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- / ISBN・EAN: 4988135546456
感想・レビュー・書評
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俳優さんたちの熱演も
映画の撮り方も大好きなんだけど
胸糞悪い。
些細な違いで
少しのズレで
誰しも被害者になりえるのに。
もちろん犯罪者にも。
その後に過去を本人がどんなに
乗り越えようとしても周りは忘れてくれない。
やるせない。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
悪がき幼馴染3人衆がある日、近所で遊んでいると不審な車が近寄ってきて、
その中からひとりを連れ去ってしまう。
それから25年後、成長した幼馴染たちを、数奇な運命が襲う。
何年か前に観たときはどこが面白いのか、全然分からなかった。
いま観終って、当時の僕は桁外れの馬鹿だったんじゃないかと落胆してしまう。
140分近い全編を通じた緊張感が半端ない。
それぞれが抱える暗さが影になり、やがて漆黒の闇へと
塗り込められていく演出はお見事。
主演3人がいずれも難しい役どころを驚異的な演技力で表現している。
ラストあたりでは、女の威厳とでも言えようか、
ここまで進んできた流れとは、ちょっと違ったスパイスを足すあたり、
小ニクイの一言に尽きる。
人生は、あの時、ああだったら、の連続である。
自分の努力が足りなかったのならまだしも、不可抗力で翻弄されるとき、
この悔やみは行き場を失い、自分を攻撃してくる。
それは25年経っても変わらない、人生の本質であり、人間の業。
イーストウッド監督は、少年時代と大人時代の背景セットを
一切変えないという手法を用いて、こんな哀れなアイロニーを仕込んでいる。 -
ボストンの小さな町イーストバッキンガム。犯罪社会から足を洗い雑貨店を営むジミーと、家族と共に平凡な毎日を過ごすデイヴ、そして刑事のショーンの3人は、今は特に親しい仲ではないが、同じボストンで暮らし少年時代を共に過ごした幼馴染である。乾きかけのセメントに3人が名前を刻み込んだのが今も残っている。実は、彼らが11歳のとき、デイヴが見ず知らずの大人に誘拐され性的暴力を受けたのを境に離れ離れになったのだ。
25年経ったある日、ジミーの愛娘が遺体となって発見され、殺人課の刑事となっていたショーンがその事件の担当となる。デイヴは今もトラウマに悩まされている。妻のセレステは事件当夜に血まみれで帰宅した夫に不安を隠しきれず、ジミーに夫が犯人だと思うと告白する。ケィティーと結婚するつもりだったブレンダンか?事件当夜ケィティーと会ったデイヴか?犯人は、誰なのか?デニス・ルヘインの傑作ミステリ小説を、映画化。
25年前の惨劇が原因で疎遠になってしまった3人の悔いと贖罪の想い、25年前の惨劇のトラウマに苦しむデイヴ、家族を愛し過ぎるジミー、自分を棄てた奥さんに未練がましいショーン、それぞれの想いが縺れ合い衝撃のラストに雪崩れ込むサスペンス、引き返せないやりきれなさが重い衝撃のラスト、イーストウッド入魂の傑作ミステリサスペンス映画。
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【原作】
「ミスティック・リバー」デニス・ルヘイン -
運命はどこから別れてしまうのか...ということを考えさせられる。
小さなすれ違いが取り返しのつかない結末を生んでいく... -
* 学生時代に一度見たものを再度見た。少年時代のジミー役がショーンペンにそっくりっていうのと俳優がとても豪華。
* もしあの時…という人生の不条理を一貫して伝えようとしてきて、登場人物全員がそれにブン回される。
* 出てくる人間だれもが極限状態で正常な判断ができてない中、絶対悪がないという、最後に誰も責められない感じがモヤモヤを残す。
* 3人の中で1人は死に、1人は過ちを犯し、ってなったのに、最後ショーンだけがいきなり奥さん帰ってきて他人顔ですっきりしてるのは気持ち悪かった。あれいるか?
* 結構意見が分かれる映画だけど、これ最後のパレードのシーンさえなければ、2人があのストリートで肩落として終わってたらもっと綺麗な(?)バッドエンディングだったんじゃないだろうか。
* 教会に通って、背中に十字架彫ってる、一番信仰深そうなジミーがこれから裁かれることはあるのだろうか。 -
3人の男たちが、ある殺人事件をきっかけに再会した。ちょっとした誤解が更なる悲劇を招く。
本作では、俳優陣の演技力が堪能できる。特に優しい父と、怒りに支配された父の二面性を、ショーン・ペンが巧みに演じ分けていた。
監督はクリント・イーストウッド。人間ドラマを描くのは得意。今回も深い作品をつくってくれた。 -
ティム・ロビンスを追っかけようと観たらベーコンさんも出てるやん。
クリント・イーストウッド監督は暗いのう。画面が。 -
切ないねぇ、、、切なすぎます、さすがクリント・イーストウッド!何て重い映画なんでしょう。
少年時代の仲良し3人組ジミー、デイブ、ショーンが路上で遊んでいると警官を装った誘拐犯にデイブだけが連れ去られ、監禁、辱めを受けます。それから3人は疎遠となり、25年後のお話が始まる。
ギャングとなったジミー(ショーン・ペン)の娘が殺害され刑事となったショーン(ケヴィン・ベーコン)が捜査にあたります。
3人それぞれの人生が複雑に絡み合い(ショーンの家族はサイドストーリーにしかなってないけど)ビックリ、ビックリさせられます。
デイブ(ティム・ロビンス)はなんで死んでしまわないとなんないんでしょうね、、、
ラストが切ない、やるせないバッドストーリーなのにパレードってとこが又、にくいです。
ショーンは指鉄砲してたけど、その後ジミーをとらえることができたのでしょうか?
切ない切ない切ない♪ -
ボストン郊外の小さい町に住むショーン、ジミー、デイブはある日、ちょっとした悪戯から端を発した事件に遭遇してしまう。25年後、それぞれが家庭を持ち幸せに暮らしていたのだが、ジミーの娘が何者かによって惨殺される。ショーンは地元の刑事となっており、この事件を担当する事になる。
逃れられない25年前の因果。。。これだけ後味の悪い映画は記憶にないな~。。。