無法松の一生 [DVD]

監督 : 稲垣浩 
出演 : 三船敏郎  芥川比呂志  高峰秀子  笠智衆 
  • 東宝
3.65
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感想 : 18
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988104022585

感想・レビュー・書評

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  • ずーーーっと以前、一度、テレビで観て感銘を受けた作品。

    もう一度観たいと思っていたのですが、なかなか観る機会がなく、、、
    先日「日本映画チャネル」で放映していたので、ようやく観ることができました。

    -----story-------------
    北九州の小倉。
    人力車夫の「富島松五郎」が戻ってきた。
    喧嘩っ早く無鉄砲なため「無法松」と呼ばれる彼だが人情味は人一倍。
    ある日、彼は稼業の道すがら木から落ちて怪我をした少年を助ける。
    少年は「吉岡」大尉の一粒種「敏雄」であった。
    これをきっかけに、彼は親しく吉岡家に出入りするようになる。
    ところが大尉は演習で雨に打たれた風邪が元で急逝してしまう。
    それからの「松五郎」は「敏雄」のよき遊び相手ともなり、淋しい母子の力となった。
    時は流れ「敏雄」は成人した。
    大正六年の祇園祭り。
    案内役の「松五郎」は、「敏雄」への離愁、夫人への慕情と、その複雑な思いを胸に祇園太鼓を打つのだった…。
    -----------------------

    やっと、念願の「無法松」に再会できました。

    一度観たことがあり、結末はわかっているのに、、、
    やはりラストシーンでは泣けました。

    「無法松」は、古きよき時代の日本男児の理想とする姿… 理屈抜きで、不器用だけど純粋で実直な生き様に感動したんだと思います。

    そして「無法松」の人間性に自分の無いモノを感じ、憧れを感じてしまいました。

    間違いなく、私の大好きな邦画のひとつですね。

    「三船敏郎」がとても素晴らしい演技をしていると思うのですが、、、
    「阪東妻三郎」が「無法松」を演じているオリジナル版(1943年)も評価が高いようなので、機会があれば観てみたいものです。

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    監督: 稲垣浩
    製作: 田中友幸
    原作: 岩下俊作
    脚色: 伊丹万作
        稲垣浩
    撮影: 山田一夫
    美術: 植田寛
    編集: 黒岩義民
    音楽: 團伊玖磨
    出演:
     三船敏郎 富島松五郎
     高峰秀子 吉岡良子
     芥川比呂志 吉岡小太郎
     飯田蝶子 宇和島屋おとら
     笠智衆 結城重蔵
     田中春男 車夫熊吉
     多々良純 木戸番清吉
     中村伸郎 良子の兄
     中北千枝子 その妻
     宮口精二 撃剣の師範
     有島一郎 オイチニの薬屋
     左卜全 居酒屋の亭主
     高堂国典 町の古老
     土屋嘉男 高校の先生
     笠原健司 吉岡敏雄
     大村千吉 ぼんさん
     沢村いき雄 車上の客
     小杉義男 松五郎の父
     上田吉二郎 茶店の客
     山田巳之助 奥大将
     稲葉義男 巡査
     谷晃 虚無僧
     今泉廉 町の青年
     馬野都留子 茶店の女房
     本間文子 茶店の老婆
     松本薫 敏雄の少年時代
     平奈淳司 松五郎の少年時代
     久世竜 結城の乾分

  • 情緒がなければ分かるまい。
    昔、身分というものがあった。

  • プリズンホテルに「無法松の一生」の歌が出てきて、「アレ?これのこと?」と思って借りてみた。
    すっごい面白かった。
    マツゴロウなんて、人格者。道徳、人情。建物も立ってない時代の、人と関わるとか関わらないとかそういう事を言う前のある意味良い時代が、ここにありますね。

    和太鼓のシーンがカッコいいです。

  • 松ったら……

  • 明治から大正にかけての時代感――日露戦争や青島陥落などの戦勝ムードで盛り上がる大衆の雰囲気――がすごく良かった
    今では「不適切」だと描けなくなった表現が見られるというのは貴重だなと思う

    威勢が良くて無鉄砲な無法松、男気あふれるきっぷの良い男を演じる三船敏郎は活き活きしていて大好きだ

    ケンカっぱやい松 ケンカの立ち回りはさすが三船敏郎
    お祭り太鼓をみだれ打つ松 バチをくるくるまわしたり器用な人だな三船敏郎
    三船の良いところがたくさん見られて嬉しかった

    妙に存在感がある笠智衆さんと共演しているのも、なかなか面白かった

    まわるまわる人力車の車輪
    クライマックスの走馬灯のようにまわる無法松の一生
    ネガポジ反転する色の表現が斬新でアートだなーと思った

  • 明治33年~大正初期

  • 名作。乱暴もので、義理人情にかたくて、器用貧乏な人だから愛される。エネルギーに満ち満ちている。目くるめく車輪が、転がっていく人生のようで、どこまで進んでも反対に回ることはないと諭す。雪の中で佇む松五郎の意識の中に蘇る思い出たちの色彩がすごく煌びやかで、思い出の色が本当にこんなだったら言うことないなと思った。そこに唯一本物の色で現れる愛しい女とその息子。ミフネに合掌。

    (20130807)

  • 情、文化、画、人柄が心に残った。
    古めの日本の映画は余韻がえらいことになるなあ

  • 85点。三船敏郎主演のほう。
    喧嘩っ早く無鉄砲だが人情味は人一倍。
    泣ける。泣けすぎて腰がいたくなるほど。

  • 情というものはいい。切なくなってしまう。祇園太鼓は屈指の名シーン。最後のネガポジがカッコイイ。ネガポジを使った映像で初めてカッコイイと思ったかもしれない。花と短冊のようなもの、あれはなんなんだろう。

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著者プロフィール

1976年大分県臼杵市に生まれる。学習院大学法学部政治学科卒業、東京都立大学大学院社会科学研究科政治学専攻博士課程単位修得退学。博士(政治学)。
横須賀市都市政策研究所研究員、首都大学東京都市教養学部法学系助教、國學院大學法学部兼任講師、財団法人自治研修協会研究員などを経て、現在、北海学園大学法学部講師。
主な論文に、「国・府県間人事交流の制度形成」(『東京都立大学法学会雑誌』第41巻2号、2004年)、「戦後府県企画担当部局の形成と展開」(『年報行政研究』41号、2006年)、「組織と人事をめぐる府県行政の戦前と戦後――戦後内政・府県行政の変化と「非公式制度」の形成」(『北海学園大学法学部50周年記念論文集』アイワード、2015年)など。

「2015年 『戦後地方自治と組織編成』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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