怪談 [DVD]

監督 : 小林正樹 
出演 : 岸恵子  仲代達矢  中村嘉葎雄  丹波哲郎  中村翫右衛門 
制作 : 小泉八雲  武満徹  水木洋子 
  • 東宝 (2003年6月21日発売)
3.44
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レビュー : 7
  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988104021700

感想・レビュー・書評

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  • 小泉八雲の「怪談」を元に4つの話を映画化。
    衛星テレビでやっていたのでなんとなく録画してみたのですが…凄かった。
    おそらく室内ロケであろう箱庭感なのですが、妖しい雰囲気を出して役者さんたちも極上。

    『黒髪』三国連太郎
     武士は立身出世のために優しい妻を捨てた。
     妻の長い長い黒髪。
     新しい妻は冷たく夢に見るは最初の妻の事ばかり。
     武士は新しい妻の元から最初の妻の元に帰る。
     妻は変わらない姿で待っていた。
     長い長い黒髪を梳いて待っていた。

    日本の怪談において、置き去りにされた妻が変わらぬ姿で待っていた場合どうなるかはパターン化してるわけで、視聴者としては「くるぞくるぞくるぞ~」と待っている(笑)
    ラストの荒んだ屋敷と一瞬で衰えた武士の姿が凄まじい。

    『雪女』仲代達也、岸恵子
     山に入った巳之吉と茂作は、吹雪に合い小屋で一晩を過ごす。
     巳之吉は小屋に女を見る。女は茂作に冷たい息を吐きかけ凍死させ、
     巳之吉に「ここで見たことを誰にも言うな。言えばおまえの命を取る」と言い姿を消す。
     家に戻った巳之吉は、身寄りのない娘、お雪にであり夫婦となる。
     子供にも恵まれ幸せのただなかにいる巳之吉だが、ある夜お雪の顔に吹雪の夜の女の面影を見る。

    冒頭は紫に煙る空に目のような月が浮かぶ場面。
    たぶん室内セットなんだと思いますが吹雪の様子、照明により明るい場面と暗い場面の転換が迫力満点です。

    『耳無し芳一の話』中村賀津雄
     盲目の琵琶法師の芳一の元に、「さる高貴なお方」からの迎えを受ける。
     屋敷で「壇ノ浦」の場面を演じる芳一。
     夜ごと夜ごと寺を抜け出すことを不振がった住職は寺男に芳一の後をつけさせる。
     芳一の向かう先は平家一門の墓所だった。
     このままでは芳一もあの世へと連れて行かれてしまう、住職は芳一の体中にお経を書く。
     しかし耳だけお経を忘れたため…

    冒頭は壇ノ浦での平家滅亡。これも室内セットだと思うのですが、激しい動きはないのに立ち居振る舞いと唄と鼓と場面切り替えで激しい戦いを思わせます。
    平家の武者が船に立ち音響と照明が変わると武者は傷だらけとなり、平家の女たちが海に飛び込めば赤や紫に色が出て水は渦巻き煙が立つ。なんとも凄まじい。
    そしてその平家一門が亡霊となって芳一の前に並ぶ姿。禍々しい雛壇のよう。
    芳一の琵琶も実際に聞くとかなり迫力です。
    「全身にお経を書く」ということも実際に俳優の裸体全身に書かれるなんとも迫力があり、すしてそうしないと避けられない亡霊の妄執を感じられます。

    『茶碗の中』中村翫右衛門
     人の魂を飲んだものの末路は…
     中川佐渡守の家臣の関内が立ち寄った茶屋で水を飲もうとすると茶碗に見たことのない若武者の顔が浮かぶ。
     水をくみ直しても茶碗を替えても同じ若武者の顔が浮かぶ。
     苛立った関内は茶碗の水を飲み干す。
     その夜関内は、茶碗の中の若武者の訪問を受ける。
     若武者に切りつける関内。
     さらに次の夜、関内は三人の武士の訪問受ける。
     「我らが主人はあなた様に切り付けられ傷を負いました。
     傷が癒えたらあなた様に復讐に参りましょう」

    これは他の三篇とちょっと趣が違い、作者が怪談話を書くところから始まる。
    「怪談には結末の無い奇妙な話がある。それならその話を私が書いてみたらどうなるか」
    最後に版元が作者の元を訪れる。
    しかし作者はどこにもおらず、水瓶を覗いた女中が悲鳴を上げる…

  • 『黒髪』『雪女』『耳なし芳一』『茶碗の中』の四つのオムニバス映画。映像は凝っているなーという印象。いちばん良かったのは『雪女』の仲代達矢。誰だっけ誰だっけって考えて分からなくて調べたら仲代達矢! 若い頃の仲代達矢が可愛い❤ そらから、『茶碗の中』はちょっと怖かった。人の魂をのんだらどうなるのか? だいたい茶碗の中に勝手にうつりこんできて、魂だけの存在の癖に恨み辛みを言うのも憎たらしい。でもこれは小説でしかなくて、最後に水瓶の中になんで作者が入ってしまったのか? 騙された感じがした。でも青白い作者はやっぱり怖いし最後にこれを持ってくるのはさすが、小林正樹! とか知らないけど思っちゃいました。とても面白かった!!

  • ストーリーの面白さではやはり「耳なし芳一」が抜きんでていますが、最後の「茶碗の中」も印象深い。最初の3話が起承転結のあるわかりやすい話だったのに比べ、なんとも不可思議で不条理です(最後はちょっと怖かった)

    まぁどの話も面白いのですが、3時間はさすがに長くて、三國連太郎、仲代達也、丹波哲郎らの昭和の名優の熱演もあいまって演出が冗長になるのが玉に瑕。

  • 2009

  • 雪女のセット、空の中にある目のような何かのセットが薄気味悪いが、それがしっくりきて良かった。

  • 4本の小泉八雲な怪談を撮ったオムニバス方式…耳なし芳一ともなるとやはり武満徹の音楽が冴え渡るわけで、壇ノ浦のくだりで繰り広げられる演奏とセットの変貌はこの映画のクライマックスと言えそうです。こだわりぬいたと言われるビビットな配色が怪談というジャンルの領域を広げた感はありますが、黒髪に代表されるメイクの変遷も相当いいですね。すげー勢いで老けるシーンがありまして、ここもまた見どころの一つ。

  • 1965年(昭和40年)
    第38回アカデミー賞/
    この作品は受賞までは届きませんでしたが、日本の作品ということで 紹介します。/ 「外国語映画賞」にノミネートされました。/ 原作:小泉八雲 / 脚本:水木洋子 / 監督:小林正樹 / 出演:三国連太郎、新珠三千代、仲代達矢、丹波哲郎、 中村嘉葎雄、志村喬、中村翫右衛門(3代目)、仲谷昇、中村鴈治郎(2代目)、岸恵子、杉村春子、奈良岡朋子、渡辺美佐子、望月優子/ / (DVD)

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