自殺サークル [DVD]

監督 : 園子温 
出演 : 石橋凌  永瀬正敏  さとう珠緒  宝生舞  嘉門洋子  ROLLY  余貴美子 
  • 大映
2.69
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本棚登録 : 220
感想 : 50
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988111280275

感想・レビュー・書評

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  • 2000年代前半の閉塞の限界から進んでいく雰囲気がぷんぷんしてて、カッコいい。

    テーマはこの年代によくある陳腐なもので、人との繋がりを求め(Mail To Me)、見の周りの小さな繋がりに閉じた人間関係を廃し、荒涼とした世界(デザート)に置かれた時、彼らは空虚な彼ら自身と向き合い(あなたはあなたの関係者)、死という形で、私たちが普段意識しない大きな円環(サークル)がたち現れる。(家族が自殺し、自身も自殺した刑事への罵倒はこのことに対するもの。あなたはより広い人間の繋がり、サークルを意識していますか。)
    掲示版は家族などといった小さな人間関係の外に、同質性による新たなサークルの萌芽を予感させる。

    これで読み切れるているかは分からないが、実態ではなく、メタファーの配置として捉えなければ、読めないよ。

  • 「あなたはあなたとどういう関係ですか
     あなたとあなたの親との関係はわかりますね
     あなたとあなたの友人との関係はわかりますね
     それはあなたは死んでもかわりませんね
     でも、あなたが死んだらあなたとあなたの関係はどうなるんでしょうか」

    人の皮で作ったロールがすごく怖いけどこの映画の1番怖いところは犯人がいないこと。もちろんアイドルグループとか引き金になるものはあるんだけど自殺は結局みんな自分で決めてるんだよね、しかも特に意味なく。ぞぞぞ
    この映画には2つの自殺がある1つは皮を剥ぎ取られた会員たちの自殺でもう1つは噂とかノリでやったゃう皮が見つからないやつ。無意味な連鎖。勝ち目なし。

    園子温は「人を不愉快にしてやりたい」
    「映画は謎でいい。解き明かしても訳のわからない、謎でいい」とおっしゃっている。誰が見たいんだーーーーと思うけどみんな怖いもの見たさで見ちゃう意外にみんなそれを求めている

  • アイドル業界への批判っぷりが皮肉たっぷり(だと思った。
    ROLLYがジェネシスでなく、ROLLYでしかなかった。
    カレンダーめくるシーンは好きな絵なんだろうなぁ。
    あと、布を切って出てくるシーンは絵が良かった。
    自分で指切るシーンはハレグゥか!笑と思ったけど(どっちが先や)右腕の上に右手の指があるのかと思って巻き戻して観たら、ダイコンだった。

    園作品はいつも思うけど、世の中にイライラするなら、イライラする!ってもっと直接的に言えばいいのにな。いや、これでも全然ありだが。
    あなたはあなた〜のくだりは、なるほど。と思った。
    最後に出てきた子供は咳をするべきだったと思う。不気味に。

    でも、どことなく、プロパガンダやらサブリミナル効果の感があって良かった。

    DVDの特典で、園監督自身の解説があるのが、すごく良い。

  • 正直、雑な映画だと思った。
    何だかメッセージ性みたいなものが強過ぎて無理矢理考えさせられる内容にさせられた気になる。
    しかもそれが自殺と結びついていないし結局なんとなくわかった気になって終わる。そんな映画
    続編(?)の紀子の食卓は面白い

  • ローリーwwwwwwwwwwww こんど紀子の食卓と続けて観たいな。超疲れそうだから元気な時に・・

  • グロいの嫌いな方は注意。ローリーに笑った。

  • あまり評判はよくないようですが、私はこのチープさがけっこうスキです☆
    とくにローリーの名前が鈴木宗男だったところとか、
    こういう小ネタがいい!

