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- / ISBN・EAN: 4988102947316
感想・レビュー・書評
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アイドルグループの「CHAM」に所属する霧越未麻(きりごえ みま)は突如グループ脱退を宣言し、女優への転身を計る。
未麻は事務所の方針に流されつつも、かつてのアイドルからの脱却を目指すと自分を納得させる。
初出演のドラマはセリフが一言だけの端役から始まり、続いてレイプシーンを演じることとなる。さらにはヌード写真集のオファーが来るなど、アイドル時代からは考えられなかったような仕事をこなしてゆく未麻。
「CHAM」以来のファンたちは未麻の厳しい現状を嘆くが、彼女の女優生活は次第に軌道に乗り始める。
しかし、人気とは裏腹に未麻は現状への不満を募らせ、アイドル時代の自分の幻影さえ見るようになる。
レイプシーンやヘアヌードは本当の自分の姿なのか。自分が望んだことなのか。
そんな疑問を抱く中、インターネット上に未麻になりすました何者かがウェブサイトを開設。
しかしその内容は虚実を織り交ぜつつも、まるで未麻本人が書いたかのように詳細を極めていた。
未麻はストーカーに監視されていたのだった。「アイドルとしての未麻」が更新を続けるウェブサイトを見て、未麻は精神的に追い詰められる。また、未麻の事務所に手紙爆弾が送りつけられたり、関係者が次々と殺される事件が発生する。
果たして犯人は、何者なのか?
アイドルだった未麻が、女優に転身する中で、自分のなりすましやサスペンスドラマでのレイプシーンの撮影やヌード写真集の撮影の中で神経をすり減らし、自分のアイデンティティーが崩壊寸前にまで追い詰められていくサイコサスペンスの鬼気迫る描写は、アイドルだった未麻の中の少女性と大人の女性に脱皮しようとする自我のせめぎ合いでもあり、ダーレン・アロノフスキーが「レクイエム・フォー・ドリーム」「ブラック・スワン」で引用するためにわざわざ実写化権を購入したのも納得のリアルさと怖さ。
ただ連続殺人事件の謎解きが、ありがちな感じなのが残念。
芸能界の残酷さを描くバックステージものとしても楽しめる傑作サイコサスペンスアニメ映画。 -
人気絶頂期にアイドル・グループから脱退し、女優に転身を図った美少女・未麻。ある日、彼女のもとに熱狂的ファンらしい人物から脅迫めいたFAXが届く。やがてその行為はエスカレートし、未麻は次第に身の危険を感じるが…。
アイドルから女優に転身した霧越未麻の身に起こる奇怪な出来事の数々。それらが劇中劇とリンクし複雑化していきます。
この現実と幻想の境界線が分からなくなる演出が実に巧妙です。恐怖と混乱を掻き立てるようなBGMも良いですし、アニメならではの手法も取り入れられていて非常にクオリティーの高い作品だと思います。 -
自分を見失うと、
誰かが自分を乗っ取ってしまったりするのかな。
背筋が凍る瞬間もあったけど、
すごく引込まれた。
さすが今敏。
本当に惜しい人を亡くしたと思う。 -
おもしろかった、けど、もう観たくない。
ああ、でも、やっぱりおもしろい。 -
ヤーン、面白いこれ、ていうか大好きかも。
なんかもう伏線がわさわさ出てくるんだけども、ぶっちゃけ途中からよく分からなくなってくるけど、勢いがあってそんなのどうでも良くなってくる。
最初から旧き良き?アキバ感あり、アイドルあり、絵のタッチも、何から何まで昭和感たっぷりだけど、今って令和ぞ?でもそこはめげずに最後まで見るべき。最後の熱帯魚が生きてる部屋の中のシーンとかゾクゾクして最高。
というわけで、この人の絵はもへーってなるけど、大概面白いな。 -
結局よく分からない映画なんですけれども、なぜか退屈せずに最後まで観れましたねぇ…社畜死ね!!
ヽ(・ω・)/ズコー
妄想だかなんだかよく分かりませんけれども、インターネットが出始めた頃の世の中なのかな? 時代設定は…まあ、そんなアレでなかなかアニメ映画としては衝撃的なシーンがあるなど、現代で放映するなら年齢制限されそうな映画だと言わざるを得ないですね!
なんか監督の解説が特典映像として収録されていますけれども、レンタルの期限切れ、ということで観ずに返却します…海外版とか安く手に入るのなら買ってもいいかな…みたいな映画ですね(?) さようなら…。
ヽ(・ω・)/ズコー
このレビューを拝読して、もう一度観てみたくなりました。
ただただ「すげー」と思っていたのが、いまだったらどういう風に感じられ...
このレビューを拝読して、もう一度観てみたくなりました。
ただただ「すげー」と思っていたのが、いまだったらどういう風に感じられるのか。
でも、ちょっぴり怖い気もします。
当時観た時に一番怖かったのは、やっぱりラストで、
鏡の演出が強烈に印象に残ってましたよ。
だいぶ置いてからまた観ると、違...
当時観た時に一番怖かったのは、やっぱりラストで、
鏡の演出が強烈に印象に残ってましたよ。
だいぶ置いてからまた観ると、違ったとこに目が行ったりして面白いですよね。
この作品だと、犯人を知った後で2度目を観ると
犯人の心理状況を想像できて、そこが面白かったです。
いまだに途中の一箇所の殺人はひっかかってるんですけどね・・・。
色々考え出すと色んな解釈ができてしまって、
実はそこの部分がちょっと怖い気がします・・・。