女囚701号 さそり [DVD]

監督 : 伊藤俊也 
出演 : 梶芽衣子  横山リエ  渡辺やよい  夏八木勲 
  • 東映ビデオ (2011年10月17日発売)
3.77
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レビュー : 19
  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988101096848

感想・レビュー・書評

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  • ★★★☆☆

    ラピュタ阿佐ヶ谷の21時からのレイトショーで観てきたのだが、これほどレイトショーが似合う映画も珍しい。

    JR阿佐ヶ谷駅からラピュタ阿佐ヶ谷に至る通りを知っている人ならわかると思うが、映画が終わって22時を半分以上回ってからのあの辺りは、いつどの路地から突然 “さそり” が飛び出してきてもおかしくないような、そんな雰囲気を漂わせている。

    『 女囚さそり 』 シリーズは、タランティーノが 『 キル・ビル 』 で、園子温が 『 愛のむきだし 』 でオマージュを捧げていたりするカルト映画シリーズ。

    本作はその記念すべき第一作目で、主人公・松島ナミが刑務所での拷問やリンチに耐えながら怨念を蓄積していき、最終的には自分を騙した刑事に復讐を果たすというストーリー。

    兎にも角にも松島ナミを演じる梶芽衣子の眼力(めぢから)が素晴らしい。

    タランティーノが惚れちゃうのもわかる。

    さらさらの長い黒髪が時折顔にかかってそこから覗く目の生命力といったら……。

    刑務所で黒髪さらさらはないだろうというツッコミは本作については無しにしていただきたい。

    リアリズムなんてものは他の映画にまかせておけば良いのだ。

    観客もそれをわかって来ているから冒頭に「この映画はフィクションです」というテロップが出ると必ず真っ暗な客席から笑いが漏れる。

    いくら僕に学がないとはいえ、刑務所で女囚の手足を縛って水の滴る地下牢に閉じ込めた上で煮えたぎる味噌汁をかける、ようなことをしていないことくらいは知っている。

    でも、この映画はそれでいいのだ。

    なぜって、リアルな刑務所はこの映画みたいにエロくないんでしょ。

    どうせなら見るならこっちの方がいい。

    断然ね。

  • 制作年:1972年
    監 督:伊藤俊也
    主 演:梶芽衣子、横山リエ、夏八木勲、渡辺文雄
    時 間:87分
    音 声:日:モノラル


    Y県女子刑務所。
    けたたましく鳴り響くサイレン、女囚二人が脱走を企だてた。
    松島ナミ、木田由紀子である。
    しかし、刑務所々長郷田らの必死の追跡で、脱走は失敗に終る。
    捕われた二人はイモ虫のように手足を縛られ、懲罰房へ入れられた。
    身動きのできない状態でナミは過去のことを思い起こすのだった。
    ナミには麻薬取締りの刑事、杉見という恋人かいたが杉見はナミを麻薬捜査の囮として使い、強姦させたあげく、自分はその現場に乗り込み、麻薬を押収する。
    そのうえ、その麻薬をネタに麻薬組織海津興行に寝返ったのである。
    杉見の愛を信じていたナミにとってこの裏切りは許せなかった。
    翌日、杉見を襲うが致命傷には到らず、その場で逮捕されたのであった。
    “復讐”という執念に燃えるナミは刑務所内でも異様な存在で、皆から反感を受けていた。
    ただ、口の不自由な木田由起子だけがナミを慕い近ずいていた。
    ナミと由起子が懲罰房から解放された頃、新入りの女囚進藤梨恵が入所して来た。
    梨恵もナミ同様他の女囚たちと肌が合わず対立した。
    ある日、梨恵は片桐らの企みであやうく無実の罪に陥れられそうになるが、ナミの機転で救われ、以来ナミに好意を持つようになる。
    しかしこの事件で、梨恵の替りに罪をきせられた政木が逆上し郷田の眼をガラスの破片で刺してしまった。
    怒った郷田は全員に穴掘り作業を命じ、その後、ナミには“閻魔おとし”を命令。
    “閻魔おとし”とは囚人たちが最も恐れている穴掘り作業、つまり一つの穴を掘っては埋め、埋ては掘るという作業なのである。
    極度の疲労に襲われるナミ、とうとう同情した由起子が看守を襲い、それをきっかけに、日頃看守たちに虐待を受けていた女囚たちの憎悪が爆発、大騒動を起こし、倉庫にたてこもる。
    しかし、この暴動の際に由起子が射殺された。
    そして、ナミは由起子から片桐が自分の命を狙っていると知らされ、杉見の手がここまでのびていることを知り愕然とする。
    片桐はナミを裏切り者扱いにし、他の女囚らを煽動、ナミに凄絶なリンチを加える。
    しかしナミは逆に片桐の企みを暴き片桐を裏切り者にしてしまうのに成功する。
    一方郷田らは食事の差し入れと偽り、一挙に倉庫になだれ込み、全員逮捕するが、この間倉庫に火をつけ混乱を起したナミは見事脱走に成功する。
    そして、厳重な警戒の網の目をくぐって念願だった杉見及び海津への復讐を果すのだった。

