メメント [DVD]

監督 : クリストファー・ノーラン 
出演 : ガイ・ピアース  キャリー=アン・モス  ジョー・パントリアーノ 
  • 東芝デジタルフロンティア
3.79
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  • (20)
本棚登録 : 2300
レビュー : 405
  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4527427651937

感想・レビュー・書評

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  • 2000年公開のアメリカ映画。


    妻を殺害されたショックで
    記憶が10分しか保てなくなった男が
    自ら犯人を追いつめていく様を
    大胆且つ複雑な構成で見事に描いた、
    何度でも見たくなるサスペンス。



    コレ公開当時劇場で観たけど、
    その時の衝撃ったらなかったなぁ〜(≧∇≦)


    今はDVDがあるから
    正常な状態で見ることもできるし、
    ストーリー自体は
    なんてことはない話だけど、

    なんと言っても
    その発想が斬新!


    モノクロとカラーを上手く使い分けながら、
    ドラマで言えば
    なんと、最終回から順にさかのぼって、
    何が起きたのかを
    徐々に見せていく手法で、
    (つまりラストシーンから始まるのです)

    公開当時
    かなり話題になりました。


    だけども
    10分しか記憶が保てないという設定は
    斬新ではあるけれど、

    その都度シーンは
    過去に戻り
    ストーリーが途切れ途切れになるので
    観客を置き去りにする危険性があるんですよね…


    しかしそこは
    後に『ダークナイト』や
    『インセプション』のヒットで
    巨匠の仲間入りを果たすことになる
    クリストファー・ノーラン監督!


    その片鱗を見せつけるかのように
    観客の興味を惹きつけながら、

    あくまでもエンターテイメントとして
    映画的カタルシスに結びつけた手腕には
    心底驚いたし(◎o◎)


    何よりその発想の妙!


    ある意味やったもん勝ちなアイデアなんやけど、

    それでもパイオニアは
    無条件にスゴいし
    偉いんです(笑)



    観る者を圧倒する
    主人公レナード(ガイ・ピアース)の
    妻を殺した犯人への凄まじい執念。


    簡単な記憶は
    忘れてもいいように
    ポラロイドカメラで撮り、

    掴んだ大事な手がかりは
    決して忘れないために、
    その都度レナードは
    自らの体に
    刺青として残していくんです。


    妻を亡くし
    記憶を失くした主人公の
    哀切が痛いほど伝わってきて
    胸が痛くなります。



    復讐の永遠のループが
    なんとも切なくて、
    やりきれない作品ではあるけれど、

    曖昧な人間の『記憶』とは
    何かということを
    考えさせられるし、


    大絶賛した
    スティーヴン・ソダーバーグ監督や
    後続に与えた影響も含めて
    一見の価値はある作品だと思います♪

  • 天才クリストファー・ノーラン監督の最初の長編?2作目?そんなの。
    頭フル回転させて真剣に観たけど(笑
    ついていくの必死。

    まず、主人公レナードの奥さんが強姦・殺害され、警察があてにならないから自分で犯人を探し、復讐しているんだなぁ?
    って言うおおまかなあらすじが見えます。
    もともとレナードは保険会社の調査員であり、自分と同じような前向性健忘症の患者を調査したことがあるので、その患者サミーのようなへまはしない、おれはとにかくメモる!!と何かにつけて言ってる。

    映画の作りは時系列が反対に作られており、また合間にモノクロ部分があります。このモノクロ部分は主にレナードが電話で誰かにサミーについて話している部分。

    結局、レナード自身が愛する奥さんを死においやり、その事実を受け止めることが出来ずに強姦されたときに殺害されたんだ、、と犯人に復讐することで自らの命を長らえている。
    テディはそんなレナードに協力しながらも記憶障害を利用して麻薬密売人から金をふんだくったりしてぼろもうけ。
    レナードは他のナタリーなどからも利用されていたんでしょう。

    記憶が10分しかもたないだなんて、、、、、
    せつなすぎます。
    記憶の蓄積があって、はじめて対人関係もなりたつんだし、あんなポラロイド写真とメモだけでは間違った記憶ができたりする
    テディを犯人と決めたのとか、ナタリーが親身になってくれてるとかって間違った判断で作ったメモだもんね。

