Bringing It All Back Home (Reis)

アーティスト : Bob Dylan 
  • Sony (2004年5月31日発売)
3.50
  • (3)
  • (4)
  • (13)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 30
レビュー : 3
  • Amazon.co.jp ・音楽
  • / ISBN・EAN: 0082796924012

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • ボブ・ディランの65年作。

    当時フォークシンガーであったボブ・ディランがロックミュージックをやりだしたターニングポイントともなった一作であり、それによって物議を醸したりもした問題作でもある。

    当時のライブ(ニューポートフォークフェスティヴァル)ではフォークシンガーとしてのボブ・ディランを望むファンの野次で散々なものだったようだ。
    ライブを続けられないと判断したディランとバンドが一度袖に戻り、
    ディランだけがステージに戻ってきてギター一本でこのアルバムに収録されているIT'S ALL OVER NOW, BABY BLUEを歌ったというのはとても有名な話。

    またはMR TAMBOURINE MANがthe Byrdsのカバーで大ヒットしたとか
    ディランがロックミュージックに走ったのはBeatlesをはじめとするブリティッシュロックバンドのアメリカへの進出(ブリティッシュ・インベイションとか言われてる)が原因だったとか、
    ディランとビートニクの接近だとか、
    Subterranean Homesick Blues のビデオクリップが世界ではじめて作られたPVと言われているとかなんだとか
    このアルバムと当時のボブ・ディランを取り巻く逸話には事欠かない。

    が、しかし、そんなことは正直本当に些細なことだと思う。
    笑ってしまう。はははっ。

    問題はこのアルバムがどんなに騒がれたか、にあるのではない。
    そしてこのアルバムがどんないい曲を収録しているか、にあるのでもないのではないかと私は思う(それだったらハイウェイとかフリーホイーリンとかを選ぶだろ)。

    私にとってこのアルバムは、アルバムとして完全なアルバムだということにあるのだ。
    歌詞もメロディも演奏も、あるいはジャケットのビン底から覗いたようなボブ・ディランのポートレイトも裏ジャケットのボブ・ディラン自身による覚書も、すべてがこのボブ・ディランのこのアルバムのようであり、すべてがボブ・ディランのこのアルバムのことなんだと思う。

    つまり、それ以上でもなくてそれ以下でもない。
    足りないものがなくて、ありすぎるものがない。
    このアルバムのすべてはボブ・ディランとこのアルバムに帰ってきてる。
    そういうわけでBringing it all back homeなのである(とこじつけてみる)。

    でもこういうもの(どこか完璧とも言いたいような)は本当に少ないと思う。
    特に足りないものはあまりないけれど、過剰なもの、余分なものがばかりが目立つ作今の音楽シーン。
    曲が曲のポテンシャル以上のものを発揮している(ように錯覚してしまう)曲は、やはり曲の耐久年数は短いのだと思う。
    うん。だからこれはとても、とても、貴重だ。
    だからこそ、できればアナログ盤で聴くべきだし(不便な形で聴いた方が良いに決まってるのだ)、
    英語がわからなければ日本盤で買うべきだし、
    ビートニクやなんやについても勉強するべきだと思うんだけど、
    それはまぁ、後の話として、

    まずはゆっくり聴いてみて、なんか普通かな、って思ってみたら良いんじゃないかな。

    そして、なんか普通かな、と思いながら死ぬまで聴き続けても良いと思う。
    でも・・どうなのかな・・・まぁ、いいか。

  • M11「it's all over now, baby blue」

全3件中 1 - 3件を表示

Bringing It All Back Home (Reis)のその他の作品

1-B00LIGQ806の詳細を見る LP Record 1-B00LIGQ806
1-B076RHP56Cの詳細を見る MP3 ダウンロード 1-B076RHP56C

外部サイトの商品情報・レビュー

ツイートする