S-Fマガジン 2014年 11月号 [雑誌]

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#SF

感想・レビュー・書評

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  • サイコパス「About a Girl」
    弥生×シオンの関係性を軸に、捨てられた少女を妊娠させ、排気する組織「方舟」の行方を追う、スピンオフ。

    事件を追う流れや、日本国内とのリンクが切れて使えなくなったドミネーターを復活させるためのギミックは面白かったけど、弥生と今回のボスであり過去の恋人でもあるリナの関係性の描き方が若干単調だったかも。

  • この時はSFコンテスト受賞は綿谷翔太(柴田勝家改め)だったんだ。いつの間に、また、改めたんだろう。

  • 「と、ある日のお弁当」宮崎夏次系

  • 特集”30年目のサーバーパンク”の短篇だけ読んでの感想。
    「パパの楽園」ウォルター・ジョン・ウィリアムズ
     有名な作家だが読むのはじめてかも。両親・妹と引っ越したジェイミーたちを待ち受けていたのは夢のようなお伽の国だった。王道の展開だがテンポよく進み楽しめた。
    「水」ラメズ・ナム
     常に広告の入り込む未来社会というのは昔からがアイディアだが現代ならではの意匠で描かれている。
    「戦争3.01」キース・ブルック
     あっという間に戦争がはじまって終わる世界。

     割とライトな感じの三篇だったかな。本号に載っている巽孝之氏のエッセイにギブスン廃物芸術や廃墟に関心があり、それがハイテクばかりではない未来像を形成するようになったという内容があったが、上記3作品はそうした廃墟趣味という点は多少欠いていて残念。

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