    あああああああああああああああああ
    難しすぎて頭が痛い。

    最初、気付かなかったけどナタリー(キャリー=アン・モス)はマトリックスのトリニティーですね、、マトリックスの方が先にできてるけど老けてた(笑

    そして回想にしか出てこないレナードの妻はCSIのサラでしたよ~~
    サラ!!映画にも出てたんだ♪

  • ノーラン作品はややこしい(笑)

    でも、この作品はシビれた(^o^)/

    この雰囲気好きです。

    デビッド・ボウイの歌がハマる。

    エンディングで余韻に浸れる(^o^)/

  • 『インセプション』もよかったけれど日常で現実的な分、こちらがより好み。この映画もまず発想の勝利。インセプションが多層ならこちらは断片。過去がないとアイデンティティが確立できないと言われるけれど、ある時点より昔はあるがそれ以降は10分間しか記憶が保てないというのも怖くて周りも自分も信じられないアイデンティティの崩壊を招きそうなことなんだね。観ている方も色々と疑って観るんだけどそれでも主人公と同じく騙された…最後に最も信じていた者に。
    自分の理解度が正しいか映画の解説サイトで答え合わせしたけれど、細かい所は分かってなかった。でも悔しくはない。監督凄いとあらためて思う。

  • 『やつのウソを信じるな・・・』

    と書かれた一枚のポラロイド写真。
    主人公は10分間しか記憶できない男レナード(ガイ・ピアース)。
    彼の記憶を唯一証明してくれるものが、男自身が撮った写真、メモ、そして最も大事な情報を彫った全身の刺青。

    男の目的は一つ。
    妻をレイプし殺害した犯人を捜し出し、復讐すること…。

    ストーリーを書いてしまうとこうなるのだが。
    本作では、「時間軸」は最後に当たる部分から始まる。そこから大まかに10分ずつ過去の出来事が映されてゆく。つまり過去へ過去へと時間軸を逆行するわけだが、その合間合間に順行する話がモノクロで映されてゆき、やがて「逆行と順行が出会う時間軸」で真実が明かされるというストーリー形式になっている。

    このように展開する映画は今まで観たことがなかった。
    なんとも新鮮かつ斬新、ユニークな構造で作り上げたクリストファー・ノーラン監督のデビュー作である。記憶や思い出(=メメント)というものの不確かさを痛感させる面白さがある。

    この構成によってサスペンス性を作り出しているのが、この作品のうまいところで、短期の記憶しか持たないレナード同様、観客も情報がないままにストーリーを追わなければない。十分に頭の整理がつかないまま、10分ずつの細切れの時間を観客は体験することになる。時には人にだまされ、殺されそうになるレナード。しかし記憶がないためその理由がわからない。その心細さを観客も共有することになる。

    記憶はもたないが、事実は変わらない。

    レナードは事実に苦しんで自分の中での「真実」を作り上げてゆく。記憶を持たない彼にとって、「真実」を作ることは容易。10分前に会った人や得た情報も忘れてしまう以上、彼にはタトゥーや写真、メモなどの記録にすがって生きるしかない。「正常」な思考はできるので、その記録を改ざんしてしまえば、事実は変わらないが自分の中の「真実」は変更できる。また、誤解に基づく間違った記録を作ることでも「真実」は出来上がる。
    そして、「真実」を繰り返し反芻することで、事実から救われる。
    この点が本作の伝えたいこと、つまり一番肝心な部分だと思う。(←個人的に)

    テディは「誰にでもある」と言う。観客である我々にもあるのかもしれない。

    『忘却は人間に与えられた最大の救いの道であり、最大の罪。』

    忘れてしまえば楽なこともたくさんあるし、逆に忘れられてしまうとすごく悲しい。

    なんだか自分はこれを観終わった後、妙に切なくなったのです…

    だってすでに今日食べた朝ごはんの献立を忘れていたのだから…(笑)

