ヴィレッジ [DVD]

監督 : M.ナイト・シャマラン 
出演 : ホアキン・フェニックス  エイドリアン・ブロディ 
  • ポニーキャニオン
3.34
  • (62)
  • (174)
  • (275)
  • (61)
  • (19)
本棚登録 : 1012
感想 : 191
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988013892606

感想・レビュー・書評

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  • 【ネタバレ注意】
    ・評判がいまひとつなので(シャマランはだいたいそうだが)若干敬遠していたが、意想外によかった。素直にツイストに驚くことができたからかもしれないが。
    ・まずは閉ざされた共同体モノが、癖に刺さる。
    ・赤が目に入るとギョッとしてしまう作りとか、木綿や麻であろう天然素材の衣装や、大道具小道具類が、とてもいい感じ。しかも雰囲気づくりではなく、話の根幹に係わるので、そこに意味がある。
    ・怪物の作りもばっちり。
    ・俳優が豪華なのもいい。ホアキン・フェニックス、シガニー・ウィーバーは嬉しいが、驚いたのはウィリアム・ハート。「蜘蛛女のキス」のモリーナだ!……ただのオッサンに成り果てて。
    ・そして誰よりも、ブライス・ダラス・ハワード。「レディ・イン・ザ・ウォーター」のストーリーちゃんと同じく、可憐で気丈で。今回は全盲で杖。時々杖をブン投げるのが可愛い。好きになってしまった。
    ・で、ある意味「100年跳んだ」とき、そこここに描かれていた違和感が一斉に落ち着く、緊密な静けさのような感覚に襲われた。
    ・町山智浩さんがレイ・ブラッドベリの短編に酷似していると指摘している(萩尾望都の漫画化で読んだ)。が、作中の長老会や大人たちの心理、意識、取り組み、って決してアイデア一本のものではなくて、かなり普遍的なものなのではないか。同じ現象は村だけでなかく、家族内でも起こり得る……そこに宗教がつけいったりもする。辛いのは悪意ではなく善意からこの環境が作り出されているという点で、それは国家規模のユートピア=ディストピアでも同じだろう。
    ・連想される作品も多く、考える材料にもなり、雰囲気も楽しめ、プチ恋もでき、おいしい一作。

  • 「シックス・センス」
    「アンブレイカブル」
    に続く、見る人をいかに騙すかがテーマの映画。

    やはりあっ!と驚かされます。
    前2作に比べてこっちも、疑ったり構えたり推理したりしちゃったもんで、その分衝撃が緩和して☆4。

  • 劇場字幕鑑賞

    世界観や設定が良かった。そうきたか。
    賛否両論らしいが私はあのドキドキ感がいつもとちょっと違って良かった。
    とにかく世界観が良かった!
    ラストの記憶を消せるならまた映画館で観たいなぁ。

  • シャマランの映画は毎回あれこれ言われるが、俺はシャマランを擁護することを職業としてるので、はっきりと言いたい。「ヴィレッジは傑作である」と。

    ただ、「ラストでなぜ自分自身をあれだけもったいぶったカットで出演させる必要があったのか」とはシャマランに問いたい。

  • シックスセンスの監督の作品です。
    シックスセンスがとても面白かったので
    ヴィレッジも絶対観たい!!と思ってたわけで。
    最初からかなり期待してた・・ってのもありますが
    始まりはかなり退屈でした。
    ってか、意味が理解できずなかなかストーリーに
    集中できませんでした。。
    (眠かったってのもあるんだけどね・・(-o-;)

    もう話もイマイチわかんないし
    「今日は観るのやめようかなぁ。。」と思ってた時に
    事件がおきそのあたりから「どうなるんだろう??」と
    ワクワクし始めました。
    最初わからなかったことも次第につながっていき
    最後には「なるほど・・そういうことか」と。
    でもシックスセンスのようなすごい結末ではなかったけど。。

    まぁ、確かに森の中って不気味だよね。
    ブレアヴィッチプロジェクトもそうだけど。

    サスペンスとしては真ん中くらいかなぁ。。。
    ワタシの中の1番は今のところ「アイデンティティー」かなぁ。
    点数で表すなら(10点満点)

    アイデンティティー 10点
    シックスセンス    8点
    ミステリックリバー  5点
    ヴィレッジ      4点

    です☆
    あくまでもワタシ個人の点数ですので・・あしからず。。

  • エイドリアン・ブロディだけ記憶に残っている。

  • 途中までは何だこの映画はと思った
    ハンディカメラや設置したアマチュアのカメラで
    子供たちが映しているって感じにしたいのだろうけど
    気持ち悪くて見づらくて、それがいいという人がいるのかもしれないけど、フレームが気になって中身に意識が行きにくい

