グリーンマイル [DVD]

監督 : フランク・ダラボン 
出演 : トム・ハンクス  デヴィッド・モース  ボニー・ハント 
  • ポニーキャニオン
3.96
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感想 : 199
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988013628304

感想・レビュー・書評

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  • 内容(「Oricon」データベースより)
    スティーブン・キング原作の小説をフランク・ダラボン監督が映像化。双子の少女を殺害した罪で刑務所に送られてきた死刑囚と、彼の起こす奇跡によって幸せになっていく周りの人々の心の交流を描いた感動のヒューマンドラマ。出演にトム・ハンクス、マイケル・クラーク・ダンカンほか。



    感動のヒューマンドラマというか...ファンタジーというか...
    奇跡の人、ジョン・コーフィを死刑執行してしまうことに理不尽だと思ってしまうのは あまりにも単純すぎなのでしょうか...
    ジョンの望むとおりになったので これで良かったのでしょうか...

  • つい最近の作品だという印象があったけど1999年なので、もう20年も前の映画。当時、後輩が観たと言うのでどういう内容だったか訊ねると、「尿道炎の話ッスよ」という返事が。いや間違ってないけど違うだろ笑。
    久しぶりに観返したけど、3時間以上もある長い映画なのに、飽きずに観れた。

    『手錠のままの脱獄』という映画のことを調べていて、「マジカルニグロ」という言葉があることを知った。そして『グリーンマイル』はその典型であると。(マジカルニグロについて、最も大きな声で言ってるのは当然、スパイクリー監督だ)

    黒人問題や人種差別に関わらず、問題なのは「無自覚な差別意識」。黒人は優しくて良い奴、障害者は純粋で良い奴……などのステレオタイプ。差別意識の反動で、逆転させている。これを解消するには「良い奴も悪い奴もどちらも描けばよい」。
    ただ、作劇上なかなか難しい面もあるだろうし、マジカルニグロなんかは黒人差別が変革していく過渡期の現象なのでは。そう思いたいし、そうなって欲しい。

    スティーブンキング作品はだいたい5パターンぐらいに類型化できる。『グリーンマイル』は超能力+ヒューマンドラマ+ホラー。イヤミス要素も強い。
    監督は『ショーシャンクの空に』のフランクダラボンで、この後に『ミスト』を撮る。キャリア初期にもキング原作ものをやっているので、たぶんファンなのかと。ちなみにフランクダラボンは『ブレードランナー』の大ファンでもあるそう。

    この作品は、「神様が黒人である」という話。ジョンコーフィの頭文字JCは、イエスキリストと同じ。神様の容姿が悪魔であった『幼年期の終り』や、神様が異形の怪物であった『シェイプオブウォーター』なんかと実は近いのではと。
    (近代はキリスト教や神の存在の否定から始まった。そして科学技術の発展とともに、ファンタジーや神話に科学的な理屈づけがなされたのがSFの成り立ち。人類の創造主は宇宙人だった……という類型は、そのまま神を宇宙人に置き換えたもの。キングがデビューしたのは丁度オカルトブームの頃で、キリスト教の奇跡が超能力に置き換わっている)

    この映画の問題と同時に巧妙な点は、1935年なのに黒人差別がはっきりと描かれていないこと。残酷描写はかなりあるのに、ジョンコーフィがボコボコにされたり嫌がらせを受ける描写はない。
    理由はコーフィが大柄で、他の囚人や看守がビビっていることや、映画としての意図的な空白、「言わなくてもわかるでしょ?」というやつ。観客に想像させる、この点は巧妙だと思う。

    もうひとつ巧妙なのは、キングの底意地の悪さ笑。とある囚人に対して看守がする、精神的な追い詰め方とその逆転劇で、あーすっきり!と。『キャリー』なんかも、学校という閉鎖空間でのいじめ。追い詰めて追い詰めて追い詰めてからの逆転劇だった。

