ナイン・ソウルズ [DVD]

監督 : 豊田利晃 
出演 : 原田芳雄  松田龍平  千原浩史  鬼丸  板尾創路  KEE  マメ山田  鈴木卓爾 
  • ポニーキャニオン
3.62
  • (52)
  • (65)
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  • (13)
  • (1)
本棚登録 : 429
感想 : 74
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988013628809

感想・レビュー・書評

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  • ★~集団脱走犯9人の魂はどこへ向かうのか・・・~★

    監督は、あの「青い春」の豊田利晃です。

    出演者は、原田芳雄、松田龍平、瑛太、北村一輝、
    松たか子、井上順、千原浩史、板尾創路などなど

    息子殺し、父親殺し、同級生10人殺しなど錚々たる受刑者9人が
    脱走して自分たちのやり残した思いや過ちを清算しようとするお話。

    金子ミチル(松田龍平)とノボル(瑛太)は兄弟、
    ミチルは父親を殺し刑務所へ、
    そして脱走して弟に会いに行くが、
    ノボルは信じられないハレンチ男になっていた。(ホント)

    ノボル(瑛太)見た時、クズすぎてビックラ!
    とことんサイテー男演じてます。

    で、脱走犯のリーダー、長谷川(原田芳雄)は、
    時間にうるさいが人情ある悪党を貫録でやってましたね。

    9人のそれぞれの魂がモヤモヤで面白かったです。

    冒頭に個々の犯罪経歴や刑期紹介があるとても親切な作品で分かりやすい。

    なかなか

  • 2003年 日本 120分
    監督:豊田利晃
    音楽:dip
    出演:原田芳雄/松田龍平/千原浩史/マメ山田/松たか子/鈴木杏/瑛太
    http://www.littlemore.co.jp/9souls/

    弟と口論中の横暴な父親を殺して刑務所にやってきた金子未散(松田龍平)は、同じ房の男たち8人と一緒に脱獄する。彼らは山中でヒッチハイク、奪った赤いバンで、刑務所で同室だった偽札王の山本(國村隼)が、偽札を隠したという小学校の校庭を目指すが…。

    主人公たちは全員凶悪な犯罪者、脱獄後も悪事をしつつ珍道中を繰り広げていく。こういうのなんていうんだろ、悪漢ものだけど、けして痛快ではない。かといって彼らをただの犯罪者と断罪するにはあまりにも彼らの必死さが切ない。

    9人のうち、まず元医者で、患者の自殺幇助の罪で服役していた白鳥(マメ山田)は、奪ったバンの持ち主であるストリップ劇場で、かつて愛したストリッパー伊藤美咲と再会。彼女のもとに残ることを選ぶ。残った8人は偽札を探しにいくが、埋められていたのは小学生のタイムカプセル。出てきたガラスの鍵を、松田龍平がもらう。

    怪力の男・牛山は、食事に入った店でウエイトレス(京野ことみ)に一目惚れ、この店でバイトして人生をやり直したいと残るが、のち指名手配が発覚して逮捕。元AV監督で、AV女優の恋人(唯野未歩子)の浮気相手を殺した亀井(板尾創路)は、その恋人に会いに行ったところを警察に待ち伏せされていて逮捕。

    孤児院で育った宍戸は、チンピラ時代の弟分の北村一輝から大金を奪い、それを自分が育った施設に持っていくが、施設はすでに廃業しており、残っていた鈴木杏にお金の受け取りを拒否され、結局追ってきた北村一輝に殺されてしまう。暴走族時代に仲間を4人殺した一馬(千原ジュニア)は、地元に戻るがかつて殺した相手の仲間に殺される。その他の者も、逮捕または落命。

    9人のリーダー格で最年長、息子殺しで服役していた長谷川虎吉(原田芳雄)は、娘(松たか子)の結婚式にかけつけ、パチンコ屋で強盗したお金を渡そうとするが、もちろん拒否られる。

