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- / ISBN・EAN: 4947864901790
感想・レビュー・書評
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~牡丹坊の戦い~。
中国・唐の時代。国政は腐敗し、反政府組織が乱立していた。中でも朝廷をおびやかす存在であったのが、最大勢力・飛刀門。その重要人物が牡丹坊に踊り子として潜入しているとの情報を、捕吏の劉(アンディ・ラウ)がつかむ。踊り子の名は小妹(チャン・ツィイー)。生まれつき目の見えない娘であった。客になりすました捕吏の金(金城武)が騒ぎを起こし、機をみて乗り込んだ劉は、小妹の非をとがめて逮捕を言いわたす。女将(ソン・タンタン)の必死のとりなしで、小妹が上手に舞うことができれば許すことにした劉は、鼓打ちの舞を命じる。小妹は動じることなく、絶技をつくして華麗な舞を繰り広げるが…。その後、突如として小妹が取った行動は、誰もが目を疑うものだった! あでやかに飾りたてられた牡丹坊が、今、修羅場と化す!
~原野の戦い~。
金と劉が酒を酌み交わし、小妹は獄につながれている。牡丹坊での彼女の振る舞いに、彼らは小妹を捕らえるだけの理由を得たのだった。その晩、金が牢に忍び込み小妹を救い出す。実は、小妹と共に逃走し、劉と示し合わせて飛刀門の本拠地をつきとめる策略だったのだ。彼は随風と名乗り、飛刀門の味方であることを小妹に告げる。劉の放った朝廷からの追っ手が、二人のすぐ後ろに迫りつつあった。辿り着いた花の咲き乱れる草原で、二人は窮地に追い込まれる!
~竹林の戦い~。二人は、霧におおわれた竹林の中にいた。どこまでも深い竹林を進む。次第におそろしい気配があたり一面を包み込んでくる。突然、鷹が獲物を狙うように攻撃が開始された。手に手をとって疾駆する二人。上空から次々と襲いかかる無数の追っ手。虚空を切り裂きながら竹槍が雨あられと降り注ぎ、金と小妹は絶体絶命の危機に陥る。
チャン・ツイイーの妖艶な魅力や投げナイフを使ったアクションや竹林でのワイヤーワークを多用した奇想天外でありながら華麗でリアルなソードバトルが満載で、アンディ・ラウ、金城武、チャン・ツイイーの三者三様の愛と切ない三角関係のラブストーリーが楽しめる1作となっています。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
チャン・イーモウは女性をうまく撮る。チャン・ツィイー綺麗でした。が、今イチ入り込めなかったのはなぜ?飛刀門の女首領がアニタ・ムイだったら本当に良かったのに。景色は美しい。
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映像、衣装がすばらしく美しかった。けど、ストーリーが_| ̄|○
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『LOVERS』(原題:十面埋伏)は、2004年製作の中国映画。張芸謀(チャン・イーモウ)監督が、前作『HERO』に次いで製作した武侠映画である。2004年8月28日日本公開。この映画は第57回カンヌ国際映画祭で特別招待作品として上映された。
エピソード:
映画終盤の雪原でのクライマックスシーンは、当初の予定では映画中盤に出てくるような一面の花畑で撮影される予定だった。だが撮影を予定していたウクライナの花畑の花がうまく育たなかった上に、季節外れの大雪というハプニングが起こったため、急遽雪原でのシーンに変更された。
当初は飛刀門の女首領・大姐役として、梅艶芳(アニタ・ムイ)の出演が予定されていたが、彼女の死(癌による40歳での若すぎる死)によって幻に終わった。代役は立てられず、映画の終わりに「アニタ・ムイにささぐ」という献辞が捧げられている。
あらすじ:
唐王朝がその衰退を呈していた9世紀中頃の中国では、政治の腐敗から国内各地に反政府組織が乱立していた。飛刀門という反乱組織を討伐するよう命を受けた捕吏(罪人を捕まえる役人)の劉(リウ)は、美しい盲目の踊り子・小妹(シャオメイ)を反乱組織の前頭目の娘と目して捕らえ、組織の情報を白状させようとする。口を割らない小妹を組織の一員であると確信する劉は、同僚の捕吏の金(ジン)に小妹を救出させ、逃亡の行方を追って組織の拠点をつきとめようと策をたてる。金は小妹を牢から救いだし共に逃避行の旅を続け、劉も2人の後を追う。2人の男と1人の女のあいだには、それぞれの策略と思惑と愛とが交じり合い、壮絶な最後に導かれて行く。(ウィキペディア): -
原題は十面埋伏。カコイイ!