  • めちゃくちゃ怖かったらしい

  • スマホ鑑賞


    低予算で作られたのか、それともあえてチープに作ったのか。
    監督の中で伝えたい事が形にできれば低予算で良かったのかも?
    でもなー、人気のアイドルならテレビのセットはそれなりにして欲しかった。とても人気があると思えない。
    ローリーも頑張ってるからもっと迫力のある撮り方してほしかったわ。

    内容は嫌いではなかったのでもったいない気がしないでもない。
    冒頭の集団自殺と皮膚以外はどっかで見たことある感じ。
    謎を謎のままにする作品は映画として成功しづらいと思うのだけど、この時代だとこーゆーの流行ってたから人気あったのかなぁ?
    こりゃ賛否両論だったでしょうね。

    監督が「不快感を与えたい」というような事を言ってたそうで、それはもう大成功でした。
    グロいし、最後まで謎のことが多いし、エンドロールの後に何かありそうと思わせといて終わるし。
    不快でしかない。
    だからアレは何だったのかって考えちゃう。
    きっと監督の思う壺だ。

    「あなたとあなたの関係は…」
    この質問の意味がわからない人は自殺願望がない人。
    自殺サークルには入れない、と思ったんだけど、皮膚は削るのね。
    知られたからにはいつか殺すってこと??
    まぁ、カンナであんなキレイに四角く削れないけど。
    あの削るヤツの格好見て吹き出すとこだった。
    カルトのイメージがなんか貧困なんだよなぁ。

    不意打ちのツダケン良かったです!
    永瀬さんの髪型もっとサッパリさせてほしかったです。

  • 一体何を見せられているんだ…?という気分にさせられる映画。(悪い意味で)
    ROLLYは一周まわって見どころでしょう。
    このメッセージ性を映画にするなら、このストーリー構成じゃない気がする。
    あと、異様に下手で無駄な登場人物がチラホラいる気がするけど、これはどこかへの忖度?

  • 制作年:2002年
    監 督:園子温
    主 演:石橋凌、永瀬正敏、さとう珠緒、宝生舞
    時 間:99分
    音 声:日:ドルビーデジタル


    夜の新宿駅プラットホームで、54人の女子高生が手を繋いで投身自殺。
    現場には繋ぎ合わされた200人近い人間の皮が残されると言う事件が起こった。
    コーモリと名乗る女からのたれ込みで自殺者の数をカウントするウェブサイトに注目し、捜査を開始する黒田、渋沢刑事。
    だが捜査は進まず、自殺者も後を絶たない。
    そして、連鎖自殺は黒田の家族にまで及び、黒田も拳銃自殺を遂げるのだった。
    残された渋沢は、やがてネット上で自殺クラブなるサイトを配信し、日本全国に大量の自殺を引き起こして社会転覆を企むジェネシスなる人物を逮捕する。
    こうして事態は収束するかに見えたが、その後も自殺者は増え続けた。
    事件は終わっていないのか? 
    そんな中、恋人を連鎖自殺で失った女子高生・ミツコが、若者たちを熱狂に駆り立てるアイドル・グループDESERTのポスターに隠された暗号を読み解き、コンサート会場へ向かう。
    そこには、まるで神の化身であるかのような少年を中心とした子供たちが彼女を待っていた。
    そう、全ては彼らが仕組んだことだったのだ。
    そして、彼らによって洗礼を受けたミツコは、しかし、その後も自殺することなく生き続けるのであった。

  • レンタル開始頃、ホラー映画にカテゴライズされていてホラー映画を観たくて借りて観て、ぽかーんとしたのだった。監督の思惑通りかしら。ぽかーんと生きている人間をよりぽかーんとさせたいんじゃろこの!

