囲気にマッチしてて良い。

    デビュー作とは思えないクオリティ、面白い。

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