  • 所々笑ってしまうほどの、意味不明な描写や、演出があり、くだらないがクセになる。
    後半の復讐シーンは見もの。

  • 昔の映画だけど、惹きこまれた。

  • 色々詰め込んだ上に展開が早く、ノリが良い。
    思いつきのような演出がすっと頭に入る。

    普通に面白いのではなかろうか。

  • 今見ても鮮烈な映像が数々あって、それがしかもちゃんとよい効果を生み出していて感心させられます。どんな人が撮ったのかと思ったら、これが初監督作品なんですね。どうやったらこういう才能が生まれるのでしょうか。ホラーマニアとしては、しっかりグロ表現もあるのでたいへん満足でした。

  • 梶芽衣子 は 若いころは 凛々しくて・・・
    好きな女優のひとりだったが・・・・
    あまり観たことが なかった。
    縁がない ジャンルで 活躍していたのだろう。

    長い黒髪 ちょっとつりあがった目・・・・
    そして すらりと伸びた 身体。
    調べてみたら 1947年生まれ
    年上だったんですね。

    それで 梶芽衣子のDVD が手に入ったので
    観てみた・・・
    女子監獄の なかでの 物語であるが・・
    ありえないだろう というような 
    情景が映し出される。
    身体検査の仕方は・・・・オトコ好みで・・
    看守たちの セクハラは いうまでもない。

    夏八木勲は いまでは おじいちゃん役でしか出ないが
    実に若い・・・そりゃ。今から 38年前の作品だからね。

    刑事の夏八木勲にほれて
    おとり捜査の役を引き受けて・・・・
    監獄にぶち込まれれる。

    脱走を企ててて 独房に入れられる。
    それでも 監獄の火事で・・・またしても脱走し・・・

    夏八木勲に 復讐 すると言う物語。

  • 当時のベタベタな演出効果には辟易するが、これが初監督作品というのだから凄い。いまのインデペンデント映画にはない勢いがある。

    そんな演出効果でも、「してやったり」だったのが、アクリル板の下からの撮影。まるでAVを観ているようだが、なかなかにして斬新。あえてストップモーションにし、髪の毛を逆立てたのも、良かった。

    さそりを目にすると、被害者の顔に緑色のライトがあたる。これはすごい。妖怪人間ベムを見た時みたい。

    エキストラはVシネ女優だろうか。躍動する裸体がすごい。とくに、表情、メイクともに「鬼の形相」と化した囚人が追いかける肉塊の迫るシーンには、あ然とする。梶芽衣子もガンガン脱いでるし。「きれい」な邦画の制作者たちは見習った方がいいんじゃないかな。

    【ストーリー】
     Y県女子刑務所。けたたましく鳴り響くサイレン、女囚二人が脱走を企だてた。松島ナミ、木田由紀子である。しかし、刑務所々長郷田らの必死の追跡で、脱走は失敗に終る。捕われた二人はイモ虫のように手足を縛られ、懲罰房へ入れられた。身動きのできない状態でナミは過去のできことを思い起こすのだった。

     ナミには麻薬取締りの刑事、杉見という恋人かいた。杉見はナミを麻薬捜査の囮として使い、強姦させたあげく、自分はその現場に乗り込み、麻薬を押収する。そのうえ、その麻薬をネタに麻薬組織海津興行に寝返ったのである。杉見の愛を信じていたナミにとってこの裏切りは許せなかった。翌日、杉見を襲うが致命傷には到らず、その場で逮捕されたた。