    私が昔から感じているのは、この映画は死刑制度について重点が置かれているのではということ。この時期だと『デッドマンウォーキング』('95)や『トゥルークライム』('99)など、死刑制度についての映画が散見される。
    それ以前だとフランス映画の『暗黒街のふたり』('73)なんかがあって、フランスのギロチン刑が描かれている。
    ギロチンは見た目には残酷だけれど、一瞬で死ぬのでそこまで苦痛はないのでは。日本だと切腹→介錯で斬首なので、よけいにそう思える。
    『グリーンマイル』の電気椅子は死ぬまで電流を流し続けるので、ものすごく苦痛だと思う。この映画では、その残酷描写は多くされている。

    ストーリーは年老いたポールの回想によって語られる、入れ子構造の二段オチになっている。大オチの部分は、手塚先生の某作品に近い。自殺すれば良いのにというのがツッコミどころだけど、キリスト教的世界観だからタブー。
    ところで神様ジョンは死に、ポールは生きる……というのはキングのビートルズに対するオマージュなのかな?

    聖クリストファーのネックレスを渡されるシーンがあるけど、聖クリストファーは伝承によって「大男で犬の頭をもつベルベル人」だったりする。これはゲイリーシニーズが犬の話をするシーンと繋がってる気がする。

    俳優陣だとやはりサムロックウェル!最近の『スリービルボード』の源流的な役柄。トムハンクスと『フォレストガンプ』で共演したゲイリーシニーズや、『プライベートライアン』でスナイパー役を演じたバリーペッパーが再共演している。そしてハリーディーンスタントン等、キャストは全員ハマっている。

  • 何と感動的というか、泣ける映画なのだろう。双子の少女を強姦殺人した罪で死刑囚となってしまったジョン・コーフィ。でもそれは冤罪。刑務所の看守達もそれがわかり、逃亡を進めたがそれを断ったジョン。最後、看守達が泣きながら死刑を執行する場面は忘れられない。

  • 僕は好きな1本です。2時間の映画が実はスティーブン・キング原作の小説では6冊にもなる作品です。

    6冊を2時間に凝縮して撮られたこの作品は素晴らしいと思いました。

    これを嫌いな映画だと言う人もいますが、案外素敵な気持ちを持った人かもしれません。白が黒になる内容的には理不尽なのかもしれません…なんせラストシーンで思い切り落とされちゃいますからね…

    「グリーンマイル」

    トム・ハンクス主演の名作です。僕的にはやはりジャクソン2等兵ですね?だれ?w

    看守で一番若い役を演じるバリー・ペッパーですね。彼は制服がよく似合う。いろんなジャンルを演じれる彼は大好きですね。

    これは全体的に脇役人がいい顔ぶれでトム・ハンクスの演技はもちろんのこと、いい仕上がりだと思います。まだ観てない方にはお勧めです

  • 何度見ても泣けるー!

  • こら凄いわ。3時間全く飽きずに見られた。マジックリアリズムとサスペンスと丁寧な伏線回収。映画の見本ですね

  • 午前10時の映画祭で観てきました
    感想としては私的にはファンタジー要素が合わなかったです 
    なんでジョンはあのような力を得たのか、そこをもっと掘り下げて欲しかったし謎のまま終わるのが気になりました
    パーシーもひどい奴だけど受けた制裁が酷いように感じました
    ジョンも冤罪なのに死刑になるのが納得できなくてどうにか生き延びて欲しいと思ってしまった
    感動まではしなかったけど考えさせれる映画だと思います、多分キリスト教とかもっと知ってればより理解できたのかな?と思います

  • 不思議な映画。最初から最後まで決して気分がいい映画ではないが、、悲しい映画だと感じた。

  • 不思議な力を持つ黒人の囚人。彼は心優しき男。
    そんな彼と看守の交流。ラストは浦島太郎のような、ハッピーエンドともバッドエンドともとれる絶妙な色味。
    人の優しさに触れられる、そんな映画。

  • 『グリーンマイル』日本版劇場予告編
    https://www.youtube.com/watch?v=v9yjoZNcaIg

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