- Amazon.co.jp ・映画
- / ISBN・EAN: 4988104032119
感想・レビュー・書評
-
詳細をみるコメント0件をすべて表示
-
( ^_^) 市川崑監督の忠臣蔵の傑作。
原作は読んでいないが、従来の忠臣蔵とは趣が大きく異なる。前半は静かに進みつつも人間ドラマで飽きさせず、メインの討ち入り(というより暗殺っぽい)シーンは一気に見せる。最後まで朝の内匠頭の江戸城刃傷の理由は明かされない。
市川崑監督らしい演出、シーンも多くニヤリ。(襖に挟まった裾引っ張るとことか。)
高倉健始め俳優陣も良いが、特に中井貴一の演技が深みを与えている。この頃まだ幼さが残る宮沢りえの筆を作るシーンが可愛すぎる。 -
赤穂浪士の討ち入りを「幕府へのレジスタンス」と定義し、徹底した謀略と討ち入りの激しい攻防を描いたのが池宮彰一郎の原作。そこそこ原作を尊重してくれてますね。
中盤のスパイ戦や、要塞となった吉良邸での最後の攻防はなかなか見応えがあります(邸内が暗いのがリアルだし、屋根をぶち抜いて邸内に入るシーンなんか独創的)。それでも2時間でまとめるには駆け足でしたね。
気になったのは、「なぜ討ち入りしたのか」という動機の部分の描写が弱いこと。討ち入りは「仇討ち」ではないので刃傷の真相を描かないというのがこの作品のポイント。そこをわかりやすく説明しないと、なかなかこの作品にコミットするのは難しいんじゃないでしょうか。
あと高倉健がちょっと大石のイメージと違うんですよねぇ。あまりに実直すぎるので、かるとのロマンスには違和感があるのです。色部又四郎の中井貴一、西村晃の吉良上野介は演技は素晴らしかったですが。 -
悪くは無いけど最後は結局わからないままってことですか?