阿部一族  ディレクターズ・カット [DVD]

監督 : 深作欣二 
出演 : 佐藤浩市  蟹江敬三  藤真利子  渡辺美佐子  杉本哲太  真田広之 
  • 松竹ホームビデオ
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988105027671

感想・レビュー・書評

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  • 1995年放送。

    江戸時代初期に肥後藩で起きた重臣一族の取り潰し事件を題材にした、森鷗外の歴史小説『阿部一族』が原作。

    肥後藩藩主・細川忠利は死の床で家臣の殉死を禁じたが、忠利の死後、追い腹を切る家臣が続出。君主の遺言を守り、生きて新藩主・光尚に仕える道を選んだ阿部弥一右衛門(山崎努)は、他の家臣たちから陰で臆病者呼ばわりされてしまう。
    阿部家の名誉のために殉死を決意する弥一右衛門だが、それが結果的に光尚の怒りを買うこととなり――……。

    めっちゃめちゃ面白かった……!
    「武士」も「忠義」も私は物語の中でしか知らないのだけれど、そのグロテスクな面をまざまざと見せつけられた感じ。
    子どもが巻き込まれるのは本当に辛い。もう……何なんだよ……何なんだよ封建社会……!!!

    全編熊本弁にテンション超上がりました。さすが豪華キャスト陣。
    特に権兵衛役の蟹江敬三様が凄まじすぎて夢に見そうです。

  • 再鑑賞。華麗な殺陣や目が離せないドラマチックな演出が深作監督っぽいなぁと思ったらやっぱりそうだったw
    腹を切らなければ陰口を叩かれ、腹を切ってもその思いは上に届かない…行為は違えど、今の社会にも通じる人の世の生きにくさを痛感。
    結束した阿部一族の果てていく姿は無念で壮絶で悲しい。深作監督の描く滅びの美学は印象的で、ずっと心に残り続けている。

  • [○10/11/14鑑賞]一応史実がベースの小説らしい。このアナロジーはいろいろと利用できそう(説明は難しいけど・・)。細川忠利の死にともなう殉死をめぐる話。殉死ってすごいなぁ、と考えさせられた。熊本の肥後藩での話なので、全編を通して九州弁。懐かしい。しかしこの映画、小さい頃に観ていたら怖いだろうな(笑)。ちなみ森鴎外の小説は青空文庫にあるようです。

  • 江戸時代初期、熊本・細川家で実際に起こった悲劇を基に、
    多勢の討ち手に対して、悲壮な覚悟で戦いに臨んだ
    阿部一族の最期を描く。
    深作欣二監督が、封建時代の武士道に圧迫された
    人間性を描いた森鴎外の傑作文学を、
    映像化した時代劇エンタテイメント。

  • 武士の妻というのは不憫なものだなぁ。

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