  • わずかな時間しか記憶がもたないレナード。彼が追うのは妻を強姦し殺害した犯人。周囲の人々は彼の記憶障害を自らの目的のために利用しようとする。果たして本当に信用できるのは誰なのか。真実はどこにあるのか──。

    「世にも奇妙な物語」感。
    何を信じるかは自分が決めている。「記憶」はあまりにも頼りない。かと言って「記録」だって感情を排除することはできなくて。
    やっぱり、究極、人は自分に都合のいいようにしか物事を見られない。悲しいけれど。
    その悲しさを観客はずしっと受け止めることになる。まあしんどいし、もう一回みよ!ってテンションにはなかなかなれないけど、でも名作だと思いますよ。

    この映画の最大の教訓は何か言うたら、メモするときは日時までちゃんとメモるんやで!いう話でっしゃろなア。。

  • 傑作!リバースの形で描かれていく物語は進んでは戻る形を繰り返していくわけだけど、見ていると記憶と自分に対して、不安になってくる感覚が面白かった。同時に不安が快感に変わる表現の面白さがあると思う。作品が終わったあとも不安が残っていく感覚も好きだったなぁ・・・!

  • 2000年 クリストファー・ノーラン

    正直今までノーラン監督の作品にあまりハマれなかったけれどこれは素直にハマれた!面白かった!

    多分監督の映画って少々理屈っぽいのだと思う
    この映画はその理屈っぽいところとミステリーっぽい感じがうまく入り組んでてあっという間に見終わってしまった
    もう一度見たくなる映画

    事件の終わりからさかのぼる様に撮るというやり方も面白い 解説サイトなんかを読んだ後もう一度見るとさらに面白い
    しかし見ていると気がついてくる「あ、こいつ嘘ついてる」とわかる瞬間は結構怖い しれっとなにごともなく嘘をついている 自分の為に

    バッドマンとかそういうのじゃなくてこういう理屈攻めでオッケーな映画もっと撮ってほしいな…

  • 今まで見た中での最高傑作のひとつだと思う。最初の30分は『何だ何だ?』、一旦構成がわかり始めてくると、ラストまであっという間。
    結末は最初で明らかになっているのに、そこに至るまでの経緯がようやく見えてくるのがラスト20分くらい。最後にすべてが一本の線で繋がって、白黒の映像がカラーになっていることに気づいた時、そしてエンドロールの最後に浮かび上がるタイトルを見た時、これは完全にやられたと思った。何度も見たい映画か?と言われれば否だけれど、ここまで鮮烈に記憶に残る映画を見たのは久しぶり。ノーラン監督作品、ますます好きになっちゃったよ。

  • かの有名なダークナイト三部作を手がけたクリストファー・ノーランが監督するミステリー映画。短期的な記憶を十分程度しか保持できない主人公が、残したメモやタトゥーに目的を記すことで克服し、奥さんをマワして殺した犯人を追いかける、っていうサスペンスもの。

    この映画。何がすごいかって、起承転結が逆転してるの。つまり、いきなり犯人が主人公に殺されちゃう。それだけだと「ミステリー小説をオチから読むとかないわ……」って思うはずなんだけど、どうにも主人公を取り巻く連中が腹黒い嘘つきしかいなくて、主人公を体よく利用しているらしい。実際に殺された人物は妻殺しの犯人ではなくて、ある人物によって主人公はそいつを犯人であると誤認するんだけど、こういうミスリードを結果から紐解いていく、となると、なるほど起承転結が逆転していないとこんな映画はできない。それでいて、話のオチは起の部分にちゃんと用意してあって、回文的な面白さもある。

    あと、この映画演出がいい。ひっくり返った時間軸はカラーの映像で、一部の回想はモノクロで、って感じなんだけど、これがすごく効いてる。どれが過去でどれが現在かをまとめながら見ていくと、話の流れが頭の中で組み上がっていく仕組みになっている。技巧派の小説を映画にした、みたいな作品。実際小説が元ネタなんだっけ。

    見るとかなり疲れる、けど個人的には面白く観られた。ミステリーが好きならオススメ。

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