ほえる犬は噛まない [DVD]

監督 : ポン・ジュノ 
出演 : ペ・ドゥナ  イ・ソンジェ 
  • タキ・コーポレーション (2004年5月2日発売)
3.50
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  • レビュー :38
  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4982509312678

感想・レビュー・書評

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  • まずこの日本版パッケージとメニュー画面のデザイン自体はいいのだけど、
    内容と全然違う印象なのがちょっと嫌というか、
    各国の売り方・文化の違いが感じられてすごく面白い。
    こんなかわいいような内容じゃないだろ!って(笑)。

    書くのもナンですが、ポシンタン・・・
    でたーっ!って感じですね(笑)。犬バイオレンス映画。

    コメディなんだけど、ポン・ジュノさんは日本好き漫画好きだとか。
    浦沢直樹のファンで、『オールド・ボーイ』の原作をパク・チャヌクに薦めたのも
    ポン・ジュノなんだって。
    インタビューでも言われてたけど、漫画的な作品。
    そういう表現がいちいち面白い。
    好きなシーンは、学長?がグラスを差し出すとことか
    屋上のワーッ!も切り干し大根もよかった。
    まあ一番面白かったのはボイラー・キムさんの話だけど。
    タランティーノかよ(笑)。

    あとはまた煙、とトイレットペーパー。
    トイレットペーパー好きなのかな?
    煙は『蜘蛛巣城』なんだろうか・・・なんでもかんでも黒澤にこじつけようとしてるけど
    『ギャング・オブ・ニューヨーク』とかでも、あるんですよ。煙かなんかが。


    内容ですが、非常に自省的というか自虐的というか・・・
    (予防線っつってる人もいたなー)
    他の作品もそうだけど、韓国の社会や文化をものすごく反映させてて。
    386世代だからそうなんだろうなぁ。

    それの象徴として出てくるのがポシンタンなんだけども、
    世代の差と格差社会、というのを感じる。
    若い人や金持ち(とされている人)は犬はペットとして考えてるんだけど、
    おじさんと浮浪者は食おうとする(笑)。
    あと、学長の世代と若い世代の差。
    男性と女性の差。
    (韓国は年長者を敬わなければいけなくて男女差別が厳しい)
    旧い世代と若い世代の狭間で揺れ動くのが主人公・・・ってことなのかな。
    (単純に犬が嫌いなだけなんだけど)

    そういう、犬食文化ってのは今の日本人だとどうしても
    「うぇーっ」「かわいそう!残酷!」ってなりますね。僕もそう。
    なるんだけど、日本人も昔は食ってたしね。クジラも食うし。
    例えばLGBTの人とか、差別意識はないつもりだけど
    自分がゲイの人に迫られたら?と想像したら「うぇーっ」となる(笑)。
    こりゃもう脊髄反射というか本能的にというか、しょうがなくて。

    文化ってのはそういうもんなんだなあ、と浮き彫りにされた気がする。
    自分の中で、その確認作業ができる映画。


    今回のぺ・ドゥナは吹き出物で肌が荒れてて、
    そういうところがリアルでいいです。
    『グエムル』でもあったけど、やたらTVに出たがるんだよな(笑)。
    その一昔前の小市民っぽさが面白い。
    音楽もよかったです。ミクスチャーなフランダースの犬。

  • 殺人の追憶、母なる証明、最新作のスノーピアサーなどに出てくる途中途中の外しのシーンがずっと続く映画です。ポンジュノは、もともとこういう世界観の監督だったんですね。納得。

  • ポン・ジュノは苦手で「ほえる犬は噛まない」もなんだかなぁ~と思いながら観終わったけれど、後になってストーリーや時代背景、場面を整理すると、じわじわと来る。そんな時間差攻撃してくる映画。

  • 「ドラマと漫画的な想像力が合わさった映画」という主演イ・ソンジェの言葉は言い得て妙だと思った。シリアスとコミカルの混交という意味では「TRICK」や「踊る~」「ケイゾク」に似ているが、日常のなかにあるコミカルさを抽出しているので、あまり過剰さやわざとらしさがない。「ここ笑いどこですよー」的な強制力が強くない上手い演出だと言える。手法は結構オーソドックスに忠実な部分が多いのに、使い方が独特なのかも知れない。
    “この映画のユニークさのもう一つの秘密は、全ての描写が、予想を少しだけ「ずらして」いることにある。おばあさんの遺言、ホームレスの行動、妻が犬を買った理由・・・そのすべてが、予想を少しだけ裏切る。これ、中々できることじゃない。そして、それらの「少しずつズレた人々」の中にあって、ヒロインのヒョンナムだけは、しごくまっとうで、ストレートに行動する。それが、私たちの心を打つのだ。”
    http://www.asianpalam.com/cine/025.html
    と丸山正樹さんが指摘しているように、この世界はどこかズレている。そんなズレの配置が絶妙なのだ。そしてヒョンナムの報われないストレートさに愛しさを感じる私は、やはり自分と照らし合わせてしまっているんだろうな。

  • 落ちがない。お、オチない。タイトルすら、落ちてない……。

    とりとめのないエピソードが、それなりの流れで、タラタラとつながっていきます。これといって目覚しい事件のない、普通の街の、庶民の日常なのですが、映像はやけに整然と ととのっていて、それがまた、奇妙な味わいなのです。

    まとまりのないストーリーなのかというと、それがそうでもなくて、振ったネタは、どうでもよさそうなちっちゃなものまで、あとから几帳面に回収していきます(飛行機とか、トイレットペーパーとか、脱げた靴とか)。そのくせ、デカくなりそうな話は放置。それで全部がすかしっ屁かと思いきや、まったくベタな展開が待っていたり。
    イヌが出てくるのに動物感動ものではなく、ホラーかと思えばそれも違い、アクション、ラブコメ、サスペンス、みな、とば口で戻ってきてしまう。ことごとく「いわゆる映画的展開」の逆をいくのが特長です。

    まあ何だ、オチ、というか、全体に通じるテーマ、というほどのものではないでしょうが、それはあれだ、警備員のおじさんのせりふだったか、

    「韓国人はきまりを守らないからな」(そうなの?)

    というのが、それに当たるでしょうか。
    登場人物は全員、規則を破っちゃってますからね。
    だから、この映画も、お約束は守らないんですよってことかな?
    日本でもよくあるけど、アパートの共用部にものを置いたらだめヨ~~ン。

    監督のポン・ジュノさんは、「グエムル」を撮った人だったんですね。
    日本ではあんまり評判よくなかったけど、私はあれもたいへん面白いと思いました。手の込んだ知的な映画をつくる監督さんです。
    そういえば、この作品のヒロインも、「グエムル」にお姉さん役で出てたんだ。

  • 悪人、聖人だれもいない。
    正義はあるかもしれないが、悪はあるのか。
    それでも何とか生きていく。

  • うわーずっしり来る。
    なんだろう。悪人だけど、何するにも悪人ではないとか。なのかなぁ。と思いつつ。感情移入できない。

  • とにかく犬が死ぬ映画は嫌!

    その生理的嫌悪感しか残らなかった。

    団地の廊下を走るシーンが面白かったのと、女の子は可愛かった・・・気がする。

    でも犬、食うんじゃねえっ!

  • ブラックですね。

  • ポン・ジュノ監督作品。こういう何が起きる訳でもない変な話好き。犬がペットではなく、食材になっちゃう国では、一体どうやって保護してるんだろねぇ。

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