誰も知らない [DVD]

監督 : 是枝裕和 
出演 : 柳楽優弥  北浦愛  木村飛影  清水萌々子  韓英恵 
  • バンダイビジュアル (2005年3月11日発売)
3.78
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本棚登録 : 2564
レビュー : 495
  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4934569620576

感想・レビュー・書評

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  • 子を持つ親として見るに耐えないテーマだけに
    敬愛する監督の代表作でありながら
    中々見る心の準備が出来ずにいた一作。

    避けては通れぬ道と意を決してみてみた。

    ドキュメンタリーの雄である監督ならではの切り口と
    手法で彼以外には撮れない作品であったと思います。

    育児放棄の末、そのうちのひとりが亡くなるという素材を
    ミステリーやサスペンスにも
    ハートウォーミングなドラマにすらしていない。

    フェイク・ドキュメンタリーと言ってしまっては語弊があるが
    他の映画とは違う方法論で撮られのは明らか。

    唯一無二、是枝映画でした。

  • ある程度の脚色は加えられているんだろうが、自分に出来ることを必死に生きていこうとしたのが伝わってくる。実際周りにこんなこと起こっていても気づけないよなあ

    どうやら実際は長男が原因で女の子が死んでしまったらしい。
    そこは流石に描けなかったかんだろうけど、長男は十分過ぎるくらい良くやったと言っていい
    人に頼るって中々出来ないし

  • 最後まで観る度胸が無かった。。

  • この映画を観る勇気はなかなかなかったのですが、思い切って観てみた。やはり観てて辛かった。健気に生きる子どもたちの姿はかわいくもあるが、こんな生活が続くはずがない。大きな事故が起こるに違いないと、「早く誰か児相に通報してー!」と心の中でずっと叫んでいました(案の定、悲劇が起こるわけですが…)

    恐ろしいと思うのが、この生活を子どもたちが普通だと思っていること。学校に通わず友だちもいなかったから比較の対象がなかったのでしょうが、「環境に馴らされる」とはこのことか。子どもがいろんな人と関わって、自分の価値観の「相対性」を学ぶことの重要性を痛感します。

    そして、もうひとつ恐ろしいのは周囲の無関心。わずかでも子どもとかかわりを持った大人はいたわけだし(コンビに店員、野球部の監督など)、公園で洗濯している子どもがいればおかしいと思うはずなのに…。

    新聞の報道などを見ると、この手の話も絵空事ではなく、社会で実際に起こりうることなんでしょう。大人がいかにして子どもの声にならない声をどうキャッチするか、それにかかっている気がします

  •  みな父親の違う4人と母親が、新しいアパートに引っ越してくる。母親は働かなくてはならないため仕事に出かけるが次第に家を空ける頻度が多くなり、「クリスマスになったら帰ってくるね」と言い残し消息を絶つ。
     実在した、子供の置き去り事件を題材に描かれた作品です。身勝手な大人たちの不条理さに対し、それでも親を信じ素直に生きる子供たちの姿に心が傷みます。しかし一年という、季節を超えてドキュメンタリーのように撮られたこの作品が映し出す映像や音はリアリティで美しく、ダークな内容にもかかわらずスッと見入ってしまいます。子どもたちのリアルな成長やセリフ回し(台本を渡さず直接伝える方法でのぞんだそうです)にも、ぜひ注目して観てほしいです。

  • キノに通うきっかけとなった映画のひとつであり、ピアノ曲に興味を持つきっかけとなった映画でもある。
    淡々と流れる時間、じわじわと生活を侵食する貧困、自力では何もできない子ども、それを見捨てはしないが助けもしない大人、が生々しいけど、どこかおとぎ話のように見える瞬間もあって、それでさらに辛くなる。
    モデルとなった巣鴨の事件は、こんなに美しくはないのだろうな。

  • 生きるため。
    ただそれだけだったけれど、
    本当は、
    友達だって欲しいし、
    学校にだって行きたい。

    子どもに出来ることは少なく、
    大人に出来ることも少ない。

    後味は悪い。

  • 実際の事件を基に作られた作品で、父親が違う4人の子供たちがアパートの一室で必死に生きるというざっくりしたあらすじ。
    母親は突然男と失踪し、子供たちだけでの生活が始まった辺りからもうやるせない気持ちでいっぱいでした。
    子供たちそれぞれに抱える心の痛みがリアルに伝わってきた。
    「愛されたい」という思いが色んな形で見え隠れしていました。
    そして…最悪な事件が起きてしまい…という内容。

