新幹線大爆破 [DVD]

監督 : 佐藤純弥 
出演 : 高倉健  千葉真一  宇津井健  山本圭 
  • 東映ビデオ
3.76
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感想 : 38
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988101096732

感想・レビュー・書評

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  •  高倉健さんが亡くなったので追悼・・・というわけでもなく、実は健さんには全く影響をうけてないんで今まで特にカッコいいと思ったことはありません。世代が違いすぎる。どちらかと言えばやっぱり文太兄ィの方が好きで、こないだトラック野郎を初めてちゃんと観たらおもしろいのなんの・・・。
     で有名作『新幹線大爆破』なんですが友人と話していて『スキャナーズ』と共に名前が出てきたのでレンタルしに行ったら、店に3本もあるのに全部貸し出し中!!すごい!!みんなわかってるなあ。当時ヒットしなかったそうですが、今観た方が絶対に面白いよね。特にこの映画は高倉健さんだけじゃなくて、やはり昨年亡くなられた宇津井健さんが国鉄側の主役、健&健のダブル健が主役の映画なので、今観る人は多いのかもしれない。

    ●以下個人的な見どころ。
     これは知識として知ってただけですが、黒澤さんが60年代後半にハリウッド進出しようとして当時は結局作られなかった『暴走機関車』が先行作品で、後発作品ではヤン!デ!ボン!の『スピード』がありますね。
     
     この映画は’75年公開。『エクソシスト』のレビューで’73~4年のオカルトブームについて書いたんですが、ノストラダムスの大予言にしろ終末論というか終末もの・破滅ものとかパニック映画のブームとも繋がってます。そしてこれもアメリカンニューシネマ的な作品でした。

     健さんが着てるバラクータG9がカッコいい。遺作となった『あなたへ』でも同じベージュ色のを着てます。バラクータと言えばアメリカだとマックイーン、日本だと高倉健ですね。同様に’68年の『獄中の顔役』だと健さんはL-2b(MA-1にエポレットとかついてるやつね)、マックイーンは遺作となった’80年の『ハンター』でMA-1を着てます。
     
     オールスターキャストということもあってとにかく出演者が多い!山本圭の兄役が北海道にいる田中邦衛で笑いました。それ『若者たち』じゃねえか!(まだ『北の国から』は始まってません)。
     もうひとつ笑ったのが、千葉真一が運転する新幹線と救援用の新幹線が並走しますけども、救援車両の運転手が千葉治郎(仮面ライダーの滝ね)。助けにくるの弟かよ!

     ’70年代前半の東映は特撮がまだあまり得意じゃなかったそうですが、この作品のミニチュアを作ったのはなんと成田亨さん。新幹線が爆発するところなんかすごくよくできてました。
     この作品を観たのとは別に、先日福岡の成田亨展を観に行ったらこの頃の特撮(ミニチュア)についてもわりとしっかりとした展示と解説がありました。’60年代のデザイナーとしての仕事しか知らなかったんでびっくり。
     これまた偶然、『新幹線大爆破』の直前にやはり’70年代東映の『トラック野郎』を観ましてですね、マツコ有吉の新三大トラック野郎にも取り上げられた伝説のシーンがあるんですが、そこのミニチュアもノンクレジットでされてるみたいです。暴走する新幹線と爆走するトラックの特撮が非常に似てる!ようするに『トラック野郎』は面白いから観ろ!と言いたいわけです。左とん平もMA-1着てるしね!
     話はそれましたが特撮と言えばやはり東宝で、そこから円谷プロが独立してウルトラシリーズを作り、成田さんは円谷から独立して東映で特撮をしてた、と。東映と言えば千葉さんとJAC、アクション映画のイメージですけど『新幹線大爆破』と同じ’75年にゴレンジャーが始まってまして、ウルトラシリーズも手がけた上原正三さん脚本、そして宇宙刑事シャイダー役の円谷浩へ。

  • 面白い。スピードの元にもなったとも言われるだけある。

    安全を逆手に取ったストーリー。
    ラストは逃げて欲しかった。犯人なのに悪く感じない。ただ爆弾の書類を喫茶店が火事ってのが。なんか腑に落ちない感じでした。

  • 再鑑賞。あまり感想変わらず。全体プロットは悪くないし、高倉健の犯人役もなかなか良いのだが、長過ぎて緊迫感が薄れる演出が悪い。犯人グループの出会いが途中回想シーンで出てくるのも水を差しているだけ。この手の作品は時間軸を無視すると面白くなくなるケースが多い(例外あるが)。まさにこの映画が典型的。乗客含め過剰演技が鼻につき、緊迫感を希薄なものにしている。ラストの空港シーンも良かったのに本当に勿体ない。

  • 俳優陣が豪華。2時間半ほどのボリュームと、昭和50年公開という時代背景で見づらいと思う人もいるだろう。学生運動だとか売血とか、警察による雑すぎる捜査とか、若い人にはリアリティとファンタジーとの境目がわからないのではないか(ここまでではないにしてもずさんな捜査で警察がマスコミから叩かれることはあったし、今なら人命第一で動くであろう事件で失敗したこともあったし)現代で撮ればもっと洗練されて逆に印象に残らないものになるおそれがある作品。爆発物解除というハラハラドキドキポイントはあるけれど、ストーリーをひっぱっているのは登場人物たちの人間ドラマ。映画界が日本ヌーヴェル・ヴァーグとよばれる社会派で暗い内容の映画を多く作っていた頃なので、強引な展開はあるけれどメッセージ性が強い。ラストのあっけなさもその時代っぽい。スカッとする内容ではないので注意。

  • 新幹線に、スピードが一定速度以下になると爆発する仕掛けを取り付けられた事件の話。

  • 公共の交通機関に爆弾を仕掛けるという展開はあの名作アクションパニック映画「スピード」がインスパイアしたほどの先見性に満ちているが、肝心の内容は社会派の側面が強すぎてあまり話に入り込めなかった。あと、長すぎる。海外版がかなり内容をカットした編集版でそれが海外で大ヒットしたらしいが最初からそうすれば良かったのではと思ってしまった。暗い映画なので封切時はあまりヒットしなかったのも当然か。

  • 娯楽大作と呼ぶにふさわしい一大エンターテインメント作品。突っ込みどころ、笑いどころ満載で2時間はあっという間に過ぎること請け合い。本当は人間の愚かさなどを表現しようとしてはいるのだが、今となってはフィルムに残る当時の世相、風俗などを含めて素直に楽しむのが一番かと思われる。個人的には田中邦衛に爆笑。この映画でTVドラマが決まったのではないかと思わせる快演ぶり。

  • 確か中学の時にTVで見た。結構引き込まれた覚えがあったけど・・・
    あれえ、こんなだったっけ?
    引き込まれなかった。

  • フツーに娯楽映画としておもしろいです。
    もっとテンポがいい方が好みかな。

  • 面白かったです。40年以上前の映画ですが、豪華出演者。キアヌリーブスの「スピード」は、これをヒントにしているのではと思いました。

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