  • 過剰とも思われる演出。
    印象づけの意味では成功かもしれないが、その意図は理解しかねる。

  • 高校時代当時付き合ってた彼と
    同級生の男の子が借りてきたものがこれ。

    おなか空いてた私に一緒に
    牛カルビ弁当を買ってきてくれ

    ニヤニヤしながら弁当を差し出す彼

    映画始まり
    飛ぶこと飛ぶこと
    血は飛び散るし肉も飛び散る

    牛カルビ食べられなくなりました

  • この映画は話題になった当時に観ようと試みて、
    最初のグロシーンで挫折した一本。
    その後、園子温作品も遠ざけてたけど、
    最近彼の作品をいくつか観て、面白かったので
    再チャレンジ。

    やっぱり時々映るグロはキツかったけど、
    思ってた以上にストーリーで見せる映画だった。
    でも、結局意味が分からず、カタルシスは得られなかった。

  • 捜査はすぐ行き詰まり意味をなさない、結局一番核心に近づいたのは恋人を今回の事件で自殺で亡くした少女。
    でも何一つ謎は解けてないです。後半、こいつらか、と思う人物はいるものの結局謎は謎のまま。グロテスクな描写も盛りだくさんってほどでもなく、急に出てきて消えてく感じ。でも指を包丁で切るシーンは切りにくそうな描写がリアリティーを感じで楽しかったです。

    見終えた後に残るのは、なんとも言えないもどかしさとほんのちょっとの時間を返せ感。

  • 自殺サークルの謎とか、いくつもの謎の部分をまったく回収せずに終わるので物語重視の人にはつまらないかもしれません。そういう部分やグロい部分を削ぎ落とすと、エッセンスは宮台センセの『終わりなき日常を生きろ』です。「『永久に輝きを失った世界』の中で」「そこそこ腐らずに『まったりと』生きていく」知恵を説く。
    「あなたはあなたの関係者ですか?」という台詞が印象的です。自己肯定感の希薄さというより、自分がこの世界にいるという苦しさっていうのはこういう存在論的な部分からくるのかなぁ。
    この映画が提示するのは、そこはもちろん大事だけど、私が私であるということは、不自由な悩みの中にいるそれぞれにとってそれぞれが妥当な自己像を模索し、せいぜい生きるだけの知恵程度にすぎないことだよ、とまとめている気がする。
    「がんばれ」とかうざいんだよ。不安や空虚は癒せるわけないだろ。人は分かり合えないし日常はつまらない。そこまで面白くもならない。
    そこまでして生きることに意味はあるのかって言ったら意味はない。でもそんなこといちいち言わなくてもいいよね、ごまかしながらやってくしかないよね、っていう。
    この話には続編があるみたいなので観てみよう。78点。

  • 「冷たい熱帯魚」に興味を持ったものの、12月現在18歳未満なので観ることがまだ出来ずこちらをレンタル。
    園子温監督というのがどのような作品を作る方なのか気になり見てみたが、正直意味が解らない。
    何が見せたいのか、何が言いたいのか、筋が通っているのか通っていないのかもよくわからない。
    結局あれなんだったの?っていうシーンが多かったです。
    私の理解力が低いのかもしれません。

    グロテスクにただ血を飛び散らせることを目的にしているのだとすれば大成功だと思います。
    個人的に「お母さん変だったよ」のところが痛くて痛くて見てられませんでした。
    あんなシーンを普通に流してしまうなんて、と衝撃でした。

    R-18指定の基準がよくわかりません。冷たい熱帯魚はもっとグロいということなのでしょうか?

  • 雑だったなー。こどもたちの言葉は、ステキだった。

  • うーん…これはちょっと気持ち悪いとしか思えなかった…
    こんだけ気持ち悪いと思わせるのも大したもんですが…
    途中のあなたとあなたの関係性?みたいなメッセージもそれらしいことを言っているだけとしか思えず全然心に響いて来なかった

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著者プロフィール

1961年愛知県生まれ。大学中退後に自主制作映画デビュー。『自転車吐息』(90年)はベルリン映画祭に正式招待される。代表作に『冷たい熱帯魚』など。テレ東系列で放映中のドラマ『みんな!エスパーだよ!』も監督。

「2013年 『ナショナリズムの誘惑』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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