チャン・ツィイー! 彼女の美しさを十分堪能しましょう。それに尽きる映画。
アクション・シーンも素晴らしいけど、それも彼女の美貌と美しい肢体があってのこと。格闘技系の女優としては、ピカ一です。
金城武。顔が整いすぎ。ほとんどアニメに近いぐらい。
彼の映画は初めて観たけれど、この先大変じゃないのかなあ。だって演技いらないじゃない、この顔があれば。性格を演じ分けるなんてできるのかなあ。
ところでチャン・ツィイー。
色が白いので、肩だけみせてもとてもセクシー。いいなあ。カワイイなあ。
斜め横からは見たとき、顔が薄くて(彫り深くない)キレイに見えない角度があるけど、東洋人だからね、しょうがない。
チャン・イーモウ監督の前作「HERO」では、アクションシーンがもはや幻想の域に達して、空ばっかり飛んでいたので、ちょっとついていけなかったけど(武術家というより仙人同士の戦いだったですね)、今回はそこは抑えて、わりとリアル・ベースの戦いになっていたので良かった。
ただ映画としてはグリ-ン・ディスティニーの方が上。そっちの方が波瀾万丈でもっと面白いので、見てない人はビデオでどうぞ。若々しいチャン・ツィイ-が見れます。
この監督は映像の美しさのためなら、少々話が破綻したってかまわないと思っている節があるんだけど(たとえば雪の中での対決シーンとか)、まあここまでやられたら、下手なツッコミはナシですね。
でチャン・ツィイーだけど、公式にはこんなふうに紹介してある。
「陶磁器のように白い肌の楚々としたたたずまいの中に、激しい気性と清廉な色香を秘めたヒロインを演じるチャン・ツィイー」
まったくその通り。
彼女が最初に踊る曲は、どこかで聞いたことがあるようなないようなと思ってたら、有名な歌でした。
調べたら、漢の楽人である李延年が、漢の武帝に妹を推薦するために歌った歌で、傾国傾城(絶世の美人)という言葉の元となったものです。
北方有佳人
絶世而獨立
一顧傾人城
再顧傾人國
寧不知傾城與傾國
佳人難再得
北方に佳人有り
絶世にして独り立つ。
一顧すれば人の城を傾け、
再顧すれば人の国を傾く。
寧んぞ傾城と傾国とを知らざらんや、
佳人再びは得難し。
北の国にたぐいまれな美女がいる。ひとたび流し目をくれれば男は城を投げ出し、ふたたびすれば国をも投げ出す。城を傾け国を傾けることの恐ろしさを知らぬわけではないが、このような美人はまたと得難い。
(岩波文庫 中国名詩選 上 松枝茂夫編)
たしかに遊郭で歌い踊る場面でのチャン・ツィイーは、この歌にふさわしいですねえ。 -
中国唐代半ば、反対勢力の飛刀門一派を捕える朝廷の役人、劉(アンディ・ラウ)、金(金城武)と一派の女・小妹(チャン・ツィイー)を描く。
樹木、馬、殺陣、衣装、光の色が美しい。
またある意味日本の題名の「LOVERS」は内容を現わしていて、劉、金、小妹の三つ巴の愛の行方が、途中から糸がほぐれつ絡まって行くのがスリリングだった。
見どころはチャン・ツイィーの舞踏と飛刀門の武術である短剣を飛ばしての立会。これがとてもよかった。特に冒頭の遊郭での舞踏は踊りから出たチャン・ツィイーならではではないか。
また日本の時代劇では日本刀による切り合いが殺陣として様式美があると思うが、この映画でも、太い刀と槍と中国式の服装での切り合いに、様式美を見た。”ありえない”美がよかった。
また場面場面での色の映像美がよい。
樹木の中を馬で駆ける金と小妹の場面では、樹木の灰色の幹、落ち葉の茶色、馬のこげ茶。
竹林の切り合いでの竹の緑、さしこむ光。
賊の拠点での竹林と衣装が共に竹色。
ネタバレです
なんとアンディ・ラウはここでも悪組織の潜入役。インファナル・アフェアが2002年、時置かずして同じような設定。あの顔貌だとそうなのかなあ。
2004中国 チャン・イーモウ監督
2018.9.13レンタル -
昔見たときは、傑作「HERO」の後で期待値マックス状態で見てがっかりしたのですが、今見ると悪くはないです。
序盤から太鼓を打つシーンの意味不明さにげんなりしますが、竹藪でのアクションや、やたら飛び回るナイフなど、映像インパクトは健在だし、作りが難解だった「HERO」に比べてストーリーがわかりやすいのは美点ともいえます。チャン・ツイィーの可憐さも特筆もの。余談ながらアンディ・ラウの役柄が「インファナルアフェア」と全く同じだったことに苦笑。 -
B-。見せ場なのだろうけど闘いの場面が長い。
トニーレオンが出てたのじゃなかったっけ? -
チャン・ツィイーがかわいくて
途中までは面白かったけれど、後半から恋愛にからんでくる展開がいまいちピンとこなくて、ストーリーに入り込めなかったのが残念だった
それでも
序盤はヒロインが盲目という設定なので『音』がとても重要なポイントになっていて、アクションとリンクしていたのが、とても良かった
後半からは、目の醒めるような鮮やかな色彩
ワダ・エミの衣装とマッチして、とても美しかった