    ウィキペディアに寄ると、監督から
    「演技をしないでほしい」
    ということで、台詞も現場で口頭で伝えての撮影だったのだとか。
    だからなのか、みんな自然な雰囲気が出ていて、それがなおさら心に迫りました。

    ちょっと気持ちを切り替えるために、次は全く別の作品に触れようと思います。
    衝撃的な作品でした。

  • ここまでのことは流石にないが、こういう考え方をしている母親は多いと思った。わたしの母親もそうですし。

    あなたは子供に振りまわされていますか?
    この世の中は大人によって成り立っているのですか?
    子供は生きていますか?それとも、大人によって生かされていますか?
    自分で稼いだお金は自分(大人)が好きなように使うのは当然ですか?
    幸せになる権利は誰にでもあるのだから、子供を放って置いて、自分の好きなことをするのは当然ですか?(好きな人ができたから会いにいく、彼氏ができたから会いに行く、パチンコに行く、ショッピングをしにデパートへ行く、お酒やタバコを自分の満足する量飲む…)

    あなたが作った、生み出した子供は、あなたにとって邪魔な存在ですか?いらないですか?産まなきゃよかったですか?

    そして、他人の子供(近所の子)はあなたにとって関係がないからどうでもいいですか?
    さっき、近所の公園で会ったあの子はどこの子供ですか?名前はなんですか?何日も髪を洗っていない、服を取り替えてない、サイズの合っていない汚い靴を履いた男の子を見てどう思いますか?あの女の子は、顔に痣があったけどなぜでしょう?
    そんなこと調べたら、今の時代余計なトラブルに巻き込まれるから無視ですか?

    見ているのに知らぬふり。困ってそうだけど助けない。そうやって我々が他人に無関心になったうちに何人の人が死んでいったんだろう。誰かが出していたタスケテを私たちはいく度気づかず見過ごしたのだろう…
    とか考えさせられた映画でした。
    いらないことに首を突っ込むと、逆にトラブルが大きくなり、自分に被害が及ぶ。親切にした分だけ損をするなら、何もしない、気にかけないほうがマシだ、と考える人が多くなってしまったのか。それは残念だなと思う。

  • 母親けい子、4人の兄妹 明、京子、茂、ゆき の家族がアパートに引っ越してくる。
    家族には騒がない事、長男の明を除いては部屋から外に出ないことをルールに暮らしていた。
    学校に行きたいという子供達に、新しい父親ができたら学校に通えるようになるからと
    説明していた けい子は「しばらく留守にする」と書置きを残して子供達の前から姿を消す。
    子供達は、世間の誰からも知られず4人の兄妹だけで生活を続けていく…。

    実際にあった”巣鴨子供置き去り事件”を是枝裕和監督が映画化。
    母親に捨てられた子供達の姿は決して遠い話ではなく、
    もしかしたら隣人かもしれないというのが今の日本の姿なのだと思う。

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著者プロフィール

是枝 裕和(これえだ ひろかず)
1962年、東京都生まれの映画監督。演出家、早稲田大学理工学術院教授。1987年に番組制作会社テレビマンユニオンに入社、テレビのアシスタントディレクターを務め、ドキュメンタリー番組の演出に関わる。1995年『幻の光』で映画監督デビュー。
その後多くの映画作品を撮り、ジャンルを問わず様々な演出、そして若手育成に関わってきた。若き西川美和を見出したことでも知られる。
代表作『誰も知らない』で第57回カンヌ国際映画祭にて柳楽優弥が最優秀男優賞、『そして父になる』で第66回カンヌ国際映画祭で審査員賞をそれぞれ受賞。ほか、『歩いても 歩いても』『海街diary』『三度目の殺人』が代表作。そして2018年6月公開の『万引き家族』が世界三大映画祭のひとつ、カンヌ国際映画祭パルムドール(最高賞)を受賞。
書籍の刊行も多い。書籍代表作に『映画を撮りながら考えたこと』。

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