    まあ退屈な状況が続いていたのでそれはそれでいいのかもしれないけど、終わり方もなんだかなあと結局二人の老人は何だったのか、祖父母を殺したのだろうけど・・・

  • 現代の資本主義とは疎遠の人里離れた小さな村。
    村の外にある森に足を踏み入れてはならない、というルールがある。
    シャマラン映画の特徴である大ドンデン返しは本作でも登場する。謎のルールは何を意味するのか。当初の前提がひっくり返り、ナルホドと膝を打つ快感を味わってほしい。

  • 別途

  • それは単なる迷信か、それとも神の警告か?村の掟に隠されたタブーが暴かれるホラー
    見どころ
    監督は、衝撃的な結末で毎度話題を集めるハリウッドのカリスマ、M・ナイト・シャマラン。恐怖の正体がわかりそうでわからない緊張感にハラハラドキドキ。
    ストーリー
    深い森に囲まれ外の世界と隔絶した村で、古い掟を守りながら暮らす人々。ある日、盲目の少女・アイヴィーの恋人が、彼女の友人に刺され大けがを負う。彼女は村の外に出て恋人のために薬を手に入れようとするが、それは掟を破ることを意味していて…。


    かなり難解な作品だなという感じですが、観客に思考の参加を求める数々の文芸作品を世に送り出してきたM・ナイト・シャマラン監督なので、この作品でもやってくれてるなという感じです。
    物語は中世のヨーロッパの町から離れた集落のようなところが舞台でした。ヴィレッジというタイトルからして村なのですが、古来からの伝統や伝説、言い伝えがしっかりしていてずっとそれが守られている感じです。村の外にある森の中に入ると悪魔のような存在に殺されてしまうという言い伝えを村の全員が信じています。
    勇敢で無骨なルシアスという男性が盲目のアイヴィーという少女と恋に落ち、婚約をします。しかし、アイヴィに片思いをしていたノアという男の子がその婚約の話を聞いてルシアスを刃物で刺します。
    その傷で窮地に陥ったルシアスを治すため、盲目の少女アイヴィが村の決まりを破り、森を抜けて街へ行きルシアスに必要な薬を手に入れてくると言います。
    村の全ての人は反対をしますが、父は村の外れの納屋にアイヴィを連れて行きます。その納屋の中で、時折見かけられる森に村人が入ったときにやってくる悪魔のコスチュームを触らされます。父は、ここで森の中に入ってやってくる悪魔は、村からの離脱者を出さないための嘘であったことをアイヴィに明かします。アイヴィは盲目であるため触った作り物の姿をよく把握してません。
    そして、悪魔が出るという言い伝えのある森を恐れつつも抜けていくとほんとに悪魔が追いかけてきます。
    上手くアイヴィが先刻落ちかけた、落とし穴に悪魔を落として逃げ切ります。そのとき、カメラに写った悪魔は悪魔コスチュームに身を包んだノアでした。彼は、悪魔の秘密を知っていたようでアイヴィの目的を邪魔してルシアスを諦めさせたかったのですが、落とし穴に落とされてしまい恐らく、誰にも発見される事のない状態になってしまいます。
    そして無事、アイヴィは森を抜けました。
    さて、ここからです。ネタバレもネタバレですが、複雑なホラーなので、解説してしまっても問題ないとしてナイトシャマランの仕掛けたホラーの怖さの紐解きです。
    森の外に出ると、中世どころか普通の現代の森林保護地区の外周の道路でした。盲目のアイヴィは必要な薬の内容がかかれたメモをそこで外周を走っていたドライバーに渡します。当然、渡されたドライバーもわけがわからないのですが、事務所に戻り仕事仲間に話すと、保護地区の人間と揉めるな関わるなといなされたので、盲目の少女の為にこっそりと必要な薬を事務所から持ち出し、渡します。アイヴィはそれを持ち帰り、村に帰って森の中で悪魔を倒し、街にいる謎の存在から薬を受け取って無事に帰ったということを話すことで、村の言い伝えは伝説ではなく事実に鞍上げすることになったというお話でした。
    ここで仕掛けられていた謎が、中世ではなったこと、集落を形成してその集落の中だけのルールが守られているときそれを全ての人間が守ること、それを盲目の少女がルールの中でしっかりと自分の目的を果たしたこと、恐らくノアはルールのピットフォールで死んでいくこと。
    以前、ウィッカーマンというニコラスケイジ主演の映画を観ましたが、ある私有地の集落の中で行われるホラーでしたが、このヴィレッジの怖さは直接的な恐怖をあおる怖さではなくて、人間の心理や、それが集団化したときに作られる現実の奇怪さを映像化したものでした。
    映画自体、地味に映りますがかなり良作だと思います。

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