愛の奴隷 [DVD]

監督 : ニキータ・ミハルコフ 
出演 : エレーナ・ソロヴェイ  ロジオン・ナハペトフ  アレクサンドル・カリャーギン 
  • アイ・ヴィ・シー (2003年8月25日発売)
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レビュー : 3
  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4933672228457

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  • 監督 ニキータ・ミハルコフ 1976年
    ソビエト映画

    何ともいえない不思議な色使いの映像・・・
    最初の家族が戯れる風景は、印象派的な絵・・・
    光の使い方がうまい。
    ぼんやりとした・・・光の中で、進んでいく・・・
    物語は、ロシア革命の進行中の出来事・・・

    「愛の奴隷」という映画を撮影する物語にあわせて、・・・
    物語は進行する・・・
    どういうわけか、撮影場面にアヒルがよく登場する・・・
    意味があるのかな?
    そのころの映画の題名がおもしろい・・・
    「どろまみれのバラ」「ギロチン台の娘」・・・

    オリガ(エレーナ・ソロヴェイ)という女優が、主人公だが、
    なにか、弱そうな、そして、愛に飢えた女性を・・・演ずる。
    また、彼女の歌がとてもいい・・・
    なにか、けだるそうにうたう

    モスクワでは、革命が起こり始めている時期だが・・・
    撮影隊のいる地域は、のどかで・・・のんびりとして、・・・
    オリガは、撮影隊の中のカメラマンが、
    オリガを密かに慕っていることを知る・・

    オリガは、撮影が、スムースに行かないので、
    いらだちが募っていた・・・
    そのカメラマンとドライブを重ねる中で、
    クルマが、何ともいえぬデザインで、おもしろい・・・
    オリガはいろいろ自分の空虚さを知る・・・・
    カメラマンが、共産党員(ボルシェビキ)であることを知る

    カメラマンは、ある日撮影におくれ、酒に酔っぱらって来るが・・・
    それは演技だった・・・
    カメラマンは、憲兵達の残虐な行為を撮影したフィルムを・・・
    持って帰ってきた。それをオリガに預ける・・・

    オリガは、その秘密の上映会に参加する・・・
    衝撃的な事実を知り、愕然とする・・・
    カメラマンは、いつの間にか憲兵達に追い回される・・・
    ふたたび、カメラマンは、オリガにフィルムを預けるが・・・
    その時、お互いに、初めて、愛を告白しあう・・・

    わずかな瞬間・・・
    そのカメラマンがクルマで立ち去るところを・・・
    オリガの目の前で、射殺されてしまう・・・

    物語は、急展開していくが・・・
    たった一人で、オリガが乗る電車が、
    憲兵達に追いかけられながら・・・
    霧の中に消えていく・・・

    オリガは、
    「あなたたちは、残酷なけだものよ。
    祖国を裏切るのろわれた者よ。」という・・・

    映像が、実にきれいだ・・
    そしてオリガの歌う唄がいい

    夢は どこにどこにあるの・・・
    私に聞こえる声 
    それは笑い声でも 泣き声でもない
    愛のささやき

    魂がうたう 私をその手の中で静めておくれ・・・

    そう私はあなたを信じている
    そう私は、夢を信じている
    そう私は、愛を信じている
    私は、愛を信じている・・・

  • ロシア映画特集@シネマヴェーラ。
    革命前夜のロシア、きなくさい情勢にもかかわらず、変わらぬドタバタをくりひろげている映画の撮影チーム。スター女優のオリガは、反体制運動にかかわる映写技師と恋におちる。いちおうは革命を肯定してみせつつ、この監督はサイレント時代のメロドラマが大好きなんだなあと実感。

  • 1918年、ロシア黒海沿岸の田舎町で10月革命直後の騒動をよそに映画「愛の奴隷」の撮影をしていた撮影隊だったが、共産党員のカメラマンが主演女優オリガ(エレーナ・ソロヴェイ)に対し、白軍による実際の処刑シーンを撮影したフィルムを預けたところから、お姫様女優だったオリガが「革命家」として政治活動に巻き込まれて……。

    映像とソロヴェイの美しさが素晴らしかった。ロングショットでも画面全体に広がって溶けるようなソロヴェイの笑顔!

    http://www.youtube.com/watch?v=_4LhhWbnva0&feature=related


    http://books.google.co.jp/books?id=lxUsYpj7gIQC&dq=Nikita+Mikhalkov:
    +Between+Nostalgia+and+Nationalism&printsec
    =frontcover&source=bl&ots=stbsW6_0AN&sig=-AWzsFEuDUYRjsWolqe6U1C2eKc&hl=
    ja&ei=WpE9SuPOLI6k7APUhumrDg&sa=X&oi=
    book_result&ct=result&resnum=2

    メモ「全体としての本書の議論は、ミハルコフが、率直に神話として描く過去に対するノスタルジーから、正統派を装った過去へのノスタルジーに変化を遂げているということだ。私の主張では、この変化の原因は神話作りを奨励した旧ソ連の価値体系が崩壊したことと、ミハルコフが90年代の現実に直面できないことにある。その時期ミハルコフは、過去と現在を、彼自身は現実かつ正統であると勘違いしている神話に仕立ててしまった。90年代の彼の映画は、ソ連崩壊後の大衆の人気を動かした、過去の神話化への願望を満たした。これによりミハルコフは確実に大衆好みのメインストリームとなったが、革新的な映画製作の蚊帳の外となった。このことはヒット作「シベリアの理髪師」の製作に当たって、監督自身もはっきり自覚していた。」

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