    松田龍平は、弟(瑛太)に会いに行くが、弟はローン会社を経営して弱者から搾取している。松田龍平は父親を殺したが、その遺体をバラバラにしたのは実は弟の瑛太で、兄は弟を庇いすべての罪を被っていたが、弟はそんな価値のない人間になりさがっており、思い余った兄は、弟を煉瓦で殴り殺害。

    血だらけの松田龍平に、あのバンのクラクションの音が聞こえる。バンには、他の8人の男がすでに乗り込んで、松田龍平が来るのを待っている。彼はガラスの鍵を取り出し、扉を開けた…という幻想的な終わり方は良かった。人生をやり直したい彼らの切実さはやるせないくて、妙に心に残る。あとdipの音楽がカッコ良かった!

  • 初めて見た豊田監督の作品がこれだった。異常にかっこいい、というか衝撃的だった。主要な登場人物のほとんどがあっさりと自らの破滅や死に繋がる道を選ぶ。わかっていても。
    千原ジュニアと松田龍平が自転車に二人乗りするシーンが好きだ。寂寞とした、だのに何故か暖かい気持ちを感じさせるシーン。
    最後に主人公は何をみつけたんだろう。ベタだけど希望なのかな。この救いの無い映画のクライマックスに。

  • 時代の流れを感じた
    2003年に制作されたこの映画
    あの頃の私だったらきっとすごく好きだった気がする
    昔は悪い人たちの映画が好きだった
    どうしようもないダメで人最低だけど人間くさい男に親近感を感じてた

    でも、今の自分の目線で観たら、なんか虚しい気持ちになる
    自分がかっこいいって思ってたものってなんだろう自分は何をかっこつけてたんだろう
    みたいな
    なんか切ない気持ちになった
    そしてこの映画にも狙ってる感を感じて、多少楽しみながらも虚しいような変な気分

  • (2003年作品)

  • 悪いやつに感情移入して
    切なくなってしまった

  • すげえよい…よくない?
    ポルノスターが面白かったから観た、うん、正解だな
    尾をひくエンド、面白いキャスティングw
    松田龍平はやっぱ美人やな…とても役がハマってた。そして北村一輝は…w
    dipの曲も素晴らしい

  • 刑務所から脱獄した9人の話。

    10年以上前の映画だけど、今有名になっている俳優陣がたくさん出ていたのでびっくりした。
    脱獄しても幸せな生活が送れるわけはない。見ていてハッピーになれる映画ではない。後味が…

  • くだらな、おもしろおかしい。脱走映画。

    なんでこんなのがすぐ捕まらないのかとか、ツッコミどころばかり、ところどころで出てくる美人女優が見どころかも。

    伊東美咲久しぶりに見た。

  • こうゆう仲間もの好き!

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著者プロフィール

1969年大阪府生まれ。1991年、阪本順治監督の『王手』の脚本家として映画界に登場。その後、阪本順治監督『ビリケン』(1996年)の脚本を手掛けた他、演劇部隊や劇画の原作なども手掛ける。1998年、千原浩史(千原ジュニア)主演『ポルノスター』で監督デビュー。その年の日本映画監督協会新人賞を受賞する。2001年に初のドキュメンタリー映画『アンチェイン』を監督。2002年には人気漫画家・松本大洋の『青い春』を松田龍平主演で映画化し、大ヒットを記録。ドイツのニッポン・コネクション映画祭で観客賞を受賞。2003年『ナイン・ソウルズ』、2005年、直木賞作家角田光代の原作『空中庭園』(主演:小泉今日子)を監督。2009年『蘇りの血』(主演:中村達也)、2012年『IM FLASH!』(主演:藤原竜也、松田龍平)、2014年『クローズEXPLODE』(主演:東出昌大)を監督。2015~2016年舞台『怪獣の教え』を演出。2018年『泣き虫しょったんの奇跡』(主演:松田龍平)、2019年短編映画『狼煙が呼ぶ』を監督。2020年ドキュメンタリー映画『プラネティスト』が公開。

「2021年 『7.24映画戦争2019-2021』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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