     “復讐”という執念に燃えるナミは刑務所内でも異様な存在で、皆から反感をかった。ただ、口の不自由な木田由起子だけがナミを慕い近づいていた。ナミと由起子が懲罰房から解放された頃、新入りの女囚進藤梨恵が入所して来た。梨恵もナミ同様他の女囚たちと肌が合わず対立した。

     ある日、梨恵は片桐らの企みであやうく無実の罪に陥れられそうになるが、ナミの機転で救われ、以来ナミに好意を持つようになる。しかしこの事件で、梨恵の替りに罪をきせられた政木が逆上。郷田の眼をガラスの破片で刺してしまった。

     怒った郷田は、全員に穴掘り作業を命じ、その後、ナミには“閻魔おとし”を命令。“閻魔おとし”とは囚人たちが最も恐れている穴掘り作業、つまり一つの穴を掘っては埋め、埋ては掘るという作業なのである。極度の疲労に襲われるナミ、とうとう同情した由起子が看守を襲い、それをきっかけに、日頃看守たちに虐待を受けていた女囚たちの憎悪が爆発、大騒動を起こし、倉庫にたてこもった。

     しかし、この暴動の際に由起子が射殺された。そして、ナミは由起子から片桐が自分の命を狙っていると知らされ、杉見の手がここまでのびていることを知り、愕然とする。片桐はナミを裏切り者扱いにし、他の女囚らを煽動。ナミに凄絶なリンチを加える。しかし、ナミは逆に片桐の企みを暴き、片桐を裏切り者にしてしまうのに成功する。

     一方、郷田らは食事の差し入れと偽り、一挙に倉庫になだれ込み、全員逮捕するが、この間に倉庫に火をつけ混乱を起したナミは、見事脱走に成功する。そして、厳重な警戒の網の目をくぐって念願だった杉見及び海津への復讐を果すのだった。

     女の憎しみと体臭がむせかえる女子刑務所を舞台に、恋人の裏切りに対し復讐の怨念を異常に燃やし続ける主人公を中心に、極限に追つめられた女囚たちの生態を描く。

     「ビッグコミック」に連載中の篠原とおる原作・劇画の映画化。脚本は「ポルノギャンブル喜劇 大穴中穴へその穴」の神波史男と「博徒外人部隊」の松田寛夫、監督は第一回作品の伊藤俊也、撮影は「現代やくざ 人斬り与太」の仲沢半次郎がそれぞれ担当。

  • 「修羅雪姫」は好みじゃなかったけど、「さそり」の梶芽衣子は格好いい。
    それにしても、何故にこうもおっぱいが沢山出てくるのか。

  • 思ってたよりも面白かったです。さそりを演じる梶芽衣子さんがとっても綺麗。
    漆黒のロングストレートヘアーに射るように涼しげな眼光、まさにクールビューティーといった風ですごくかっこいい〜憧れます。惚れ惚れします。
    ストーリー雰囲気がそのままタランティーノ監督の「キル・ビル」へ影響を与えている風をモロに感じます。
    他にもたくさんの女優さん出てきますがなんかカッコいい女優さんたくさん出てきます。こういうの好きです。笑

    サイケでセクシーな最高にハイテンションな昭和テイストの濃さが最高な作品ですね。
    アングルや演出が結構笑えるくらいあからさまに面白いものがたくさんあるのですが今見ても逆に斬新すぎる演出にはあっぱれです。
    ストーリーとかはもうなんでもいい。
    クレイジーとビューティー、それだけ感じればなんでもよくなる。
    まぁカルト映画ですね、これ。

    カルト系映画バチコイな人にはぜひおすすめしたい。それ意外のカルトものに抵抗ある方には全力で止めたい愛すべきジャパニーズクレイジーな作品です。

    この時代の日本の映画って徹底的にクレイジーなところがあるよなぁ・・・・しかもヨーロッパ映画よりもねちっこかったり結構アブノーマルなことを真面目にぽんと出してきたりとか芸術か娯楽か無意識的なところもあったりするところがかなり他の欧米カルトと比べてもミステリアスに感じます。なぜか英語での方がいろいろネットでは出てきます。。なるほど本作が外国での方が人気なのもわかる気がする。

    梶さんがさそりを演じている4部作は見てみたいと思います〜

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