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- / ISBN・EAN: 4934569620576
感想・レビュー・書評
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ずっと見たかった作品ではありましたが、やっと覚悟を決めて鑑賞。
テーマはけして軽くないけれど、BGMがほのぼのさを出しているような気がしました。
話はゆっくりと進んでいき、少しずつ進展していくような流れ。少し長かったかな、と思います。
が、最後の終わり方がとても好きです。
結局、解決はしないまま終わりますが、みんな、特に大人が気づいているのに何もしないこと、このように暮らしている子供がもしかしたら近くにいるかもしれないことを感じて欲しいです。
同時に、辺り前に過ごしている自分の生活のありがたさを感じさせられました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
何がしたいのか分からなかった。
本当に汚い面は捨象して、上っ面を舐めたところで何も残りはしないことがはっきりと分かる作品。 -
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母子2人の生活だと偽り、子供たちをスーツケースに入れ運び母と子供4人の新しい賃貸での生活がはじまる。
こどもの髪を結ったり、一緒にごはんを食べたりしていたのに、母は帰ってこなくなる。
次第に貧困がやってきて、でも子どもたちは健気に確実に成長していく。
実際の事件が題材となっているが実際はもっと殺伐としているんだろう。 -
すぐそこにいるのに
誰も知らない。
誰も知ろうとはしない。
この感情はどこに向かえばいいのか。
オトナは勝手だ。
コドモは健気だ。
実在した事件を元にできた映画。
重いかもしれない。でも親になる人間、みんなに観て欲しい。
今が楽しければいい。自分が良ければいい。
快楽至上主義。対岸の火事は気にしない。
そんなオトナに、僕はなれない。
誰も知らない人のいない映画になればな。 -
気が滅入りそうなので敬遠していたが、朝ドラの半笑いのヤギーラが気になるので、とうとう観た。昔から半笑いだったのか。
母親が悪いとか子供可哀想とか周りはなんで気付かへんのかとか、単純に言えん。
実際にあった事件を元にしていると書いてあったが、詳しいことはよく分からない。
是枝監督は子供を撮るのが上手い。 -
『まれ』で柳楽優弥が気になったので観てみた。
もっと悲壮感丸出しなのかと思ってだけど、そうでもない。
批評家は好きそうな映画かな、という印象。
なんだか途中から、どこか発展途上国の映画を観ているような気分になった。
「私が幸せになっちゃいけないの?」と、子供を置き去りにして
ふて腐れる母親と同じエゴの中で自分が生きてるんじゃないかと思うと、
恐ろしくなってくる。
『鈴木先生』でも、提示された問題だけど、こうしてパッケージで見せられると、
やはり辛い。 -
なにを押し付けるわけでもなく、ただ淡々と流れていく描写があまりにもつらすぎた。責任を問われるような気持ちになる。 季節は移ろいゆくのに、一貫して冬の冷たい空気のような映像であった。